クルマ&バイク好き女子、テスラ モデル3に初試乗!
こんにちは。バイク・クルマ大好きガール「樽美伶奈」と申します。
普段は、ABARTH 595 Competizione Performance PackageⅡというガソリン車で、ターボを効かせてガンガン走らせています。今回、そんなガソリン車とは正反対のEV(電気自動車)テスラ モデル3(TESLA Model3)を試乗させて頂き、レビューを書かせて頂きました。実は、レビューを書く事が今回はじめてなので・・・、読者の皆様お手柔らかにお願いします(笑)
スマートフォンがキーの代わりになる
まず、手にしたのは1枚のカードキー。そもそも、モデル3にはカギ穴がないのです。カードを持ってクルマに近づけば開くのかと思いきや、、、開きません(涙)。カードを持っているだけでなく、運転席側のBピラー付近にかざさなければドアが開らかないのです。さらに、センターコンソールのドリンクホルダーがある部分の後ろにカードをかざさなければ、主電源が入らず走ることができないのです。
モデル3では、オーナーは普段持ち歩いているスマートフォンをキーにする事もできます。これは、便利なのですが、スマートフォンの電池が切れたらカードキーが必要になるので、カードキーも持ち歩く必要があるかと思います。
シンプルさを極めたインテリア
カードキーをかざし車内に乗り込むと、まず目に映ったのは、ハンドル・タッチパネル・木目のダッシュボード 以上! シンプルな美しさが際立っています。
ただ、え? シフトノブやエアコンのスイッチなどは、いったいどこへ行ってしまったの? と、思いますよね。
シフトレバーは、ハンドル右のレバーになっていて、エアコン、ボンネットやトランク、給電口の開閉等々のスイッチ類は、iPadより少し大きめなタブレット状の15インチのタッチスクリーン上で操作します。
ただ、操作を覚えるのには、かなり慣れが必要です。音声認識もあるのですが、アメリカ生まれのため、日本語は少々苦手なところがあるようでした。これも、発話する単語など慣れが必要な部分だと思います。
こうした操作に困った時は、パネル内に解説動画があります。これを見れば、ほとんどOK。紙のマニュアルではなくて、動画というのが、いかにも今時。分かりやすさという面では、動画の方がよいかもしれません。
徹底的に、スイッチ系を廃したデザインは、必要最小限のもので暮らす”ミニマリスト”な人から見たら、感動してしまう程のシンプルさです。
慣れないと車内から脱出不能?
そして、テスラ モデル3の車内へ。ドアの開け方はノブの左側を押し、レバーを出し、開けます。通常時、ドアノブが出っ張っていないのは、空気抵抗を抑える為です。
車内からドアを開ける時は、ボタンを押し続けると開く事ができます。この操作、慣れないとなかなか難易度が高いです。最初は、全くドアの開け方が分からず、モデル3の中に閉じ込められちゃった~、と慌てたくらいでした。
もし、モデル3の助手席に女性を乗せて初デートをした時に、「開け方がわからない」と女性が困惑してしまった場合、口説き道具にお使いください。監禁? え、そんなおバカなのは樽美だけ? そうですね。失礼しました・・・。
体感したことのない加速力に驚愕!
まず、アクセル踏んだ瞬間から、最大トルクを発揮できる電気モーターの駆動特性により、グッと高い圧力で押し出されるかのように加速するのがEVの特徴です。
AWD(4WD)で最も高出力なグレード、パフォーマンスは0-100㎞/h加速が3.4秒と、スーパーカー並み。航続距離は530㎞(WLTP)です。中間グレードのロングレンジAWDは、0-100㎞/h加速4.6秒で、航続距離は560km。エントリーグレードのスタンダードレンジプラスはFR(後輪駆動)で、0-100㎞/h加速は5.6秒、航続距離は409㎞となっています。
スタンダードプラスでも、スポーツカー並みです。加速力という面では、もはや圧倒的ともいえる実力を誇ります。同乗のスタッフは、全開加速すると首が痛くなるとか・・・。
1速→2速→と低回転から高回転へ変速しながら加速をするマニュアル車にしか乗った事のない樽美にとっては、モーター特有のスムースな加速は、まさに異次元の感覚でした。
また、回生ブレーキもEVの特徴です。回生ブレーキとは、減速時に減速エネルギーを使い、発電用モーターを回し発電。再び電力にして、バッテリーに戻します。この発電用モーターを回すときに起きる抵抗で減速するので、回生ブレーキと呼ばれます。
そのため、モデル3はアクセルをポンと戻すと、回生ブレーキが強めに効き減速します。最初は、ややギクシャクした感じになり、ペダル操作が少し難しいと感じるかもしれません。ただ、慣れてくるとアクセル操作で速度をある程度コントロールできるようになります。アクセルでスピードコントロールできると、無駄にブレーキを踏むことも少なくなり、疲労の少ないドライブが可能です。
これから愛されるクルマになる?
そして、一番気になっていたのがオートパイロット。直線路のみでハンドルに手を添え試してみました。白線や道路際に置かれたパイロンまで1つ1つきちんと認識し、ちゃんと走ってくれます。また、クルーズ時の車間距離設定、歩行者検知式自動緊急ブレーキ等、予防安全面でサポートしてくれる装備も装着されています。
私の過去に乗ってきたクルマ、すべてマニュアル車。ちょっと原始的で、古臭い部分があるかもしれません。走る喜び=操縦をする事と思っている私には、便利な機能はあればあるだけ損はしないのですが、過剰な信頼を与え、それに依存してしまう事がいちばん危ないと思っていました。
ですが、最近は、こうした安全装備により、少しでも事故が減り、尊い命を守ることができる世の中であればいいなと思っています。
電欠の心配は無し?!
さて、EVであるテスラ モデル3の気になる航続距離は、グレードにより異なりますが、409~560㎞(WLTP)です。十分な航続距離だと思います。しかし、ガソリン車などと比べると、やや少なめの航続距離なので、遠出するときは気になりますよね。
ですが、意外と充電スポットはたくさんあるんです。すでに、充電器設置数は、30,300基を超えており、ガソリンスタンド数約29,000店を超えています。ですが、その多くは普通充電器で約22,500基。旅先で必要になる急速充電器は約7,800基程度になります。まだまだ少ないのですが、高速道路のサービスエリアなどには、ほぼ設置されている状態。さらには、道の駅やショッピングモール、一部コンビニなどにも設置が進んでいます。他メーカーですが、日産ディーラーには、ほぼ急速充電器が設置されています。
ただし、テスラ車は独自の充電方式を採用しており、日本の充電方式であるチャデモには対応していないのです。このままでは、非常に使い勝手が悪いのですが、テスラには、チャデモ変換アダプターがあり、これを使うと日本のチャデモ方式に対応します。少し手間がかかりますが、これがあれば充電に困るようなことは、ほとんどないでしょう。
これからの日本マーケットは、EVがドンドンと投入されていきます。そうなれば、充電環境はさらに向上すると思います。
511万円からの価格は安い?
テスラ モデル3は、エコなEVでありながら、強烈な加速力を誇り、意外なほど運転も楽しいクルマでした。インテリアは、シンプルさを極め、15インチのタッチスクリーンによる操作は、近未来感にあふれています。
このテスラ モデル3の価格は、511万円から。安くはありませんが、クルマのパフォーマンスを考えれば、コストパフォーマンスに優れているように感じます。これから、世界中がEV化に向けてドンドンと進んで行きます。テスラ モデル3のようなクルマが愛される時代になってきますね。
<レポート:樽美伶奈>
テスラ モデル3価格
・モデル3 スタンダードレンジプラス 5,110,000円
・モデル3 ロングレンジ 6,552,000円
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