VWも近未来戦略は、プラグインハイブリッド?
デザインは、最近のVWフェイスの特徴である水平ラインを維持しつつ、張りのある筋肉質で柔らかな面をもつボディで構成されている。力強さと優雅さを兼ね備えたVWクロスクーペは、贅沢な4人乗りだ。
注目したいのは、パワートレーン。VWクロスクーペは、1つのエンジンと2つモーターをもつプラグインハイブリッド。フロント部分には、最大出力110kW、最大トルク210NmのTSIガソリンエン ジンと40kwの出力と180Nmのトルクを発生する電気モーター搭載される。エンジンとモーターは、独立または同時に前輪を駆動する。VWクロスクーペの4WDモードもしくは、EVモードで運転する場合に、リヤアクスルに同軸駆動用として組み込まれたもう1つの電気モーターが加わる。このモーターの最高出力は85kW、最大トルクは270Nmで後輪を駆動する。このシステム(エンジン+モーター)全体の出力は195kWとかなりのハイパワーを誇る。
バッテリーは、プロペラシャフトがあった場所に、容量9.8kWhのリチウムイオンバッテリーの格納。これにより、空間を犠牲にすることなく低重心かつ理想的な前後の重量配分を実現し、優れたハンドリング特性と乗り心地を手に入れたという。
走行モードは、シティ(エコ走行)、スポーツ、オフロードの3つから選択可能。EV 走行分も含め855kmを無給油で走行できる。EVモードで走行できる距離は40km。100km走行するのに必要な燃料は、SUVでありながら、欧州の走行基準サイクル(NEDC)で2.7L(約 37km/L)。
日産は、リーフを市販化しEVの普及を推し進めるが、インフラ整備を含め、いつでもどこでEVが不便なく走れる環境になるにはまだまだ時間がかかるのが現状だ。そんな中、東京モーターショーにタイミングを合わせトヨタがプリウスPHVの発売。そして、同様にVWがPHVのクロスクーペを世界初公開し、環境対応車の進む方向性を示してきた。ドイツのトップメーカーが、PHVへ大きく舵を切ったようだ。
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