ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、コンパクトプレミアムSUV「レンジローバー イヴォーク」を2012年3月3日（土）より発売を開始する。

レンジローバー イヴォークは、レンジローバー史上、最小、最軽量、そして最も燃費の良いSUVとしてデビューした。なんとも大胆にボディは、5ドアのイヴォークとクーペのイヴォーククーペの2タイプが用意されている。ボディサイズは、5ドアが4,355×1,900×1,635mmとやや全長が短く、全高はやや低く、全幅はかなりワイドだ。ちなみにクーペは、さらに30mm低い1,605mmというサイズ。ちなみに、VWティグアンが、全長4430×全幅1810×全高1710mmで、BMWのXが全長14470×全幅1800×全高1545mmとなっている。

そして、なんといっても特徴的なのが、一目惚れしそうなくらい先鋭的でクールなデザイン。もはや、SUVのタフさや泥臭さとは無縁の洗練された独自の世界観でまとめられている。インテリアも同様。レンジローバーらしい、高品質感とラグジュアリーな雰囲気はさすが。ATのセレクターは、グループのジャガーの様に丸型のセレクタータイプとなっている。SUVらしさを微塵も感じさせない、高級セダンやクーペのようなデザインだ。

こんなラフロードとは無縁のスタイルをしていながら、イヴォークにはフルタイム4WDシステムとランドローバーのテレイン・レスポンスが備わっている。全天候、全路面での走破性はレンジローバー譲り。さらに、マグネライドと呼ばれる電磁式のダンパーを装備。全地形でのダイナミックかつ俊敏なハンドリングを実現している。

レンジローバーといえば、やっぱりV8エンジンのイメージが強い。しかし、時代はエコ。その流れを受けて、イヴォークには直噴直4ターボの新開発2.0L si4エンジンを横置きに搭載する。最高出力は240ps、最大トルク340N･mとなっていて、トルクはガソリン自然吸気エンジンで3.5Lクラスとなる。車両重量が1,760kg（5ドア）と軽いわけではないのだが、このトルクならかなりスポーティな走りが堪能できるだろう。

イヴォークの価格は、エントリーモデルのピュア（5ドア）で450万円。レンジローバーブランドの中で、かなりインパクトのある価格帯。BMWのX1 28iが495万円。メルセデス・ベンツGLKが675万円。高級コンパクトSUVとしては、割安感がある設定。2012年の輸入車SUVの台風の目となることは確実だ。

＜レンジローバー イヴォーク価格＞
◯RANGE ROVER EVOQUE 5ドア
・ピュア（Pure） ￥4,500,000
・プレステージ（Prestige） ￥5,780,000
◯RANGE ROVER EVOQUE COUPE
・ピュア（Pure） ￥4,700,000
・ダイナミック（Dynamic） ￥5,980,000