オシャレな雰囲気が人気のパッソMODA
トヨタは、トヨタブランド最小となるコンパクトカー「パッソ」に特別仕様車「MODA“Charm”(チャーム)」を設定し発売を開始した。
トヨタ パッソは、2016年にフルモデルチェンジし3台目となった。パッソは、ダイハツが生産しトヨタに供給。ダイハツブランドでは、ブーンとして発売されている。
パッソには、2つの顔が用意されているのが特徴。エントリーグレードを中心として、主に実用車としての価値を追求した基準車。そして、女性ユーザーを意識し、オシャレで可愛らしさをアピールするグレードがMODAとなっている。
MODAは、丸形のヘッドライトとパックリと大きな口を開けたようなグリルが特徴。あの有名な輸入コンパクトカーとよく似たデザインをもつ。
このパッソに搭載されるパワーユニットは、1.0L直3エンジンのみの設定。燃費値は21.0km/L(WLTCモード)とまずまずの数値となっている。
登録車販売台数ランキングで23位と大健闘中のパッソ
特別仕様車 MODA“Charm”のボディサイズは、全長3,680×全幅1,665×全高1,525mm。新型ヤリスのボディサイズが、全長3,940×全幅1,695×全高1,500mmなので、全高を除きパッソはひと回り小さい。さらに、日産マーチやスズキ スイフトといったコンパクトカーよりも、さらに全長が短くコンパクトカーの中でも、かなり小さいモデルと言える。
こうしたかなり小さいコンパクトカーは、販売的にはかなり厳しいとされている。それは、軽自動車に近いボディサイズになるため、軽自動車がライバルになることが多い。軽自動車と比べられると、税制面などで不利になるからだ。
ただ、さすがトヨタの営業力というべきか、クルマそのものの動的性能面で、とくに目を見張る部分が無い中、2019年度は約3.7万台を販売。登録車販売台数ランキングで、パッソは23位に入っている。これは、立派な結果といえる。ただし、前年比は78.1%と大幅に下落。そろそろテコ入れのタイミングといえる。
買い得感ある価格設定となった特別仕様車パッソ MODA“Charm”
そこで登場したのが特別仕様車パッソ MODA“Charm”ということになる。
特別仕様車 MODA“Charm”は、特別設定色に上級装備をプラスし価格をアップを抑えたお買い得車だ。
外板色には、かわいらしさが際立つ特別設定色ジューシーピンクメタリックとホワイト×ジューシーピンクメタリック(オプション)のツートーンカラーを含む、全10色を設定。
また、室内はシート表皮には上質感ある合成皮革+ファブリックを採用。ちょっと落ち着いた居心地のよい空間を演出している。また、運転席には寒い日でも快適なシートヒーターを特別装備。
さらに、上級のオプション装備も標準装備化。駐車時に目視しにくい周囲の安全確認をサポートするパノラミックビュー対応ナビレディパッケージ*1と快適装備のスーパーUVカットパッケージ*2を特別装備している。
*1 パノラミックビューモニター、ステアリングスイッチ(オーディオ操作)
*2 スーパーUVカット+IRカット機能付グリーンガラス(フロントドア)、スーパーUVカット機能付プライバシーガラス(リヤドア)
ベースとなったパッソMODAの価格は1,562,000円。対する特別仕様車 MODA“Charm”の価格は1,617,000円で、ベース車に対して5.5万円のアップとなった。
合成皮革+ファブリックなど、プラスされた装備はプラス5.5万円を十分に超える価格になるため、特別仕様車 MODA“Charm”は、なかなか買い得感ある価格設定。積極的に選んでも損はない特別仕様車といえる。
新型コロナ不況で買い手有利。しっかりと値引き交渉したい
ただし、こうしたお買い得な特別仕様車は「お買い得車なので値引きできません」というセンスのないトークをする営業マンがいる。お買い得車とは言え、ベースのMODA並みに値引きしてくれないのであれば、買い得感は無くなるので注意が必要。
まずは、標準のMODAで商談して、一定の値引き額が提示され納得できたところで、対象者を特別仕様車 MODA“Charm”へ値引き額をそのままに変更するといいだろう。
もし、NGであれば購入を見送るとするのもよい。新型コロナ不況で、クルマが売れない中、顧客を逃がしたくはないはず。慌てて、対応してくる可能性が高い。しばらくの間は、買い手有利の状況が続き、ジックリ商談すれば、値引き額も大きくなるだろう。
トヨタ パッソ価格
・特別仕様車 MODA“Charm” 2WD(FF) 1,617,000円/4WD 1,793,000円
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