【スクープ!】3/17「フィット・シャトル」デビューから見える「トヨタに勝つ!」ためのホンダ 小型ハイブリッド車戦略 [CORISM]
【ビジネス・経済】2011/02/21
3月17日に発表予定のホンダの新型ワゴン「フィット シャトル」(フィット シャトル ハイブリッド)スクープ画像[Hondaホームページ特設サイトより]
フィットシャトルは「1.5リッター」車と「ハイブリッド」車の2タイプをラインナップ
新型ワゴン「フィット シャトル」を先行案内するHondaホームページ 特設サイト
すでに、ホンダのサイト内でも公開されているフィット・シャトル。このフィット・シャトルの核となるのが、フィット・シャトルハイブリッドだ。おぼろげながら、その概要が見えてきた。ワゴンボディになることで、車両重量がアップ。そのため、フィットの売れ筋であった1.3リッターエンジンの搭載は見送られ、1.5リッターエンジンのみとなる予定。さらに、ホンダの軽量コンパクトハイブリッドシステムIMAが搭載される1.3リッターのハイブリッド車の2タイプが用意されるという。
フィット・シャトルとなると、フィットの後部をチョンチョンと伸ばせばいい程度でしょ。と、思うかもしれない。しかし、ホンダの技術力は、単純なボディの延長では終っていないようだ。なんと、燃費悪化の原因になる車両重量のアップというハンデをものともせずに、なんと現状のフィット・ハイブリッドと同等の燃費性能を達成したという。ハイブリッド技術を出しておしまいということではなく、さらに進化させるホンダの技術力には脱帽モノである。
トヨタがプリウスのワゴン版となる「プリウスV」や「プリウス+(プラス)、「レクサスCT200h」など多様化を進める背景には、フィットをベースとしたホンダのハイブリッド多様化戦略に大きな影響を受けている。ホンダは、インサイトをデビューさせた後、スポーツカーとハイブリッドシステムの融合であるCR-Zをデビューさせ、コンパクトカーの代名詞といえるフィット・ハイブリッドに。そして、今回フィット・シャトルハイブリッドをデビューさせる。さらに、噂では同じフィットベースで人気の小型スペース系であるフリードにもハイブリッドシステムを搭載するというのだ。もちろん、同じフィット系のプラットフォームという理由もあるが、これは、マーケットのニーズを色濃く反映させたものだ。
フィット・シャトルとなると、フィットの後部をチョンチョンと伸ばせばいい程度でしょ。と、思うかもしれない。しかし、ホンダの技術力は、単純なボディの延長では終っていないようだ。なんと、燃費悪化の原因になる車両重量のアップというハンデをものともせずに、なんと現状のフィット・ハイブリッドと同等の燃費性能を達成したという。ハイブリッド技術を出しておしまいということではなく、さらに進化させるホンダの技術力には脱帽モノである。
トヨタがプリウスのワゴン版となる「プリウスV」や「プリウス+(プラス)、「レクサスCT200h」など多様化を進める背景には、フィットをベースとしたホンダのハイブリッド多様化戦略に大きな影響を受けている。ホンダは、インサイトをデビューさせた後、スポーツカーとハイブリッドシステムの融合であるCR-Zをデビューさせ、コンパクトカーの代名詞といえるフィット・ハイブリッドに。そして、今回フィット・シャトルハイブリッドをデビューさせる。さらに、噂では同じフィットベースで人気の小型スペース系であるフリードにもハイブリッドシステムを搭載するというのだ。もちろん、同じフィット系のプラットフォームという理由もあるが、これは、マーケットのニーズを色濃く反映させたものだ。
ステーションワゴンモデルとしては「エアウェイブ」の実質的な後継モデルとなる「フィット シャトル」。5ナンバーサイズとは思えないほど広大なラゲッジを持つことがホームページ上でも明記されている。
ホンダ独創のセンタータンクレイアウトにより、他にはない多彩な荷室アレンジが可能となったようだ。ホームページには、ユーティリティの高さを様々なライフスタイルに投影し紹介している。
明るい雰囲気のインテリアは「フィット」より上質な印象も感じられる。ホームページによると、シート素材は合成皮革「グランスムース」とスウェード調ファブリックの組み合わせになるという。
※画像はクリックすると拡大します
ダウンサイジングユーザーを一手に引き受けるホンダの小型車戦略とは
フィットシャトルハイブリッドのパッケージレイアウトイメージ
センタータンクレイアウトとコンパクトなIMAハイブリッドにより、ガソリン車と変わらない荷室高を確保しているようだ。
センタータンクレイアウトとコンパクトなIMAハイブリッドにより、ガソリン車と変わらない荷室高を確保しているようだ。
日本のマーケットは、全体にシュリンク傾向にある。しかし、その中でも好調なのがフィットなどを中心とした小型車マーケット。エントリーモデルや経済性はもちろんのこと、中型セダンやミニバンといったユーザーからのダウンサイジングの潮流も見逃せない。とくに、ダウンサイザーの多くは、ハイブリッド車に注目が向くという。トヨタやホンダの関係者が異口同音で答えるのが「ダウンサイザーには、ハイブリッドだからという理由が必要」。つまり、経済的理由だけでコンパクトカーに乗り換えるのではないという理由付けなのだ。そういう意味で、そんなダウンサイザーの受け皿として、ハイブリッド車は重要ということになる。今回のフィット・シャトルハイブリッドも、フィットじゃちょっと積載能力が足りないよね、と思うダウンサイザーをピックアップするためのものでもあるのだ。
プリウスVSインサイトで話題になったハイブリッド戦争は、プリウスの圧倒的勝利に終った。しかし、フィット系の小型ハイブリッド戦略では、スピードと価格、そして多様化ニーズでホンダが一歩リードしている。トヨタは、ますますヴィッツ級のハイブリッド車登場のスピードアップが望まれる。
プリウスVSインサイトで話題になったハイブリッド戦争は、プリウスの圧倒的勝利に終った。しかし、フィット系の小型ハイブリッド戦略では、スピードと価格、そして多様化ニーズでホンダが一歩リードしている。トヨタは、ますますヴィッツ級のハイブリッド車登場のスピードアップが望まれる。
ラインナップは、ガソリン1.5リッター「15X」と1.3リッター+IMA「ハイブリッド」の2タイプを設定するようだ
※画像は全てHondaホームページ特設サイト http://www.honda.co.jp/FITSHUTTLE/ne... より
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(レポート:CORISM編集部)
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