メルセデス・ベンツCクラス新旧比較 失敗・後悔しないためのクルマ選び

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【対決】2022/03/05

メルセデス・ベンツCクラス新旧比較

メルセデス・ベンツCクラスの歴史・概要

 

新型メルセデス・ベンツCクラスはW206型と呼ばれ、国内メルセデス・ベンツの基幹車種だ。

Cクラスは、発売以来、累計約10万台以上を販売。2015年から2019年まで、年間のセグメントナンバー1の売上を誇る。BMW3シリーズと並び、国内でも人気の高いセダンだ。2021年6月にフルモデルチェンジし5代目となった。

初代Cクラスは1993年に登場。Cクラスとなる前のモデルの190シリーズのイメージを継承している。サスペンションストロークがたっぷりととられていて、抜群の乗り心地と高い直進安定性を誇った。

2000年には、2代目Cクラスがデビューした。従来のイメージとまったく異なる丸型のヘッドライトを装備し、メルセデス・ベンツファンを驚かせた。

だが、2代目の丸型ヘッドライトは不評だったのか、3代目Cクラスは従来の角目のヘッドライトに変更された。角目といっても、やや吊り上がった菱形のヘッドライトだ。

このモデルから、スポーティな外装をもつアバンギャルドにはボンネットの先端に設置しされていたスリーポインテッドスターが無くなった。代わりに、従来クーペ用とされていた大きなスリーポインテッドスターが入ったグリルが採用された。

この新旧比較評価で、失敗・後悔しないためのクルマ選びの参考にして欲しい。

5代目メルセデス・ベンツCクラス
5代目メルセデス・ベンツCクラス

4代目メルセデス・ベンツCクラス
4代目メルセデス・ベンツCクラス

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4代目メルセデス・ベンツCクラス

 

そして、2014年には4代目Cクラスが登場。コンセプトは「アジリティ&インテリジェンス」だ。従来のCクラスとは大きく異なる俊敏なハンドリングをもち、スポーティな走りを披露している。

さらに、現在のモデルとも共通する予防安全装備「レーダーセーフティパッケージ」が設定された。クルマの周囲360°のセンシングは、優れた安全性能をもたらした。

また、環境性能アップのため、エンジンのダウンサイジング化も進んだ。初期のモデルでは、直4 1.6Lターボが用意された。2018年のマイナーチェンジでは、直4 1.5Lターボに48Vのマイルドハイブリッドを組み合わせている。

 

5代目メルセデス・ベンツCクラス

 

2021年6月のフルモデルチェンジを経て登場した5代目Cクラス。このモデルから、ついに純ガソリンエンジンが姿を消した。初期に導入された1.5Lターボと2.0Lディーゼルには、ISGと呼ばれる48Vマイルドハイブリッド機能が装着された。ディーゼルエンジンのマイルドハイブリッド化は初となる。

サスペンション関連では、オプションで後輪操舵システムであるリヤ・アクスルステアリングを設定した。狭い駐車場で小回り性能をアップし、よりシャープで安定したハンドリングを実現している。

2022年に導入されるPHEVモデルは、約100kmもの距離をEV走行できる。

さらに、対話型インフォテインメントシステムであるMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)を装備。センターコンソールには、11.9型の縦型ディスプレイが装着され、より先進的になった。

5代目メルセデス・ベンツCクラス
5代目メルセデス・ベンツCクラス

 

4代目メルセデス・ベンツCクラス
4代目メルセデス・ベンツCクラス

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コンセプト&エクステリアデザイン

 

メルセデス・ベンツらしい4代目、少し優しくなった5代目

4代目Cクラスのコンセプトは「アジリティ&インテリジェンス」である。外観デザインは、滑らかな面とシャープな線を上手く組み合わせている。滑らかで美しいラインを描きながら、シャープでスポーティなテイストもプラスしている。

4代目Cクラスの象徴でもあるフロントグリルは、やや前方に設置。ヘッドライトは少し後方にセットされ、奥行き感のある彫りの深い顔になっている。グリルが前方にあることで、押出し感の強い、いかにもメルセデス・ベンツらしい顔といえる。こうしたデザインは、Cクラスを買っても後悔しない部分でもある。

リヤビューに設置された菱形のコンビネーションランプは、ボディサイドのシャープなキャラクターラインを受け止めている。ボディサイドのギリギリからリヤフェンダー方向に回り込む立体感ある造形で、ワイド感もある。全般的に面の張りの強いデザインなので、力強く大きく見えるのも特徴だ。

 

5代目新型Cクラスのボディサイズは、全長4,751mm×全幅1,820mm×全高1,438mmだ。4代目Cクラスから、全幅は10mm、全長は65mmm拡大し、より伸びやかなシルエットとなっている。

デザインの基本思想は「Sensual Purity(官能的純粋)」だ。ラインやエッジを大幅に削減し、曲線を描く彫刻的な面により、特殊な陰影を生み出している。その中で、車高をより低く、スマートに見せる「キャットウォークライン」と呼ばれるキャラクターラインを配置した。サイドウィンドウ下端に近いショルダー部に、フロントからリヤまでを貫いている。

5代目のグリルまわりのデザインは、より立体感はあるものの、全体的に滑らかな面となった。4代目Cクラスと比べると、やや柔らかな顔となっている。いかつい系の顔が好きなら、4代目Cクラスの方がしっくりとくるだろう。

リヤのコンビネーションランプもガラッとデザインを変え、ワイドな細長系となった。新型Sクラス譲りの、三角形で横長2分割タイプとなっている。スッキリ系シンプルデザインながら、独特の存在感がある。

5代目新型Cクラスのデザインは、塊感がより強いもののスッキリとした印象だ。4代目Cクラスと比べると、やや上品に見える。

ただ、いかにもメルセデス・ベンツらしいイカツイ系デザインが好みなタイプの人から見ると、5代目新型Cクラスは少々物足りなさを感じるかもしれない。イカツイ系好きには、購入後、少々後悔するときが来るかもしれない。

<レポート:大岡智彦

 

5代目メルセデス・ベンツCクラス
5代目メルセデス・ベンツCクラス

4代目メルセデス・ベンツCクラス
4代目メルセデス・ベンツCクラス

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