トヨタ アルファード/ヴェルファイアPHEV(40系)新車情報・購入ガイド ミニバンと相性抜群のプラグインハイブリッドシステムを搭載!
国内トヨタの収益頭ともいえる40系アルファード/ヴェルファイア
トヨタは、人気Lクラスミニバンである40系アルファード/ヴェルファイアに、PHEVを設定し2025年1月15日に発売を開始する。PHEVとは、家庭からなどの電力を使い車載バッテリーを充電。その充電した電力を使い、通常は電気自動車として走る。充電電力を使い切ると、ガソリンを使いハイブリッド車として走行する。
4代目、40系トヨタ アルファード/ヴェルファイアは2023年6月にフルモデルチェンジ。プラットフォームやパワーユニット、予防安全装備パッケージ「トヨタセーフティセンス」などを刷新し、飛躍的な進化を遂げた。
さらに、デザインも大幅に変更。より大きく立派に見え、躍動感あるデザインとなったことで、アルファードブランドをより強固なものとした。その人気は凄まじく、2024年4~9月の登録車販売台数ランキングでアルファードは、500万円オーバーの高額車ながら8位に入るほど。国内トヨタ車にとって、大きな収益の柱になっている。
2.5L PHEVを新搭載した40系アルファード/ヴェルファイア。システム最高出力は306㎰!
そんな40系アルファード/ヴェルファイアのパワーユニットは、計3タイプ用意されている。2.5Lハイブリッドはアルファード/ヴェルファイア、2.5Lガソリンはアルファード、2.4Lターボはヴェルファイアに、それぞれ設定された。
そこに、今回2.5Lのプラグインハイブリッドシステムがアルファードとヴェルファイアに追加された。この2.5Lプラグインハイブリッドシステムは、RAV4やハリアーにも搭載されているタイプと同じようだ。そのため、アルファード/ヴェルファイアPHEVのシステム最高出力は306㎰と同じになっている。
アルファード/ヴェルファイア2.5Lハイブリッドのシステム最高出力は250㎰なので、PHEVはかなりパワフルな印象を受ける。しかし、PHEVはハイブリッド車に対して、車重が180㎏も重くなり2,470㎏もある。この車重増分があるため、PHEVはハイブリッド車より、少しパワフルといったい印象になりそうだ。
驚愕!! ハイブリッド車より燃費がよいPHEV!
そして、驚きなのは燃費。ハイブリッド車の燃費は16.5㎞/Lなのに、PHEVは車重が重くなっているのにもかかわらず16.7㎞/Lとハイブリッド車を上回る数値となった。これは凄い!
同じはプラグインハイブリッドシステムと思われるハリアーPHEVのハイブリッド燃費は20.5㎞/L。ハリアーハイブリッドは21.6㎞/Lとハイブリッド車の方が燃費で上回る。PHEVは車重が重くなる分、ハイブリッド車より燃費が悪くなるのが、今までの通説だったからだ。
そして、重要なアルファード/ヴェルファイアPHEVの充電電力使用時走行距離は、WLTCモードで73㎞となった。
この73㎞という航続距離が短い、長いはユーザーの使い勝手によって異なるが、通勤や買い物、送迎といった日々の使い方であれば、十分な航続距離といえる。日常的な使い方であれば、ほとんどガソリンを使うことがないだろう。高騰が続くガソリン代より、電気料金の方が安価なので、車両価格は高価だが燃料費は安価になる。
また、RAV4 PHEVやハリアーPHEVでは、急速充電に対応していなかった。だが、アルファード/ヴェルファイアPHEVでは、急速充電にも対応し利便性を向上している。
PHEV化により、より低重心となり操縦安定性が大幅アップ!
そして、アルファード/ヴェルファイアPHEVで期待値が高いポイントが走行性能。システム最高出力が306㎰とパワフルになっただけでなく、操縦安定性面の大幅向上が期待できる。
ミニバンやSUVなど、背の高いクルマとBEV(バッテリー電気自動車)やPHEVは相性がよい。その大きなカギを握るのが、車両の重心高。重心が高ければ、クルマは不安定になりやすく、重心が低ければ逆に安定傾向になる。BEVやPHEVでは、床下に重く大きな駆動用バッテリーを搭載する。そのため、低重心化され操縦安定性が大幅にアップするのだ。
アルファード/ヴェルファイアPHEVでは、駆動用バッテリーを車体中央の床下に搭載。その結果、ハイブリッド比-35mmを達成。さらに、停止間際の急激なノーズダウンを抑制する「スムーズストップ」制御を新採用。乗員の姿勢を安定させることで、揺れの少ない上質な乗り心地を実現した。
静粛性面では、モーターアシスト領域を増加しエンジン回転数が抑制されたことにより、エンジンノイズを低減。また、インストルメントパネルやドアなどの内装材への遮音材の追加やボディ骨格内へのウレタンスポンジ追加などロードノイズを低減し静粛性を向上している。
低燃費関連では、先読みEV/HEVモード切り替え制御を採用。目的地までの経路における各区間、市街地か山岳路かの走行負荷を先読みし、最適な区間でEV走行することで効率的な走りを実現。低燃費に寄与している。
停電時には、一般家庭約5.5日分の電力を供給可能!
PHEVは、大容量バッテリーを搭載することから、電源車としての使い方も可能。アルファード/ヴェルファイアPHEVには、最大1,500W(AC100V)の外部給電機能を標準装備。付属のヴィークルパワーコネクターを充電インレットに差し込むことで、AC100V/1,500Wの外部給電コンセントとしても活用可能。
そして、クルマに蓄えた電気を住宅に供給する仕組みV2H(ブイツーエイチ)を設定。災害などの停電時でも、電源車として色々と活用できる。別売りのV2H機器と接続すると、バッテリーに蓄えた電力を家庭用電力としても利用可能だ。
BEVには、エンジンが無くエンジンによる発電はできない。だが、PHEVはエンジンで発電できることから、バッテリーにためた電気を外部に給電できる「EV給電モード」と、停電や災害などの非常時にクルマを電源として活用できる「HV給電モード」を設定。
HV給電モードでは、はじめはバッテリーのみで給電。バッテリーが一定の残量を下回るとエンジンがかかり給電を継続。バッテリー満充電・ガソリン満タンの状態から、一般家庭約5.5日分の電力が供給可能。こうした移動のためのクルマとして以外の使い方ができるのがPHEVの特徴だ。
ハイブリッド&ガソリン車も一部改良
PHEVの追加と同時に、ガソリン車・ハイブリッド車の一部改良が行われた。改良点は以下の通り。
・ドライブレコーダー(前後方)を備えたデジタルインナーミラーを全車標準装備。
・JBLプレミアムサウンドシステム(15スピーカー)および14インチリヤシートエンターテインメントシステムの設定をZ・Z Premierにも拡大。
・ヴェルファイアの外板色には、アグレッシブさをより際立てる専用のプレシャスメタルを新たに加えた全3色とした。
・アルファード ハイブリッドには、8人乗りのXグレードを追加設定。
40系トヨタ アルファード/ヴェルファイア新車情報・購入ガイド
ホンダ ステップワゴン vs トヨタ ヴォクシー&ノア徹底比較
トヨタ アルファード エグゼクティブ ラウンジPHEV新車価格
・10,650,000円
トヨタ ヴェルファイア エグゼクティブ ラウンジPHEV新車価格
・10,850,000円
新型トヨタ アルファード、ヴェルファイア燃費、ボディサイドなどスペック
代表グレード アルファード エグゼクティブラウンジPHEV
全長×全幅×全高 mm 4,995×1,850×1,945
ホイールベース mm 3,000
トレッド(前/後) mm 1,600/1,605
最低地上高 mm 155
車両重量 kg 2,470
エンジン型式 A25A-FXS
エンジンタイプ 直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量 ㏄ 2,487
エンジン最高出力 kW(ps)/rpm 130(177)/6,000
エンジン最大トルク N・m(kgm)/rpm 219(22.3)/3,600
フロントモーター型式 5NM
フロントモーター最高出力 kW(ps)/rpm 134(182)
フロントモーター最大トルク N・m(kgm)/rpm 270(27.5)
リヤモーター型式 4NM
リヤモーター最高出力 kW(ps)/rpm 40(54)
リヤモーター最大トルク N・m(kgm)/rpm 121(12.3)
システム最大出力 kW(ps) 225(306)
燃費(WLTCモード ㎞/L) 16.7
充電電力使用時走行距離(WLTCモード ㎞) 73
電力用主電池 リチウムイオン電池
駆動方式 4輪駆動(E-Four)
トランスミッション 電気式無段変速機
サスペンション 前:ストラット 後:ダブルウイッシュボーン
タイヤ 前後 225/55R19
乗車定員 人 6
最小回転半径 m 5.9
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