【スズキ アルト/アルトエコ新車情報】 4WD車をCVT化し、全車種エコカー減税に適合。ダイハツ&トヨタ連合と競争激化! [CORISM]

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【スズキ】2012/06/14

 

ダイハツ&トヨタ連合と苦しい戦いを強いられるアルト

 スズキは、軽自動車「アルト」を一部仕様変更して、発売を開始した。

今回の一部仕様変更では、燃費効率が良い運転状態になると点灯するエコドライブインジケーターや、ISOFIX対応のチャイルドシート固定用アンカーを全機種に装備。

さらに、「F」グレードの4WD車のトランスミッションを4ATからCVTへ変更することで燃費を向上。燃費は21.8km/Lとプラス1.8km/Lアップした。これにより、「アルト」乗用タイプ全機種がエコカー減税の対象となった。また、「アルト エコ」シリーズは、さらに10kgの車両重量を軽量化し、エンブレム色を変更して差別化を図った。

今回、アルトが4WDグレードをCVT化し燃費アップした大きな理由のひとつには、エコカー減税対応車にするという目的がある。エコカー減税に対応するということは、ユーザーへのメリットも大きく、結果、販売台数アップに結びつく。しかし、今まで雪国のユーザーなど、4WDの軽自動車を求めるユーザーにアルトは減税のメリットが提示できていなかった。一般的に、4WDは燃費が悪化する傾向があるので、FF車はエコカー減税適合でも4WDは不適合とい車種も多い。これで、アルトは4WD車であってもユーザーに減税メリットアピールすることができるようになる。

また、スズキが4WD車をエコカー減税適合にしなくてはならない、もうひとつの理由はライバル車であるダイハツ ミラ・イースの存在がある。ミラ・イースは、FF車のJC08モード燃費が30km/L。4WD車であってもCVT化されており、燃費は27.0km/Lとアルトを圧倒する燃費性能を誇る。さらに、4WDであってもエコカー減税では、免税対象だ。こうなると、以前のアルト4WDのように減税適合車種ではないと、もはや購入リスト入りすることすら不可能になる。せめて50%減税には適合し、あとは営業力と値引きで勝負、というのがスズキの狙いだろう。

もちろん、ミラ・イースはトヨタ ピクシス エポックという名前で、トヨタブランドでも発売を開始した以上、スズキもわずかでも商品力を向上させないと、トヨタ&ダイハツ連合にイッキに顧客を奪われてしまうという危機感もある

こういったスズキの対応は、我々ユーザーにとっては好ましい。ライバル車がしのぎを削り進化することで、我々はより良くリーズナブルなクルマを購入することができるからだ。

ただし、今回の一部改良ではアルトエコの後席ヘッドレストが未装備のままだ。ダイハツ ミラ・イースは、少し前の一部改良で後席ヘッドレストを上級グレードに標準装備、その他はオプション装備とした。全車標準装備とはいかないまでも、多少進化したのは評価できる。アルトでは一部の上級グレードには、ヘッドレストを標準装備しているでけに、アルトエコにもヘッドレストの装備を期待したい。ヘッドレストは、追突時などクビへの負担を軽減する安全装備でもあるからだ。

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<スズキ アルト価格>
・F 2WD 5MT 808,500円
4AT 808,500円
4WD 5MT 962,850円
CVT 994,350円
・G 2WD 4AT 892,500円
CVT 950,250円
・G4 4WD CVT 1,109,850円
・X 2WD CVT 1,029,000円

<スズキ アルト エコ(2WD)価格>
・ECO-L 895,000円
・ECO-S     995,000円

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スズキ アルト/アルトエコ

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(レポート:CORISM編集部

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