まず日産の小型商用車の三菱への提供。日産の小型商用車のうち「バネットバン/バネットトラック」はマツダからのOEM車。実は三菱でも同じようにマツダからの供給で「デリカトラック/デリカバン」として販売している。いっぽうそれより上のクラスのトラックとなると、日産はいすゞとの相互供給を行っており、いっぽうの三菱も別会社「三菱ふそう」があるためこれは違うだろう。となると消去法で「NV200バネット」か「キャラバン」となる。三菱には両車に該当する現行モデルもないことから、有力候補として挙げられる。キャラバンがモデル末期であり、ここはNV200バネットと予想しておこう。
　SUVは、現在三菱がラインナップするSUVは「RVR」と「アウトランダー」、そして「パジェロ」。国外専用車として「パジェロスポーツ」(「チャレンジャー」後継車)などがある。いっぽう日産では中近東向けとして「キャシュカイ(デュアリス)」や「エクストレイル」「ムラーノ」、さらに日本未発売のヘビーデューティなモデルも含め、かなり幅広いSUVラインナップを既に投入している状況で予想が難しい。デュアリスとややカブるのだが、ここは小型のRVRを挙げておく。
　最後の上級セダン。三菱では現在、一番大きいセダンがミディアムクラスの「ギャランフォルティス」という状況で、特に三菱系企業向けの法人需要が少なからずあると思われる。日産では「スカイライン」や「フーガ」などFR高級セダンもラインナップしているが、FR車を持たない三菱、ここはFFセダン最上級車の「ティアナ」と予想するがいかがだろうか。