初代C3をデザインし、新型C3/DS3を統括したシトロエンスタイルセンター デザインディレクターのオレグ・ソン氏(左)と、プジョー・シトロエン・ジャポン ティエリー・ポワラ社長(右)
ラウンドシェイプの個性的なルックス
シトロエンは5月6日、新型コンパクトカー「C3」を8年ぶりにフルモデルチェンジし、発売した。新型シトロエン C3は、初代C3同様のラウンドシェイプを持つエクステリアデザインが特長で、コンセプトはズバリは「VISIODRIVE(ビジオドライブ)」。「VISION」と「DRIVE」を掛け合わせた造語だという。このコンセプトを象徴しているのが「ゼニス フロントウインドウ」だ。ゼニスとは「頂点」を表す。これは前後1.35m、左右1.43mという大きさのフロントウインドーで、垂直方向の視界は最大108°というから驚きだ。身長180cmの記者が実際にフロントシートに収まってみたが、頭上まで広がるフロントウィンドウの開放感は他のコンパクトカーにはない独創的な感覚で、大いに魅力を感じた。
5月6日に行われた新型C3記者発表会に合わせ来日したシトロエンスタイルセンター デザインディレクターのオレグ・ソン氏は『女性に好まれた初代C3の魅力はそのままに、若い男性にも支持されるデザインを心掛けた』と話す。日本市場でのライバルは欧州小型輸入車Bセグメントに属する「フォルクスワーゲン ポロ」や「プジョー 207」などとなるが、新型C3が持つ個性の強さやプレミアム性などで、日本においても新たな市場を開拓したいと意欲的だ。なお2010年度の販売台数は600台を目標とする。
5月6日に行われた新型C3記者発表会に合わせ来日したシトロエンスタイルセンター デザインディレクターのオレグ・ソン氏は『女性に好まれた初代C3の魅力はそのままに、若い男性にも支持されるデザインを心掛けた』と話す。日本市場でのライバルは欧州小型輸入車Bセグメントに属する「フォルクスワーゲン ポロ」や「プジョー 207」などとなるが、新型C3が持つ個性の強さやプレミアム性などで、日本においても新たな市場を開拓したいと意欲的だ。なお2010年度の販売台数は600台を目標とする。
ゆったりとした質感の高いインテリア
新型シトロエン C3のインテリアは、随所にシトロエンらしさを感じさせるデザインとなっている。ダッシュボードは2層のコントラスト構造を採用し、上部は柔らかな風合いのサーモコート仕上げ、パネル本体は硬質なメタル調となっている。「フローティングバイザー」と呼ばれるメーターパネル上部のバイザーは、前方から光を通すスリットが宙に浮いたようなデザインが施されるなど、非常に個性的な印象だ。さらに質感や静粛性の向上にも配慮が施されており、プレミアム性も備えたコンパクトカーであることを主張する。
もちろんデザインだけでなく居住性も改善されている。旧型c3に比べてフロントシートはダッシュボード形状の工夫で+8cm、リヤもフロントシートバックの形状を工夫して3cmの余裕を稼ぎ出している。
もちろんデザインだけでなく居住性も改善されている。旧型c3に比べてフロントシートはダッシュボード形状の工夫で+8cm、リヤもフロントシートバックの形状を工夫して3cmの余裕を稼ぎ出している。
環境と安全性にも配慮 さらに乗り心地も
搭載されるエンジンは、1.6リッター直4のNAのみ。これに組み合わされるミッションは4速ATながら12.3km/lのカタログ燃費を達成。残念ながら国内のエコカー減税には適合しないが、排ガス性能もヨーロッパのユーロ5をクリアするなど、環境にも配慮しているのはいうまでもないだろう。さらに安全性も高く、ユーロNCAPの総合評価で4つ星を獲得した。
プジョー・シトロエン・ジャポン 商品企画の関 博幸 グループマネージャーは新型C3が『絶妙なセッティングで乗り心地が非常に良い』点をアピールする。上級シトロエン車が得意とする油圧式のハイドロマティックサスペンションは採用されていないが、これに匹敵する乗り心地や上質感が新型C3でどの程度再現されているか、興味深いところだ。
新型シトロエン C3のラインアップは、全2グレード。価格はベロアシートを装備したベーシックな「C3」で209.0万円、アルカンターラ&ファブリックシートを採用した「C3 エクスクルーシブ」で239.0万円[価格は全て消費税込み]。
プジョー・シトロエン・ジャポン 商品企画の関 博幸 グループマネージャーは新型C3が『絶妙なセッティングで乗り心地が非常に良い』点をアピールする。上級シトロエン車が得意とする油圧式のハイドロマティックサスペンションは採用されていないが、これに匹敵する乗り心地や上質感が新型C3でどの程度再現されているか、興味深いところだ。
新型シトロエン C3のラインアップは、全2グレード。価格はベロアシートを装備したベーシックな「C3」で209.0万円、アルカンターラ&ファブリックシートを採用した「C3 エクスクルーシブ」で239.0万円[価格は全て消費税込み]。
■【シトロエン 新型 DS3 新車情報】パーソナル感覚あふれる新コンパクトハッチバック[2010.05.07/CORISM]
みなとみらいの横浜美術館[神奈川県横浜市]で行われた新型シトロエン C3発表会場の模様
代表グレード | シトロエン C3 |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 3955×1730×1530mm |
車両重量[kg] | 1190kg |
総排気量[cc] | 1598cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 120ps(88kW)/6000rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 16.3kg-m(160N・m)/4250rpm |
ミッション | 4速AT |
10・15モード燃費[km/l] | 12.3km/l |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 209.0万円 |
発売日 | 2010/5/6 |
レポート | CORISM編集部 |
写真 | プジョー・シトロエン・ジャポン/CORISM編集部 |
(レポート:CORISM編集部)
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