クルマに興味のない20歳女性が選んだクルマとは?「東京モーターショー2019」
クルマに興味のない20歳女性が選んだクルマとは?「東京モーターショー2019」
クルマに興味がない女性が選んだクルマ&部品とは?
大きな変革にチャレンジした東京モーターショー2019。クルマに興味が無いような人にも来てほしい。そんな想いも感じる展示内容にもなっている。ならば、そんなクルマに興味がない20歳代女子には、今年のモーターショーはどう映るのか? そして、気になったクルマや部品などをレポートした。
レポーターは、岡村眞友子さん。都内に住み都内の会社に勤めるOL。免許はあるものの、最近ではほとんど運転しないという。
アシモ似? その可愛さに一目惚れ?
そんな岡村さんが、まず気になったのはホンダe。ホンダeが、2020年に国内投入されるEV(電気自動車)であることなど、一切知らない。とにかく、かわいいがファーストインプレッション。
「クルマは知らなくても、ホンダのロボットであるアシモは知ってるんです。このホンダeを見た時、なぜかアシモに雰囲気が似てて、カワイイって思いました。アシモが運転手なら最高ですね。なぜか小さいクルマなのに、素材感があって素敵です。こんなEVなら乗ってみたくなります。ビックリしたのは内装でした。ウッドのパーツが使われていて、落ち着いた雰囲気が素敵です。しかも、メーター付近は、とにかくタッチパネルやモニターだらけ。未来のクルマって感じがしました」
このホンダeには、サイドミラーの役割を持つサイドカメラミラーシステムを搭載。さらに、2画面の大型タッチパネルモニターを採用している。また、最近流行りのAIを用いたコネクテッド技術「Honda Personal Assistant」でユーザーの都市型ライフスタイルとクルマをシームレスに繋げている。
ホンダeは、シティコミューターとして位置付けられるようで、航続距離は200㎞前後と割り切った仕様になると予想されている。長い航続距離をアピールする日産リーフがあるなか、マーケットでどんな評価が下されるのか注目したいポイントでもある。
そして、ホンダeは後輪駆動となっている。走行性能にもこだわっているようで、ホンダが提案する新世代EVの走りにも期待したい。
四季の移ろいを感じる日産ブースで見つけたキレイなSUV
「キレイなブースですねぇ」と岡村さんが目が奪われたのは、日産ブース。大きな木1本で、四季の移ろいを感じさせる演出が注目を集めていた。日本らしさを表現したステージだ。
メインステージに展示されていたのは、2020年以降に投入される予定の軽EVとなる 日産IMKとSUVスタイルのEV、日産アリアコンセプト。気に入ったのはSUVの日産アリアコンセプトだ。
「SUVというと、大きくてちょっとオラオラ系のデザインって感じがしてました。そんなデザインがちょっと苦手だったので、日産アリアコンセプトはSUVなのにスタイリッシュで、とても新鮮に見えます。ステージ演出の影響もあってか、シンプルなデザインといこともあり、ちょっと和というか、日本的な印象を感じます」
この日産アリアコンセプトは、前後にモーターを備えた4WDのEV。すでに、日産はリーフをツインモーター化した4WDの開発車両を公開している。この技術を搭載した新型4WDが、日産アリアコンセプトのになると予想。2020年後半以降に発売が予定されているという噂が流れている。
車名の「アリア」とは、歴史や伝統を大切にしながら、新しい時代へと向かう日産を象徴するという思いを込めた。
後付けOK! 踏み間違え防止するパーツを発見!!「アクセル見守り隊」とは?
東京モーターショーには、色々な部品メーカーが展示するコーナーがある。マニアックなクルマ好きにとっては、ある意味、今後新型車に採用されるかもしれないパーツ類が展示されていたりと、意外なほどおもしろいコーナー。
しかし、クルマに興味がない20歳代女性にとっては、ハードルは高過ぎかと思っていたが、岡村さんはある部品メーカーのブースで立ち止また。データシステムのブースだ。
そこでピックアップしたのが、データーシステムが販売する「アクセル見守り隊」。このアクセル見守り隊は、アクセルとブレーキの踏み間違えによる急発進を抑制する機能をもつ。最近では、こうした機能が標準装備化されている新車が多いが、少し古いクルマになるとほとんど装着されていないのが現状。クルマはそう簡単に買い換えられるものではないので、こうした後付けできる安全装備は貴重だ。
ただ、アクセルとブレーキという重要な部分を制御するため、機能はある程度限定される。アクセル信号をモニターし、停車中または約10㎞/h以下の徐行中にアクセルペダルが急激に踏み込まれた場合、アクセル信号を制御(アイドリング状態に)し、急発進を防止する。このとき、非常にゆっくりだが前に進む。完全に自動停止はしない。
そのため、約10㎞/h以上で通常走行時による急加速には対応しない。これは、高速道路の合流時に加速したいときに加速できないという状態を避けるという意味がある。
少々物足りないように感じるかもしれないが、駐車場からの急発進などは十分に対応可能。アクセルとブレーキの踏み間違えは、多くの場合、駐車場での駐車時に起きる。すべてのシーンでの対応はできないものの、かなりの部分でアクセルとブレーキの踏み間違えによる事故リスクを軽減しれくれるだろう。
岡村さんは「アクセルとブレーキの踏み間違えによる高齢者の事故って、社会問題にもなりましたよね。こうした事故を防止できるクルマは、一部の新車だけだって思っていました。高齢で年金生活なんて言う状況なら、そんな新型車に乗り換えるって大変じゃないですか。少し古いクルマでも後付けで装着できて、事故のリスクが減るのであれば、このアクセル見守り隊って非常に魅力的な商品に感じます。プレゼントとかにもいいかも」
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