日産自動車は、3月11日に発生した東北関東大震災の影響により14日から実施している国内工場での生産停止を、追浜・栃木・横浜および日産車体の各工場で3月20日まで延長すると発表した。
日産ではこれまで、栃木工場といわき工場で18日まで、追浜・九州・横浜および日産車体の各工場で16日までの生産停止を発表。今回、いわき工場を除く各工場では損壊した建屋・設備の復旧に一定の見通しが立ったものの、部品サプライヤーとの調整にはまだしばらくの時間がかかるものと見られるため、九州工場、日産車体九州を除く、追浜・栃木・横浜および日産車体の各工場での生産停止延長を決定した(横浜工場では一部のみ稼働中)。
なお、いわき工場については、震源地に近く余震なども続いていることから復旧にはさらに時間がかかるとしている。また、九州工場と日産車体九州については、在庫部品での対応で17日と18日に生産を再開したものの、その後については検討中とのことだ。
また、被災地の支援として、すでに発表した3000万円の支援を含め、50台の車両寄贈、従業員による寄付とそれと同額を会社が寄付するマッチングギフト、海外子会社からの支援などを合計して4億円相当の支援を実施する準備を整えたことも発表した。
このほか、15日夜に震度6強を観測した静岡東部地震の影響で、日産グループでトランスミッションを生産するジヤトコの富士工場と富士宮工場において一部建屋の損壊や設備の損傷が発生。現在稼働を停止し、被害状況を確認している。