スバル版コンパクトFRスポーツ【新型スバルBRZ新車情報】東京モーターショー出品車 [CORISM]

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【スバル】2011/11/30

GT300仕様のスバルBRZ

ようやく公開! スバルとトヨタの合作スポーツカー

 スバルは、東京モーターショーでトヨタと共同開発したスバルBRZを世界初出品した。この新型スバルBRZは、スバルの水平対向エンジンにトヨタの直噴技術をプラスし、低重心・ハイパワー&低燃費を実現した小型FR(後輪駆動)スポーツカーだ。

 新型スバルBRZは、先に発表されたトヨタ86(ハチロク)とほぼ同じ。公開されている画象を元にすると、グレードによる違いかもしれないがフロントバンパーの形状がちょっと違う程度。エンジンは、水平対向エンジンでツインインジェクターを装備した直噴4気筒。スバルBRZとは、全く関係ないが、トヨタ86(ハチロク)のハチロクと同じボア×ストローク86mm×86mm。

 さらに、水平対向エンジンのメリットをより生かすために、インテークマニホールドの高さやオイルパンの形状などの工夫により、エンジンのコンパクト化や低重心化が図られている。

 トランスミッションは、6MTと6ATの2タイプを用意。シフトフィールだけではなく、クラッチのフィーリングにもこだわった6MTを採用。シフトチェンジ時に、シートのサイドサポートが肘に当らないようシート形状にこだわった。6ATは、パドルシフトの採用やシフトダウン時にブリッピング(空ぶかし)機能を入れ、より低速からロックアップるなどにより、ATでも走りを楽しめるのが特徴。スバルとトヨタで、6MTと6ATのミッションの販売比率にも注目したい。恐らく、クルマ好きの多いスバルユーザーの方が、圧倒的に6MTが多いのではないだろうか。そのあたりにも注目すると、スバルユーザーとトヨタユーザーの違いが明確になっておもしろいかもしれない。

 サスペンションは、前/ストラット式、後/ダブルウィッシュボーン式。トヨタは、プラットフォームをほぼ新開発だという。確かに4WDではなくFRなのだから、そうかもしれないが、前後のサス形状や水平対向エンジンを搭載すること、そしてスバルで生産することを考えれば、限りなくインプレッサ的なイメージが強くなる。販売価格がいくらか分からないが、どちらにしても、リヤサスがダブルウィッシュボーンというのは、とても贅沢な設定といえる。

 デザインに関しては、スバルと言うよりは、いかにもトヨタ的。トヨタ主導のクルマゆえに、デザインはトヨタ200GTなど、トヨタのスポーツカーをモチーフにしたという。大きくボリュームのあるリヤフェンダーなど、いかにもFRらしいルックスは古典的でもある。デザインに関しては、好き嫌いが出ること理解した上で、中間を取るのではなく振りっきたデザインにしたという。そのため、デザインの決裁は豊田章男社長を含め、ごく少数で決められた。まぁ、その割には、よくまとまっていて意外にも万人受けする結果になっているようにも思える。

 今回のスバルの発表では、車重が1220kgと公開されている。数値は参考値ということだ。タイヤサイズもトヨタは前後異サイズの18インチで公表しているが、スバルは215/45R17のサイズ。タイヤサイズによるスバルとトヨタの足まわりのセッティングの違いはあるかもしれない。トヨタ86とスバルBRZを選ぶときの楽しみが増えるので、細部にスバルのこだわりを感じさせて欲しいところでもある。

新型スバルBRZ
新型スバルBRZ
新型スバルBRZ


新型スバルBRZ
新型スバルBRZ
新型スバルBRZ

新型スバルBRZ

新型スバルBRZ
新型スバルBRZ
新型スバルBRZ

東京モーターショー出品車 スバルBRZ
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4240×1775×1300mm
ホイールベース[mm] 2570mm
車両重量[kg] 1220
乗車定員 4名
エンジン種類 水平対向4気筒 直噴DOHC
ボア×ストローク[mm] 86mm×86mm
総排気量[CC] 1998CC
エンジン最高出力[ps(kw)/rpm] 200ps(147kw)/7000rpm
エンジン最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] 20.9kg-m(205N・m)/6600rpm
ミッション 6速MT(6速ATもあり)
駆動方式 FR
サスペンション F:ストラット R:ダブルウィッシュボーン
ブレーキ F&R:Vディクス
タイヤサイズ 215/45R17
発売日 2012年春
価格 未定

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(レポート:CORISM編集部

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