2014年度SUV販売台数ナンバー1のヴェゼルが、早くも戦闘力を強化!
ホンダ ヴェゼルは、2013年末に発売された。ヴェゼルは、全長4,295mmのコンパクトなボディに、パワフルな1.5Lの直噴エンジンと、1.5L直噴エンジンをベースとしたハイブリッド システムを搭載。力強い走りと低燃費を両立したコンパクトSUVだ。
ヴェゼルに搭載されたハイブリッドシステムは、直噴1.5Lエンジンを使うことで、フィットハイブリッドなどよりもパワフルな設定。2.0Lクラスのパワーを発揮し、大きく重くなったボディを元気よく走らせてくれる。また、直噴1.5Lも想像以上に気持ちよく走れるのも特徴だ。フットワークも都会派SUVらしく、キビキビとしたもの。ややカタめのサスペンションでカーブでも安定して走れるのも特徴だ。
そして、ホンダが素晴らしかったのはフィット同様に、ハイブリッド車に4WD 設定があることだ。なんと、トヨタの1.5Lエンジンを使ったハイブリッドコンパクトカーにはFF設定しかないのだ。つまり、4WDが必要な積雪地域の人々は、ハイブリッドのもつ優れた燃費性能やエコカー減税による減税メリットをトヨタ のハイブリッド車では得ることができない。そうした設定もありヴェゼルは売れた。その結果、2014年度SUV新車登録販売台数ナンバー1を獲得している。
ホンダ ヴェゼルは、そうした好調を維持するためにデビューから約1年半で早くも改良が施された。まず、快適装備系をイッキに充実させている。夏に向けてより効果がある「IRカット<遮熱>/UVカット機能付フロントウインドウガラス」、「IRカット<遮熱>/スーパーUVカットフロントドアガラス」を全タイプに標準装備。さらに、車内空気をよりきれいにする「プラズマクラスター技術搭載フルオート・エアコンディショナー」を全タイプに標準装備。メーカーオプションのナビ装着用スペシャルパッケージにHDMI入力端子とUSBジャック(1ヵ所)を追加した。
そして、もうひとつ注目したい改良点が乗り心地の向上だ。ヴェゼルは、発売直後から乗り心地がカタいという評価が多かった。マーケットでもそうした評価がくだされたのだろう。これを受けて、乗り心地と操縦安定性を両立する「振幅感応型ダンパー」を、フロントに加えリアにも装備(FF車)した。装備類だけでなく、走りの質感をアップさせている点は評価できるポイントのひとつ。
さらに、質感の向上も図られた。従来の本革製に加え、縫製にもこだわり、本革の質感がよりなめらかなスムースレザーを採用した「本革巻ステアリングホイール」を採用(HYBRID Z、HYBRID X・Lパッケージ)。
グレード関連では、量販グレードであるXに4WDが設定。ボディーカラーは、ハイブリッド車にゴールドブラウン・メタリックを新たに設定。インテリアカラーにはHYBRID X・Lパッケージにジャズブラウンのインテリアカラーを新設定した。
ホンダ ヴェゼルの選び方。今回の改良では、残念ながら最新の安全装備ホンダセンシングは用意されていない。いずれヴェゼルにも装備されることを考えると、やはりホンダセンシングが装備されてからがヴェゼルの本当の買い時ともいえる。
こうした安全装備を除くと、まずはガソリン車かハイブリッド車かという選択になる。ヴェゼルの1.5Lは、なかなかパワフルなので走りに関しては不満がない。それも、売れ筋グレードのXはFF車が207万円と買い得感がある。さらに、見栄えを重視したいのなら内外装がスタイリッシュになったSグレードで219万円(FFのみ)となる。
ハイブリッド車の場合、予算重視ならXグレードで十分な装備内容になっている。ガソリン車同様、内外装の見栄えを重視したいのならX Lパッケージ(4WDのみ)もしくは、Z(FFのみ)になる。リセールバリューを考えると、価格は高いもののやはりハイブリッド車を選びたいところだ。
また、ガソリン車でもヴェゼルのようなSUVは総じてリセールバリューが高め傾向となる。また、高齢者でも乗り降りに不自由を感じないのであれば、セダン の代わりにヴェゼルのようなSUVを選ぶといいだろう。着座位置が高くアイポイントも高いので、見晴らしが良い。結果的に、運転がしやすく疲れにくいというのもメリットだ。
ホンダ ヴェゼル価格
・G FF 1,931,000円 4WD 2,147,000円
・X FF 2,070,000円 4WD 2,286,000円
・S FF CVT+パドルシフト 2,190,000円
■直噴1.5Lハイブリッド車
・HYBRID FF 2,260,000円 4WD 2,476,000円
・HYBRID X FF 2,420,000円 4WD 2,636,000円
・HYBRIDX・Lパッケージ 4WD 2,746,000円
・HYBRID Z FF 2,580,000円
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