フォルクスワーゲン ティグアン新車情報・購入ガイド FF車がなんと約75%も売れている!? その理由とは? [CORISM]
パワーアップしながら、燃費は維持した仕様向上。FF車が売れる理由は、AWD車が高価だから?
フォルクスワーゲン ティグアンは、 2008年9月にフォルクスワーゲン初のコンパクトSUVとしてデビューした。ボディサイズは、4430×1810×1710mmと全幅が1800mmをわずかに超えるものの全長は短く、比較的運転のしやすいボディサイズをもつ。
デビュー当初は、SUVらしく本格的なAWDのみの設定で2Lエンジンと6ATと組み合わされていた。さらに、スポーツモデルであるR-Lineをラインアップするなど、走りをアピール。ティグアンは、たびたび仕様向上が行われ、その度に進化を重ねた。
クルマ好きの視点だと、ティグアンのようなSUVはAWDでなくては意味がないように思えた。しかし、マーケットは、SUVというタフなスタイルをライフスタイルの一部として取り入れる。そのため、北米を中心にSUVだからといってAWDの必要性はなく、より低価格で買える2WDに人気が集中する。
そんな顧客のニーズの変化に、フォルクスワーゲンもいち早く対応。2012年11月には、前輪駆動(FWD)モデルの「ティグアン TSI ブルーモーションテクノロジー」を追加した。この選択は大成功で、FWDモデル
は、今年のティグアンの販売台数の75%をも占める売れ筋モデルとなった。その結果、今年7月末までの4年10カ月間に、累計で11,049 台を販売している。
今回の仕様向上は、地味だが着実な進化で真面目フォルクスワーゲンらしいもの。フォルクスワーゲン ティグアン TSI ブルーモーションテクノロジーでは、1.4 TSI エンジンの出力を8kW/10PS向上させた。ターボエンジンなので、パワーを少し上げるのはそれほど難しいことではない。逆に、パワーを落として低燃費化するのも容易だ。難しいのは、パワーを上げながら、燃費を維持または、向上することだ。フォルクスワーゲン ティグアンは、パワーをアップさせながらJC08モード燃費を14.6km/Lを維持することに成功している。エコカー減税についても、引き続き75%減税が適用される。
さらに、AWDモデルの「ティグアン 2.0 TSI R-Line 4MOTION」は、純正ナビゲーションシステム“712SDCW”、パドルシフト及びフルカラーマルチファンクションインジケーターを標準装備。より上
級志向で先進装備を求める顧客ニーズに応えるべく、“Lane Assist”や“Park Assist”等、最新の運転支援装備をパッケージ化したアップグレードパッケージをオプション設定した。
価格はティグアン TSI ブルーモーションテクノロジーが3,450,000円と価格据え置き。仕様が向上すると、しっかりと値上げするのが自動車業界。モデル後期に入ったティグアンとはいえ、簡単には価格アップ
しなかったところは評価できる。こういった細かな仕様向上や装備の見直し、そしてより安価で高品質な商品の提供が、最近のフォルクスワーゲン好調の要因だろう。
ティグアン2.0 TSI R-Line 4MOTIONは、4,560,000円となり、30万円ほど値上がりした。これは純正ナビゲーションシステム“712SDCW”の標準装備、パドルシフト採用、フルカラーマルチファンクション
インジケーター採用によるもの。ナビだけでも約23万円はするとはいえ、ちょっと高めの印象。オプションのアップグレードパッケージの価格は483,000円となっている。
TSI ブルーモーションテクノロジー R-Lineパッケージの価格が3,85,0000円となっていて、2.0 TSI R-Line 4MOTIONとの価格差は71万円となる。装備はそれほど大きく変わらないので、AWD代が71万円といえなくもない。これだけ価格差があると、さすがにAWD車は選びにくい。SUVとはいえ、FFが好まれているとはいえ、ティグアンの場合、価格差による要因も多分に含まれているだろう。
TSI ブルーモーションテクノロジー R-Lineパッケージは、ベース車より40万円高価な設定になってはいるが、スタイリッシュなスタイリング分とバイキセノンヘッドライト、R-Line専用スポーツサスペンションなどを考慮すると、かなり割安な印象。リセールバリューでもR-Lineパッケージが有利に働くことを考えると、フォルクスワーゲン ティグアンを選ぶならTSI ブルーモーションテクノロジー R-Lineパッケージがベストな選択といえるだろう。
フォルクスワーゲン ティグアン価格
・Tiguan TSI BlueMotion Technology R-Line Package 3,85,0000円
・2.0 TSI R-Line 4MOTION 4,560,000円 *アップグレードパッケージ 483,000円
【関連記事】
- 【フォルクスワーゲン ティグアン 試乗評価】さらにスポーティさを増したR-Line
- フォルクスワーゲン新車情報・購入ガイド一覧
- フォルクスワーゲン試乗評価一覧
- フォルクスワーゲン ティグアン新車情報・購入ガイド一覧
- SUV車新車情報・購入ガイド、試乗評価一覧
- 動画あり! ホンダ URBAN SUV CONCEPT(アーバンSUVコンセプト)新車情報・購入ガイド 新世代のホンダ、ハイブリッドシステムも搭載予定のコンパクトSUVが2013年末デビュー予定のアーバンSUVコンセプト
- 【BMW X1 試乗評価】クロスオーバーモデル「X」シリーズにエントリーモデルが登場!
- 【アウディQ3試乗評価】 抜群の乗り心地と軽快感をもつ、アウディ最小のSUV
【オススメ記事】
- フォルクスワーゲン ポロ新車情報・購入ガイド ついに全長4m越えに! 3ナンバー化した6代目新型ポロは、1.0L直3ターボを搭載【ニュース・トピックス】
- 三菱エクリプスクロス試乗記・評価 さすが4WDの三菱! 豪快にリヤタイヤを振りだすような走りも楽しめる絶妙なS-AWCに脱帽!【レビュー】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.6】 日差リーフの実電費チェック! (一般道編)コツコツ電費を稼ぐe-Pedal【評論家ブログ : 日産リーフ】
- メルセデス・ベンツSクラス新車情報・購入ガイド 約20年振りの直6エンジンに、ISGを組みあわせた次世代エンジンを搭載!【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.5】 日差リーフの実電費チェック! (高速道路編)実電費アップは、こだわりの空力性能にあり!【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 三菱エクリプスクロス新車情報・購入ガイド スタイルに走り、装備とスキ無しの完成度を誇るコンパクトSUV。ガソリン車だけしかないことが、唯一の弱点?【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.4】 30歳代クルマ好き女性、初めての電気自動車! その評価は?【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 日産セレナe-POWER新車情報・購入ガイド ついに、シリーズハイブリッドシステムを搭載したセレナ! 5ナンバーミニバン、ハイブリッド車戦争へ加速!!【ニュース・トピックス】
- マツダCX-8試乗記・評価 際立つ運転のしやすさ! こだわりの「躍度」を雪上でチェック!【レビュー】
- 日産テラ(TERRA)新車情報・購入ガイド ナバラベースのSUV中国でデビュー! 日本への導入は?【ニュース・トピックス】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!