ホンダ クラリティ フューエル セル(CLARITY FUEL CELL)試乗記・評価 いよいよトヨタ ミライのライバル登場! FCV(燃料電池車)時代へホンダも加速開始!
ホンダのFCVは東京モーターショーでお披露目、今年度中に発売!
10月のよく晴れた週末、栃木県にある本田技術研究所のテストコースで、「ホンダミーティング2015」という関係者向けの技術発表会が行われました。ホンダの目指す未来のモビリティのあり方がいろいろ紹介された興味深い発表会でしたが、コリズムでは間もなく発売!が予想されるホンダのFCV(燃料電池車)とお待ちかね!NSXを2回に分けてご紹介したいと思います。
まずはトヨタが昨年「ミライ」という車を発売して大きな話題となったFCV(燃料電池車) について。コリズムでもミライ の長期テストの連載が大変好評で、世間の関心を集めているFCVですが、もともとはホンダの方が先行していた印象がありました。何年か前、当時の小泉首相がホンダのクラリティというFCVを試乗したことが大きなニュースとなったことを覚えている人も多いはず。
ホンダはこの初代クラリティを成田空港で航空会社乗務員向けのタクシーとして使ってもらうなど、主に企業向けにリース販売していましたが、一般販売まで踏み切らないでいるうちに、2014年、量産FCV世界初の称号をトヨタ・ミライに持って行かれたのでした。
FCV専用ボディは不要? パワーユニットをV6エンジン並みに小型化、ボンネット内に全て収納!
そんなホンダ がリベンジを果たすべく、初代クラリティの次世代最新型FCVとして開発したのがこのホンダ クラリティ フューエル セル。まずスゴイのは、パワーユニットをエンジンの大きさくらいにコンパクト化してすべてエンジンルーム内に納めてしまったこと。
燃料電池車は小型の発電所のようなもの、とよく言われますが、水素の化学反応を利用して電気を取り出す燃料電池スタックという発電装置を搭載しなければならず、これが結構場所を取るシロモノでした。
そのためどうしても居住空間が犠牲になってしまい、ホンダがFCVの開発を始めた初期の頃のFCV試作車は、オデッセイ のボディに装置を積んで作ってみたら1人しか乗れなくなってしまった、という逸話もあるほど。
それが、今回パワーユニットの小型化で普通のセダン と同じように5人乗りが実現しました。しかし、それ以上に魅力を感じるのは、これでFCV専用設計のボディでなくてもよくなるかもしれない、すなわちガソリン車と同じようにいろんなボディタイプのFCVが出せるようになるかもしれない、ということなのです。
エンジンの代わりをする電気モーターとスタックを全てボンネット内に納められれば、通常の車にはないスタックの搭載場所を持つ専用設計のボディが不要となり、既存のFF車ボディの小改造でFCVが出来てしまうかもしれないのです。
実際には、燃料タンクの代わりに巨大な水素タンクを積まなければならないなど、改造は簡単ではないかもしれませんが、それでもクーペボディのFCVなども作れる可能性が高まったのは事実です。
ホンダ クラリティ フューエル セルスペックなど
乗車定員 5名
一充填走行距離(参考値) 700km以上(JC08モード走行時、Honda測定値)
充填時間 3分程度
燃料電池最高出力 100kW以上
燃料電池スタック出力密度 3.1kW/L
モーター最高出力 130kW
水素最高充填圧力 70MPa
エネルギーストレージ リチウムイオンバッテリー
寸法(全長×全幅×全高) 4,895mm×1,875mm×1,475mm
価格(参考) 7,660,000円(消費税込み)
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