さらに、今回の試乗では市販モデルの他にも、ブレンボブレーキ装着のプロトタイプ車両にも乗ることが出来ました！！

市販モデルの新型86と比べると、ブレーキ制動力が向上しているのは当然のことですが、加えてブレーキを踏んだ時のカッチリ感も向上しており、僕としてはとても好みなフィーリングでした(^^♪

ここで１つ気がついた事は、マシンセッティングの幅の広さです。ブレーキを強化したことによって、マシンは前後への荷重変化も当然大きくなり、マシン自体のバランスを崩しかねないのです。

しか～し！　この新型86のブレンボ仕様は、純正ブレーキと比べても、荷重変化はさほど変わらず、制動力だけが大きく向上していました。

これはどういうことを表すかというと・・・マシン自体のセッティングの幅がとても広く、マシンバランスを大きく崩さずにセッティングが出来るように考えられているということです！

さらにもう１つ試乗体験がありました！ それはWRCのR3カテゴリーに向けて製作したトヨタGT86 CS-R3に乗せて頂けたのです！

この車両は、大幅な軽量化に加え、エンジンチューニングにより230PSまでパワーアップ、ミッションはなんと手前に引いてシフトアップ、押してシフトダウンというドグミッション!(^^)!

こんなマシンを目の前にしたら、レーシングドライバーたるもの、ステアリングを握った瞬間にアドレナリン全開となるのは当然です！ わずか3週の走行でしたが十分に楽しむことが出来ました。

このようなハイレベルのマシンの走行データをもとに、私たちが普段乗る市販車へと様々なノウハウが適応されているんだと改めて実感しました^^

最後に・・・、僕の愛車でもあるTOYOTA86と新型86を並べちゃいました(/ω＼)

僕の86はターボ化に加え、オーバーフェンダーによるワイドトレッド化、リアトランクにはオーディオシステムを完備している為、なおさら新型86のボディ剛性が羨ましく思えた瞬間でした（笑）

トヨタ86には『走り』の楽しさが、これでもかと込められている車です。フルノーマルでサーキットを走行しても十分楽しめますし、自分好みのチューニングやセッティングをしていくという楽しみを"あえて"残している部分もあります。

僕はレーシングドライバーとして、また１人の車好きとして、みなさんと一緒に走る楽しさや運転する楽しさを共有出来たら幸いだと思っています！！

みなさんも是非、この新型トヨタ86で一度この『走りの楽しさ』を体感してみてください！

■トヨタ86価格
・G　6速マニュアル　2,623,320円/6AT　2,647,080円
・GT　6速マニュアル　2,981,880円/6AT　3,048,840円
・GT“Limited” 6速マニュアル　3,183,840円/6AT　3,250,800円

代表グレード	トヨタ86（ハチロク）GTリミテッド6MTスペック
ボディサイズ［mm］（全長×全幅×全高）	4240×1775×1,320mm（アンテナ含む）
ホイールベース［mm］	2570mm
トレッド前後［mm］	F:1520mm R:1540mm
車両重量［kg］	1240㎏
乗車定員	4名
エンジン種類	水平対向4気筒　直噴DOHC
ボア×ストローク［mm］	86mm×86mm
総排気量［CC］	1998CC
エンジン最高出力［ps(kw)/rpm］	207ps(152kw)/7000rpm
エンジン最大トルク［Nm（kg-m）/rpm］	212Nm(21.6㎏-m）/6,400～6,600rpm
ミッション	6速MT
駆動方式	FR
サスペンション	F：ストラット　R：ダブルウィッシュボーン
ブレーキ	F＆R：Vディクス
タイヤサイズ	F＆R:215/45R17
燃料タンク容量	50L
燃料	無鉛プレミアムガソリン
発売日	2016年8月1日
価格	3,183,840円