ガソリン価格高騰時代にお勧め! 燃費のよいSUV中古車5選
ガソリン価格高騰時代にお勧め! 燃費のよいSUV中古車5選
ガソリン価格高騰時代の中古車選び
ガソリン価格の高騰が止まらない。備蓄している原油の放出や、石油の元売りに対する補助などの対応策を行っているものの、ウクライナ問題も加わりガソリン価格は上昇し続けている。
このままガソリン価格の高騰が止まらないと、家計のへのダメージはより大きくなる。
そんな状況下の今、中古車を買うのであれば燃費の良いモデルを選ぶのは、生活防衛のために当然の手段と言える。そこで、中古車の中でも燃費がよくお勧めなSUV5台をピックアップした。
2代目が登場し、さらにコスパ上昇が予想できる次世代環境車
おすすめ1位 初代三菱アウトランダーPHEV
初代三菱アウトランダーPHEV最大の特徴は、前後にモーターを設置したツインモーター4WDだ。前後2つのモーターを自在にコントロールする三菱独自のS-AWC(Super All Wheel Control)により、優れた悪路走破性や操縦安定性を誇る。フロア下に配置された大容量リチウムイオンバッテリーによって低重心化され、走りも楽しい次世代環境車となった。
こうしたシステムを採用したPHEVは、デビュー直後の2013年からしばらくの間、アウトランダーPHEVだけだった。三菱の技術の高さが垣間見える。
優れた燃費と長いEV航続距離
初代三菱アウトランダーPHEV最新モデルと、デビュー時のEV航続距離とハイブリッド燃費は以下の通りだ。(すべてJC08モード)
EV航続距離 ハイブリッド燃費
最新モデル 65.0km/L 18.6km/L
デビュー時 60.2km/L 18.6km/L
初代アウトランダーPHEVは、2018年に大幅改良が行われた。
ガソリンエンジンの排気量:2.0L➡2.4L
駆動用バッテリー容量:12.0kWh➡13.8kWh
リヤモーター出力:約12%アップ
かなり大きな改良で、クルマの完成度は飛躍的に高まっている。
EV航続距離は、カタログ上でも60kmを超える。これだけ走れば、近隣の送迎や買い物、通勤などでは、ほとんど充電した電力でEV走行することが可能だ。日々クルマを使う人にとっては、とても経済的といえる。
さらに、別売りのV2H機器が必要だが、自宅で太陽光発電をしているのであれば、家で発電した電気をクルマに使用することも可能。また、逆に停電時などでは、クルマの電力を家に供給することも可能。電力の自給自足に近い使い方が可能になる。
また、初代アウトランダーPHEVには、100V1500Wのコンセントが装備されている。1500Wまでなら、このコンセントを使い家電製品などが使える。
キャンプなどのアウトドアで便利なだけでなく、災害時にも大きなメリットとなる。入手しやすいガソリンを使って発電できるので、長時間の停電でも暖房や冷房、炊飯器、ポットなど複数の家電製品を使用することが可能だ。停電時の不便さを緩和してくれるので、もしもの時に安心感がある。
2代目アウトランダーPHEVの登場で、初代の中古車価格が下落?
2021年12月、2代目アウトランダーPHEVがデビューした。2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤー、テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し高く評価されている。初代アウトランダーPHEVも基本的なシステムは同じなので、その技術力の高さは折り紙つきとなった。
2代目アウトランダーPHEVが登場したことで、多くの初代アウトランダーPHEVが今後下取りや売却などで中古車マーケットに流通し、初代の中古車価格は下落傾向になる。
現在でもコストパフォーマンスが高い初代アウトランダーPHEVが、より安価に購入できるようになるのであれば、コストパフォーマンスはさらにアップするだろう。
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おすすめは高年式2018年の大幅改良後モデル
初代アウトランダーPHEVの中古車選びは、2017年2月の改良後モデルがおすすめだ。歩行者検知式自動ブレーキが用意されたからだ。
しかし、その1年半後である2018年8月には大幅改良が行われ、排気量は2.4Lにアップしている。バッテリー容量を増やし、EV航続距離は65.0kmに伸びた。
2021年12月現在、まだ高年式なので、中古車価格はやや高めだ。2代目新型アウトランダーPHEVが販売開始したので、時間の経過とともに初代の中古車価格は下落していくだろう。その時が、購入チャンスだ。
中古車価格は、3年落ちになる2018年式で約270~350万円である。2018年大幅改良後モデルの新車価格は、約390~510万円と、120~160万円安価になっている。3年でここまで価格が落ちていれば、まずまずだろう。今後さらに中古車価格が落ちてくれば、買い得感はかなりアップする。
歩行者検知式自動ブレーキなどが装備されていないモデルも選択肢に入るのであれば、思い切って初期モデルで7年落ちの2013年式を狙ってみるのもよい。中古車価格は、130~170万円位だ。安価な価格帯の車両は、10万km前後のものが多い。150万円程度の価格だと、年式なりかそれより少し走行距離が少ない車両が手に入る傾向にある。新車価格が330~430万円程度だったので、新車価格の約40%まで価格が下がり、コストパフォーマンスに優れている。
130~170万円という中古車価格は、スズキ ワゴンRや日産デイズといったハイト系ワゴンの新車価格帯に近い。この価格で、当時、世界トップレベルの技術を誇った次世代PHEVに乗れるのだ。
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爆発的ヒットモデルとなったコンパクトSUV
おすすめ2位 トヨタC-HRハイブリッド
トヨタC-HRは、2016年にデビューした。トヨタがかなり力を入れたモデルであり、当時最新のGA-Cプラットフォーム(車台)を採用している。
C-HRはSUVだが悪路走破性を重視せず、逆に徹底してオンロードでの走行性能を磨き抜いたモデルでもある。その結果、背の高いSUVとは思えない軽快でスポーティな走行性能を見せつけた。その影響からか、ハイブリッド車はSUVでありながらFF(前輪駆動)の設定しかない。
デザインにもこだわった。外観デザインのテーマは「セクシーダイヤモンド」。キャビンを含めた形がダイヤモンド形状のように見え、複雑な面と線を組み合わせている超個性派だ。やや好き嫌いが明確になるデザインだが、発売直後から大ヒットした。
現在でもクラストップレベルの超低燃費性能
C-HRには、世界トップレベルの超低燃費性能を誇る1.8Lハイブリッドシステムを搭載。プリウスとほぼ同じものが搭載されている。
燃費性能は世界トップレベルを誇る。デビュー直後の燃費は、30.2km/L(JC08モード)と非常に優れている。もはや、この燃費値と勝負できるCセグメントのコンパクトSUVは皆無といえる。唯一、C-HRを超えてきたのが2021年に登場したカローラクロスくらいだ。カローラクロスも、基本的にC-HRと同じ1.8Lハイブリッドシステムを使っている。
ガソリン価格の高騰が続くが、さすがに、これだけ超低燃費だと、一般的なガソリン車と比べれば、燃料費面でも大きなメリットになる。ちなみに、C-HRガソリン車の燃費は16.4km/L(JC08モード)。ハイブリッド車は、ガソリンの倍に近い燃費値になっている。
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2020年8月改良後モデルは、クラストップレベルの予防安全装備を得た
C-HRの予防安全装備は、デビュー時から一定レベルに達していた。2020年8月の改良では、一気に進化しクラストップレベルの予防安全装備を得た。
自動ブレーキは、昼夜の歩行者と昼間の自転車を検知する。それに加えて、右左折時の歩行者と右折時の対向車にも対応する。さらに、「緊急時操舵支援機能」も追加された。これだけ多機能な自動ブレーキは、国内ではトヨタの一部モデルのみにしか装備されていない。
前期モデルが買い得感を増してきた
2016年に登場したトヨタC-HRは、すでにモデル後期に入っている。それに加え、デビュー時に大ヒットした影響で、前期モデルが多く中古車マーケットに流通している。中古車流通量の多さと、C-HRの人気も下がり始めているため、中古車価格は下落傾向だ。燃費のよい人気SUVが、買い得感ある価格に入ってきている。
2017年式の中古車相場は、160~260万円位と幅がある。安価な価格帯のモデルは、やや過走行気味の車両が多い。逆に高価格帯の車両は、3年落ちでも1万km以下という少ない走行距離のモデルも散見する。走行距離3万km以下程度で、上級グレードのGなら約200万円からとなる。
人気のC-HRは、中古車になっても特別安価とはいえない。ただ、他のSUVと比べるとやや安価傾向にある。新車で売れ過ぎたため、前期モデルの中古車流通量が多く、中古車価格は下落傾向だ。2017年式だと、新車価格の70%ほどになっている。超低燃費車であることを考えれば、なかなか優秀なコストパフォーマンスといえるだろう。
<レポート:大岡智彦>
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