元はワゴンRワイド、この広さは軽じゃ無理!
ワゴンRソリオと名乗っていた時期もあるし、その前はワゴンRワイドでもあった、スズキのソリオ。ワゴンRの兄貴分なのだが、よくあるような、ただ排気量アップしただけの小型車扱いではないのだ。ワゴンRワイド時代から、ボディ専用設計でじつは我が道を言っているモデルなのである。もちろん今回の新型も独自路線を歩んでいる。
まずなんといっても、広さは感動すら覚えるほど。とにかく広いし、フロアはフラットと、パッケージは極上。軽規格に縛られないと、似たようなコンセプトでもここまで飛躍できるのかと、関心しきりだ。スペック的には全長3710ミリ/全幅1620ミリのボディに対して、室内長2310ミリ/室内高1345ミリで、前後乗員間はなんと1メートルオーバーの1025ミリもあるし、前席左右も690ミリと数字で見ても余裕たっぷり。このあたり、スズキのノウハウが活きるところだろう。
まずなんといっても、広さは感動すら覚えるほど。とにかく広いし、フロアはフラットと、パッケージは極上。軽規格に縛られないと、似たようなコンセプトでもここまで飛躍できるのかと、関心しきりだ。スペック的には全長3710ミリ/全幅1620ミリのボディに対して、室内長2310ミリ/室内高1345ミリで、前後乗員間はなんと1メートルオーバーの1025ミリもあるし、前席左右も690ミリと数字で見ても余裕たっぷり。このあたり、スズキのノウハウが活きるところだろう。
写真は上級グレードのS。ただし、エアロは中核グレードのXにも装着される。見た目の質感もかなり高い
後ろから見ると、かなりトールスタイルであることがわかる。全幅1620ミリに対して、全高は1765ミリもある
さすがに開口部は小さいものの、両側スライドドア。一部グレードになってしまうが、電動かつリモコンから操作も可能だ
塊感のあるフロントまわり。軽自動車よりもサイズに余裕があるだけに、自由度も高いということだろう
サイズは全グレード同じで、165/65R14。SとXがアルミホイールになり、ベーシックのGはスチールとなる
こちらはベーシックグレードのG。デザイン的にはこれはこれでありだとは思うが、シンプルなのは確かで、アッサリしている
さらに充実した装備をあちこちに発見
インパネの質感は高く、貧相な感じはしない。ウインド面積も大きく、視界もいい。左右前後でウォークスルーも可能だ
新型ソリオの魅力はただ四角いハコボディの中身が広大というだけではない。装備が大充実なのだ。まず注目なのが、両側スライドドア。一度使ったらやめられない装備の筆頭格と言っていい、スライドドアを両側に装備していると非常に贅沢である。しかもこのクラスだと、電動を望むのは無理と思いがちなところ、全グレードで標準装備だし、さらに半ドア防止のオートクロージャーまで標準と、恐ろしいばかりである。その開口部もまた広大。広大ばかりだが、真四角でフロアがフラットで使って楽チン、見ているだけでも気持ちいい。
そしてシートアレンジは、後席はリクライニングはもちろん、別々でスライドしたり、ワンタッチで折り畳めるワンタッチダブルフォールディングリヤシートとなっているなど、スズキが得意としてきた技を存分に投入している。やはりこういった軽&小型車作りはスズキは上手だ。そのほか、運転席シートリフターや24段×10ミリのシートスライド、チルトステアリングや運転席アームレストなど、実用&快適装備については数えたらキリがないほどである。
そしてシートアレンジは、後席はリクライニングはもちろん、別々でスライドしたり、ワンタッチで折り畳めるワンタッチダブルフォールディングリヤシートとなっているなど、スズキが得意としてきた技を存分に投入している。やはりこういった軽&小型車作りはスズキは上手だ。そのほか、運転席シートリフターや24段×10ミリのシートスライド、チルトステアリングや運転席アームレストなど、実用&快適装備については数えたらキリがないほどである。
立ち気味に座ることでパッケージングを稼ぐのはトール系のコンパクトカーの王道。シートリフターとチルトステアリングは全車標準
左右別々でリクライニングするのはワゴンRで培った装備でもある。しかも165ミリも左右独立でスライドする
収納スペースはとにかく豊富。左上に写っているアッパーボックスは保冷機能付きで、飲み物などが冷やせる
開口の幅は580ミリ、高さは1230ミリ。フロアはかなり低床であり、フラットであることもわかる。フロア高はたった365ミリだ
リヤシートを立てたままでも大きなサイズのゴルフバッグを横にして積むことができる。開口部も幅1065ミリ、高さ960ミリと広い
リヤシートは50対50の分割可倒式。すべて倒すと20インチと26インチの自転車を積むことができるほどのスペースが生まれる
エンジン&CVTはスイフト譲りで、質の高い走りを実現
心臓部には収まるのは1.2リッターで、スイフトと同じ。つまり吸排気両方にVVTを装備した完成度の高いエンジンだ。さらに組み合わされるのもスイフト譲りのCVTで、もちろん副変速付きなので、エンジンのうま味を存分に引き出してくれることは確実だろう。試乗はまだとはいいつつも、スイフトが高い評価を受けている1/3ぐらいはエンジン&ミッションなので、こちらも悪くはないハズだ。結果として、22.5km/Lを達成しているから、燃費も文句はあるまい。
そのほか、車重はなんと1トンジャストを実現。今やコンパクトカーでも1トンを軽く越えてしまう時代だけに、ジャストで抑えたのはかなり苦労していることがわかる。バンパー形状など空力的にこだわったり、低転がり抵抗のタイヤを新開発したりと、さまざまな点で抜かりはなし。
グレード体系はベーシックなほうから、G/X/Sの3つ。さらにそれぞれにバックモニター付きCDプレーヤー装着車も用意される。ベストバイのグレードは中核グレードのXで、最上級のSと装備的にはあまり変らない。Sはよりスポーティなグレードという位置づけなので、実用性という点ではやはりXが一番お買い得だ。
そのほか、車重はなんと1トンジャストを実現。今やコンパクトカーでも1トンを軽く越えてしまう時代だけに、ジャストで抑えたのはかなり苦労していることがわかる。バンパー形状など空力的にこだわったり、低転がり抵抗のタイヤを新開発したりと、さまざまな点で抜かりはなし。
グレード体系はベーシックなほうから、G/X/Sの3つ。さらにそれぞれにバックモニター付きCDプレーヤー装着車も用意される。ベストバイのグレードは中核グレードのXで、最上級のSと装備的にはあまり変らない。Sはよりスポーティなグレードという位置づけなので、実用性という点ではやはりXが一番お買い得だ。
1.2リッターのみ。完成度の高いユニットだ。パワーは91馬力/12.0kg-mと十分なスペックが確保されている
インパネシフトを採用することで、左右ウォークスルーを可能にしている。全グレード、4WDも含めてCVTとなっている
上級グレードのSだけが革巻きとなる。また、CDプレーヤー装着車では、ステアリング上にスイッチも付く
自発光タイプのメーターを採用。真ん中の液晶画面では瞬間/平均燃費、航続可能距離が表示される
すべてのグレードに用意されているのが、バックモニター付きCDプレーヤー装着車。ナビ機能はないが、便利な装備のひとつだ
スライドドアが電動の場合は、インパネのスイッチからも開閉が可能。横滑り防止のESPはSにのみ、メーカーオプションとなる
代表グレード | スズキ ソリオ S [FF] |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 3710×1620×1765mm |
車両重量[kg] | 1040kg |
総排気量[cc] | 1242cc |
最高出力[ps(kW)/rpm] | 91ps(67kW)/6000rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 12.0kg-m(118N・m)/4800rpm |
トランスミッション | CVT |
10・15モード燃費[km/L] | 21.0km/L |
定員[人] | 5人 |
消費税込価格[万円] | 162.435万円 |
発売日 | 2010/12/24 |
レポート | 近藤 暁史 |
写真 | オフィスマッシュルーム |
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(レポート:CORISM編集部)
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