豊富なSUVラインアップをもつマツダ
マツダは、ミニバンから撤退するなど、早くからSUVに力を入れているメーカーのひとつ。さらに、デザインや走行性能へも非常にこだわっている。
また、SUVラインアップは、ドンドンと強化され、CセグメントのコンパクトSUVにはCX-30とMX-30の2車種も投入。さらに、FR(後輪駆動)ベースのCX-60も公表された。
そして、マツダ車は毎年のように改良が行われ、クルマの完成度は年々アップしていくのも特徴。毎年のように進化するので、購入タイミングが難しいのも悩みどころ。
そこで、今回は2022年2月現在のマツダのSUVを全車種、比較評価。お勧めグレードや中古車相場などもレポートした。
マツダCX-8「国内マツダのフラッグシップSUV」
マツダ CX-8_外観
■ボディサイズ
全長4,900mm×全幅1,840mm×全高1,730mm 6/7人乗り
■燃費(WLTCモード)
・2.2Lディーゼル(AT) 15.8km/L(FF) 15.4km/L(4WD)
・2.5Lターボ(AT) 12.0km/L(FF) 11.6km/L(4WD)
・2.5L(AT) 12.4km/L(FF) 12.2km/L(4WD)
■価格
・25S(FF) 2,994,200円~XDエクスクルーシブモード(4WD) 4,834,500円
マツダCX-8の特徴
マツダCX-8は、2017年に登場した3列シートをもつ大型のSUVだ。2列目シートはキャプテンシートが選べ、6/7人乗りとなる。
国内マツダのフラッグシップSUVであり、非常に上質でラグジュアリーな仕様となっている。
長所
CX-8の全長は4,900mm、ホイールベースは2,930mmと長い。直進安定性も高くロング⁻ツーリングに最適だ。特に2.2Lディーゼルエンジンとの相性がよい。低回転から450Nmもの大トルクで、大きく重いボディをグイグイと加速させる。この余裕あるトルク特性は、まさにロングツーリングにピッタリだ。
2.2Lディーゼルエンジンの燃料は軽油を使う。レギュラーガソリンより20円/L前後も安価だ。燃料費はハイブリッド車に近く、ガソリン価格高騰時代にはピッタリだ。
短所
CX-8の3列シートは、あくまで短距離移動用と割り切りが必要だ。トヨタ アルファードなどのようなミニバンと比べると、かなり狭い。背が高い人は、頭上部のスペースがかなり窮屈に感じるだろう。
機能面では、ミッションが6速ATだ。世界的にはATも8~10速といった多段化が進み、より洗練されたスムースさと燃費向上が図られていることもあり、やや古さを感じさせる。これは、CX-5も同様だ。
マツダCX-8のおすすめグレード
マツダCX-8は、国内マツダのフラッグシップSUVだ。その魅力を十分に味わうには、最上級グレードの「エクスクルーシブモード」がおすすめだ。パワーウォークイン機能やパワーシート、シートベンチレーション、より上質なナッパレザーを装備している。快適で心地よい移動が楽しめる仕様といえる。
中古車相場
CX-8の中古車相場は、2018年式で約250~320万円だ。人気のディーゼル車が中心で、バランスのよい装備で売れ筋グレードのプロアクティブが多い。
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マツダCX-5「完成度極まった2代目」
ボディサイズ
■全長4,575mm×全幅1,845mm×全高1,690mm 5人乗り
■燃費(WLTCモード)
・2.0L(AT) 14.6km/L(FF) 14.0km/L(4WD)
・2.5L(AT) 13.8km/L(FF) 13.0km/L(4WD)
・2.2Lディーゼル(AT) 17.4km/L~17.6km/L(FF) 16.6km/L~16.8km/L(4WD)
■価格
・20スマートエディション(FF) 2,678,500円~XDエクスクルーシブモード(4WD) 4,075,500円
マツダCX-5の特徴
2代目マツダCX-5は、2017年にフルモデルチェンジした。
初代CX-5は、カジュアルなSUV的だったが、2代目CX-5はラグジュアリーSUVへと大きく舵を切った。そのため、内外装の質感はさらに向上している。クラストップレベルの上質感を手に入れた。
また、初代と同じプラットフォーム(車台)を改良して継続採用しながらも、乗り心地や静粛性は大幅に向上した。
2021年11月の大幅改良では、ラグジュアリーSUVとしての価値だけでなく、よりアウトドア的なルックスやカラーとなったフィールドジャーニーを追加した。さらに、スポーティ仕様のスポーツアピアランス、ラグジュアリー志向のエクスクルーシブモードと選択肢の幅を広げている。
CX-30、MX-30、CX-3の解説をcar-topicsで見る!
長所
2021年11月に行われた改良で追加されたアウトドア志向のフィールドジャーニーには、Mi-Driveという機能にオフロードモードが、スポーツアピアランスには、スポーツモードが設定されている。クルマのキャラクターや走行シーンに合った走行モードが選べるようになり、より走りの楽しさがアップした。
CX-5は全体的に都会派のラグジュアリーSUV的であるが、最低地上高は210mmと十分な数値で、見た目の雰囲気とは裏腹にオフロードでもよく走る。
2.2Lディーゼルエンジンの燃料は、CX-8と同様に軽油だ。レギュラーガソリンより20円/L前後も安価である。燃料費はハイブリッド車に近く、優れた経済性を誇る。ガソリン価格が高騰している時などには、ランニングコストを抑えるメリットもある。
短所
CX-5の2.0Lガソリンエンジンは、価格が安価なのは魅力だが、やや非力なのが悩みどころだ。街中ではそれほど気にならないが、高速道路や山道などでは少々アンダーパワーな印象が強くなる。4WDを選択すると、その傾向がより顕著に現れる。
2017年デビューなので、2022年2月現在、モデル末期に入っている。最新のライバル車は、デジタルメーター化やモニターの大型化など、インターフェイスがより進化している。そうしたライバル車と比べると、やや古さを感じさせる。
マツダCX-5のおすすめグレード
マツダCX-5の場合、とにかく2.2Lディーゼルエンジンがおすすめだ。450Nmという大トルクは非常に力強く、まるでちょっとしたスポーツカーのような加速力を誇る。それでいて低燃費だから、非常に魅力的だ。
おすすめは2.2LディーゼルのXDグレードだ。その上で、スポーティな仕様が好みならスポーツアピアランス、アクティブなスタイルならフィールドジャーニーを選択する。
CX-5のラグジュアリーSUV的なキャラクターを考えると、ゆったり上質なインテリアのエクスクルーシブモードも良いだろう。
中古車相場
CX-5の中古車相場は、2017年式で約180~260万円程度だ。ただし、ディーゼルのXD系はやや価格帯の幅が広く、180~280万円位だ。XD系は、200万円以下の価格帯は程度があまりよくない傾向にある。ディーゼル車ということもあり、やや過走行のモデルが多い。ザックリ7万km以上が多く、10万kmという車両も珍しくない。
程度の低い車両を除くと、200万円くらいからが相場になる。グレードは、中間グレードで売れ筋のプロアクティブが中心だ。
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