日産スカイライン新車情報・購入ガイドの目次
- インフィニティエンブレムを堂々と装着した13代目V37型スカイライン
- 異なる二つのバンパーデザインとなったスカイライン
- ラグジュアリー感あふれるインテリアに変更
- 日産スカイラインのグレード選び
- 日産スカイラインの価格
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■インフィニティエンブレムを堂々と装着した13代目V37型スカイライン
V37型日産スカイラインは、2014年2月にフルモデルチェンジし13代目となった。このV37 型スカイラインは、なんとグリルなどに北米を中心に販売しているプレミアムブランドであるインフィニティエンブレムがそのまま装着されていた。V37型スカイラインは、北米でインフィニティQ50として販売されていたからだ。
当時、国内の高級セダンマーケットは激減していた。グローバルモデルと共用することで、コストを抑えながら販売するしかない状況が続いていた。しかし、先代のモデルは日産エンブレムだったが、V37型スカイラインは堂々とインフィニティエンブレムを装着しての登場は、スカイラインという名が今後消えてしまうのか、と思うほどの危機感があった。
スカイラインのボディサイズは、全長4815×全幅1820×全高1440mm。これに対して、ほぼ国内専用車といえるトヨタ クラウンは全幅を1,800㎜を死守している。これは、都市部に多い立体駐車場の全幅制限が1800㎜だったからだ。こうした立体駐車場を車庫に使う顧客が、全幅を広げることで車庫証明が取れずクラウンが買えない、ということがないようにするための配慮だ。些細なことかもしれないが、こうした使い勝手面での配慮があるからこそ、セダンマーケットが激減する国内マーケットでクラウンだけは売れている。
V37型スカイラインのデビュー時は、すでに発売されていたフーガ譲りの3.5L V6ハイブリッドを搭載。306ps&350Nmという出力を誇った。1モーター2クラッチ式のハイブリッドシステムは、なかなかスポーティなもので、ダイレクト感のあるスムースで力強い走りを披露。それでいて、燃費はタイプSPで17.8㎞/Lという現在でもトップレベルの燃費値を達成した。
また、ステアリングの動きを電気信号に置き換えてタイヤを操舵する世界初のステアリングシステム「ダイレクトアダブティブステアリング」を採用。高級車ということもあり、エマージェンシーブレーキ(非歩行者検知式自動ブレーキ)など、当時としては高いレベルの安全装備が用意されていた。
驚きだったのは、目標販売台数。なんと、200台/月というもので、日産が国内でスカイラインを積極的に売るつもりが無いような数値が話題となった。
その後、2014年6月にメルセデス・ベンツとのアライアンスで供給された直4 2.0Lターボエンジンが搭載された。このエンジンは、211ps&350Nmを発揮。燃費はタイプSPで13.0㎞/Lだった。
■異なる二つのバンパーデザインとなったスカイライン
まず、、フロントグリルを大型化した。デザインそのもの変更はあまりないが、やや厚みが増した印象。国内ではクラウンやレクサスISのように、グリルの大きくして存在感や迫力をアピールしている。スカイラインもグリルの大きさをアピールすることで、よりインパクトのある顔に仕上げた。
そして、最上級グレードの「Type SP」では、立体的な形状のバンパーで、よりアグレッシブなスポーティさを表現。「Type P」や「350GT HYBRID」では、水平を基調とする洗練されたバンパーデザインとした。
また、リヤのコンビネーションランプは、先進技術を用いたクリアな「LEDリヤコンビネーションランプ」を採用。より鮮明で立体感のあるもので、夜間でもひと目でスカイラインと分かる。
ボディカラーは、スカイラインのプレミアムな魅力を引き出す「インペリアルアンバー」を含む、全9色を設定。「Type SP」に、立体的でスポーティな新デザインの「切削光輝19インチアルミホイール」を採用。「Type P」では新たに「18インチアルミホイール〔クロームカラーコート〕」を標準設定した。
■ラグジュアリー感あふれるインテリアに変更
シフトノブは、握りやすさにこだわりながら本革、マットクローム、ピアノブラックの素材を組み合わせ高級感をアップ。インストルメントパネルには、ステッチを追加。精巧なパターンのステアリングステッチとともに、よりプレミアムでクラフトマンシップを感じさせる空間を演出している。
メーター周りでは、アナログメーターのリング照明をグレーに変更。センタークラスターのツインディスプレーとの色調を統一、精緻感を向上させている。
また、夜間での利便性と上質感を演出する「アンビエントライトシステム」をメーカーオプションで新設定した。
■日産スカイラインのグレード選び
3.5Lハイブリッドの、スムースさと力強さは格別。ハイブリッドシステムは、1モーター2クラッチ式なので、ダイレクト感のある走りが楽しめる。とくに、エンジンが低回転の時に、まずモーターのトルクでクルマを押し出し、やや遅れてエンジンのトルクとパワーが重なっていくレスポンスに優れる走りは圧巻だ。エンジンのレヴリミットは6,800回転と高回転型。気持ちよく高回転までストレスなくパワーが伸びていく。もちろん、EV走行もできる。EV走行時の静粛性は、非常に高い。
対して、2.0Lターボ車は、いわゆるダウンサイジングターボエンジン。スカイラインの車重だと、低回転でわずかにターボラグを感じる。その後は、350Nmという最大トルクで車速をグイグイと伸ばしていく。ハイブリッド車と比べると、車重が約200㎏軽いこともあり、軽快なハンドリングが楽しめる。ただ、燃費は13.0㎞/Lと平均点レベルなのだが、燃料がハイオクガソリンなので燃料費は高めとなる。
予算に余裕があるのなら、お勧めはやはりハイブリッド車。今後、クルマの電動化はいっきに進んでいく。当然、中古車マーケットも電動化されたモデルの人気が高まる。そうなると、ハイブリッド車のリセールバリューが上がり、ハイオク仕様のガソリン車との差は大きくなると考えられる。価格差が大きいものの、リセールバリュー差まで考えると、その差は小さくなる可能性が高い。
スカイラインのグレードは、最上級グレードのTYPE SP、TYPE P、エントリーグレードの3タイプ。端的に言えば、TYPE SPはスポーティ系、TYPE Pはラグジュアリー系となる。大きな違いは、TYPE SPは専用のスポーツフロントバンパーやスポーツチューンドブレーキ(ハイブリッド車のみ)、パドルシフト、アルミペダル、19インチホイールなど。こうした装備差で、TYPE Pとは約33万円(ハイブリッド車)という価格差になる。このあたりは、好みと予算次第といったところ。エントリーグレードは、ハイブリッド車で500万円を切る価格になっているものの、高級車としての装備と考えると少々物足りない印象。エントリーグレードだけ、本革シートではない。
また、ハイブリッド車にはダイレクトアダプティブステアリング&アクティブレーンコントロールが標準装備化されているが、ガソリン車ではオプションもしくは装着不可となっている。
スカイラインというブランドは、スポーツセダンというイマージが強い。そうしたことを考えると、ハイブリッド車、ガソリン車共に、グレードはTYPE SPがお勧めで満足度も高くなるだろう。
安全装備面では、エマージェンシーブレーキが歩行者検知式ではないところが物足りない部分。ただ、それ以外は、インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)/LDW(車線逸脱警報)、インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)/BSW(後側方車両検知警報)、インテリジェント BUI(後退時衝突防止支援システム)など、車両周囲に対する安全装備が充実。サイド&カーテンエアバッグも標準装備されているので安心だ。
■日産スカイラインの価格
<FR ハイブリッド車>
・350GT HYBRID Type SP 5,559,840円
・350GT HYBRID Type P 5,223,960円
・350GT HYBRID 4,955,040円
<FR ガソリン車>
・200GT-t Type SP 4,713,120円
・200GT-t Type P 4,433,400円
・200GT-t 4,164,480円
<4WD ハイブリッド車>
・350GT FOUR HYBRID Type SP 5,840,640円
・350GT FOUR HYBRID Type P 5,504,760円
・350GT FOUR HYBRID 5,235,840円
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