フェラーリ 新システム搭載の「カリフォルニア」を発表 [CORISM]

はてなブックマークに追加 Googleブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録
【フェラーリ】2010/10/06

パリショーで公開された「フェラーリ・カリフォルニア」。今回新たに環境負荷を大幅に低減する新システム「HELE」を搭載した。

CO2排出量を最大23%削減

フェラーリ・カルフォルニアとルカ・ディ・モンテゼーモロ会長

フェラーリ・カルフォルニアを紹介するルカ・ディ・モンテゼーモロ会長

 フェラーリは、9月30日に開幕した「2010年パリ・モーターショー」で、環境負荷を大幅に低減する新システム「HELE」を搭載した「フェラーリ・カリフォルニア」を発表した。
 「HELE」とは「High Emotion Low Emissions(ハイ・エモーション・ロー・エミッション)」の略で、最高のパフォーマンスとドライビング・プレジャーを追求しつつ、環境負荷の大幅な低減を目指すもの。今年3月に搭載されたアイドリングストップ機構「ストップ&スタート・システム」に加え、さらに新型インテリジェント・エンジン・ファンと燃料ポンプ・コントロール、電子エアコン・コンプレッサーの変位制御、ドライビング・スタイルに応じたギアシフトパターンを組み込んでいる。
 今回、同システムを搭載したカリフォルニアでは、二酸化炭素(CO2)排出量が2008年登場時の299g/kmから270g/kmと、約10%のCO2排出量低減を実現した。実際に運転することが多い都心部では約23%までCO2排出を削減できるという。このほか、スポーツ性能の向上も実現。冷却システムにブラシレス・モーターやファンスピード連続制御を採用したことで、熱吸収力を低下させ、システム重量を2kg以上軽量化、高速走行時の空力抵抗を5%削減することに成功した。
 また、燃料ポンプの出力をエンジンCPUによって常に制御することで、必要最低限の電力をオルタネータから供給。インテリジェント電子エアコン・コンプレッサーの変位制御は、システムによって消耗される回転トルクの約35%を削減し、より素早く効率的にキャビンを冷却する。以上の結果、通常の走行状況下でエンジンは最大25N・mものトルクアップを果たした。

フェラーリ・カルフォルニア 走り

【関連記事】

(レポート:CORISM編集部

【オススメ記事】