動画追加! トヨタC-HR新車情報・購入ガイド プリウスのハイブリッドシステムを搭載したSUV。1.2Lターボもあり! 燃費は30.2㎞/L。価格は約252万円から! [CORISM]
30.2㎞/Lというハイブリッド車の圧倒的な燃費性能! 1.2 Lターボは、レギュラーガソリン仕様になったものの燃費値は15.4㎞/Lに止まる
トヨタ は、コンパクト SUV である新型「トヨタC-HR」 の発売を開始した。RAV4以来、このクラスでは久しぶりに投入される新型車ということになる。また、新型トヨタC-HRは、2017年1月2-3日に行われる第93回箱根駅伝の運営車両として使用される予定だ。
この新型トヨタC-HRに搭載されるエンジンは、プリウス にも使われている1.8Lハイブリッドシステム と1.2Lダウンサイジングターボの2タイプとなった。
注目は、やはり1.8Lハイブリッドシステムを搭載したモデル。システム出力は122psとプリウスと同じ。ハイブリッドシステムそのものは、プリウスのものを流用している。最終変速比が若干異なるため、走りのフィーリングは異なる。気になる燃費は、なんと30.0㎞/Lを超え30.2㎞/Lとなった。この燃費値は、もはや圧倒的な燃費値といったところだ。車重はプリウスに対して、約70㎏重くなっている。
プリウスは、搭載するハイブリッド用バッテリーが、リチウムイオン電池とニッケル水素電池の2タイプがあった。今回のC-HRは、信用性とコストに優れるニッケル水素電池のみが採用されている。
そして、ガソリン車は1.2Lダウンサイジングターボが用意された。このエンジンは、8NR-FTS型でとすでにオーリスに搭載されているものと同じだ。大きく違うのは、使用する燃料。オーリスではハイオクガソリン仕様だったが、レギュラー仕様に変更されている。この8NR-FTS型エンジンは、主に欧州用として開発された経緯があり、オーリス にはハイオクを使う欧州仕様ほぼそのままで搭載された。しかし、日本ではより安いレギュラー仕様が好まれる。そうした日本マーケットのニーズをまったく無視したため、こうしたコンパクトカーでは、顧客に見向きもされなかった。ホンダもステップワゴンに搭載した1.5Lダウンサイジングターボは、最初からレギュラー仕様だ。トヨタもさすがに、これはマズイと思ったようで、レギュラー仕様に変更して導入したのだ。
一般的にハイオク仕様のエンジンをレギュラー仕様に変更すると、パワーやトルクが落ちる傾向になる。ところが、さすがトヨタというべきか、燃料をレギュラー仕様に変更してもハイオク仕様と同じ116ps&185Nmという出力を確保している。この1.2Lダウンサイジングターボの燃費は15.4㎞/Lとなっている。燃費値的には、少々物足りないものとなった。
TNGA第2弾モデル! 走りを徹底的に鍛えた新型C-HR
新型トヨタC-HRは、プリウスに使われているTNGA(Toyota New Global Architecture)が採用されている。基本的に同じプラットフォーム(車台)なのだが、ホイールベースは新型C-HRが2,640mmでプリウスが2,700㎜なんので、まったく同じという訳ではなく新型C-HR用に最適化されたものということになる。レスポンス×リニアリティ×コンシステンシーの3つの特性を徹底して磨き上げた。
サスペンション形式は、プリウスと同じフロントがストラット、リヤがダブルウイッシュボーン。新型C-HRはSUVということもあり、フロントとリヤともに新開発した。フロントには、トヨタ車の標準的なサイズを超えた大径スタビライザーを採用。サスペンションをしなやかにストロークさせロール剛性を高めることで、SUVゆえの車高がもたらす横揺れを抑制した。さらに、リヤアッパーサポートの緩衝材に、高周波域での低動バネ化を実現すべくトヨタ初のウレタン材を使用したほか、アブソーバーの応答性や減衰力のチューニングにこだわり、荒れた路面や段差を乗り越える際も、しなやかでフラットな乗り心地を確保している。
もちろん、こうしたフットワークを生かすためにボディそのものが強固なものでなくてはならない。そのために、ボディ開口部には「キャビン環状骨格」や「リヤボディ環状骨格」などの環状骨格構造を採用した。こうした骨格により、ボディのねじれ現象を抑制。優れた操縦安定性を実現している。
また、新型C-HRはニュルブルクリンク24時間耐久レースにも参戦。C-HR Racingという車名で、総合84位でSP2Tクラス3位という結果を残した。こうしたニュルブルクリンクでのノウハウも市販モデルにも生かされているという。こうした徹底的に走りにこだわった結果、新型トヨタC-HRは全高が低いプリウスを超えた走りの質を得た。
こだわり抜いたデザイン、コンセプトは「センシュアル スピード – クロス」!
新型トヨタC-HRのデザインは、かなり個性的だ。コンパクトSUVは、世界的に人気で各社個性的なモデルが投入されている。そうした背景もあり、新型C-HRもデザインにこだわった。とくに、外観デザインは、デザイナーの想いをそのままの形で実現することを目指して開発された。エクステリアデザインコンセプトは「センシュアル スピード – クロス」。たくましい足回りとスピード感あふれるボディを表現することで、大人の感性に響くスタイリングを追求している。エッジの効いた線と、張りのある丸みのある面との組み合わせで、かなりメリハリのあるスタイリングとしている。
そして、造形のテーマは、セクシーダイヤモンドとした。ダイヤモンドをモチーフに強く絞り込んだボディと大きく張り出したホイールフレアの対比による立体構成によって、圧倒的なスタンスの良さを表現。ボディサイドから見ると、セクシーかどうかは別として、この造形のテーマがすぐに分かるほど明確。この造形テーマが、最も新型C-HRを象徴しているといっていいだろう。
インテリアデザインも、なかなか複雑な造形だ。インテリアデザインコンセプトは「センシュアル – テック」。先進的で高い機能性を、遊び心をきかせた大人の色気を感じる意匠で仕上げ、軽やかに広がるキャビンの中に、走りに集中できる新しい操作空間を実現。形・色・質感の統一性が、さらに洗練された印象を創出している。こうしたデザインテイストは、トヨタ車というよりレクサス系といった印象。
シートデザインは、バケットシート風のスポーティな仕様となった。本革シートのオプションを含め、表皮は3タイプ。全体的にややシックな印象。かなり派手目の外観デザインに対して、シート表皮は少々地味目に感じる。また、もう少し選択肢があってもいい。
新型トヨタC-HRのお勧めは、ハイブリッドGグレード!
新型トヨタC-HRの選び方。1.2LターボのS-Tがエントリーグレードとなっていて、価格は2,516,400円。まず、新型C-HRで理解しなくてはならないのが、1.2Lターボは4WDのみ。1.8Lハイブリッドは、FF(前輪駆動)のみとなっていること。つまり、SUVなので4WDが欲しいということになると、必然的に1.2Lターボしか選べないということになる。逆に価格の安いターボで、より安くなるFFが欲しいと思っても設定がないので、買えないということだ。エントリーグレードにFF車の設定がないというのも少々微妙な設定といえる。
グレード構成は、各エンジンとも2グレード設定。1.2LターボがG-TとS-T。ハイブリッド車がGとSとなっている。新型C-HRは、全車に歩行者検知式自動ブレーキであるトヨタ セーフティセンスPが標準装備されている。さらに、サイド&カーテンエアバッグも標準装備化。トヨタ車のコンパクトカーとしては、異例なほど安全装備が充実している。このクラスのSUVとして、かなり高い安全性能を得ていて高く評価できる。
そして、G系とS系の大きな違いは、その安全装備による差が付けられている。G系には、後側方の車両を検知・警告を発するブラインドスポットモニターやクリアランスソナー&バックソナーが標準装備化されている。また、シートが上級ファブリック(ブラック)+本革(ブラウン)シートとなるなど、高級感でやや差が付けられている。さらに、快適温熱シート(運転席・助手席)、オートワイパーが標準装備となっている。また、Bi-Beam LEDヘッドランプをオプションで装着したい場合、G系でないと装備できない。
さて、G系とS系の価格差は約26万円。装備差から、この価格差は妥当なところだ。そして、ハイブリッドと1.2Lターボの価格差は約13万円。1.2Lターボは全車4WDなので、ハイブリッド車との価格差が他のモデルよりは小さい。安全装備面や上級なシート、冬場に快適な快適温熱シートなどを考慮すると、やはり満足度の高いG系を選択したい。2WDか4WDかにこだわらなければ、ハイブリッド車という選択となる。1.2Lターボとの価格差は約13万円と小さく、ハイブリッド車はエコカー減税になり、さらにこの差は縮まり、燃費差による燃料費差も加わるので、十分に価格差分を回収できるだろう。また、日本マーケットでは、ハイブリッド車の人気が非常に高く、リセールバリューも高い。乗り潰すつもりで買うなら問題は無いが、6年以内程度で乗り換えるのであれば、やはりハイブリッド車を選んだ方が無難だ。
トヨタC-HR価格
・1.2Lターボ 4WD
S-T 2,516,400円
G-T 2,775,600円
・1.8Lハイブリッド 2WD
S 2,646,000円
G 2,905,200円
トヨタC-HR燃費、スペックなど
代表グレード | トヨタC-HR G |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4360×1795×1550mm |
車両重量[kg] | 1440kg |
総排気量[cc] | 1797cc |
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] | 72(98)/5,200 |
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 142(14.5)/3,600 |
モーター最高出力[kw(ps)] | 53(72) |
モーター最大トルク[N・m(kg-m)] | 163(16.6) |
ミッション | 電気式無段変速機 |
JC08モード燃費[km/l] | 30.2km/l |
定員[人] | 5人 |
税込価格[円] | 2,905,200円 |
発売日 | 2015/12/14 |
レポート | 編集部 |
写真 | トヨタ |
プリウスSUVとも言われた新型トヨタC-HR。新開発されたサスペンションなど、走行性能にもこだわった!
トヨタは、プリウスをベースとしたコンパクトSUVである新型トヨタC-HRの一部を公開した。また、2016年11月上旬からWebで先行商談受付を開始。2016年末に発売を開始する予定だ。
新型トヨタC-HRは、2014年パリモーターショーでのコンセプトカー初出展。その後、2015年のフランクフルトモーターショーなど、欧州のモーターショーを中心にその姿をアピールしてきた。日本では、2015年の東京モーターショーに出展され、RAV4以来のコンパクトSUVの登場ということもあり、注目度は非常に高いモデルとなっている。また、全世界的にコンパクトSUV人気は高く、グローバルで注目されている。
新型トヨタC-HRのデザインは、コンセプトカーがもっていた強烈なインパクトは無くなってしまったものの、クーペのようなルーフラインは健在。全高は立体駐車場に駐車可能な1,550mm。そのため、このクラスのSUVとしては、やや低めの全高となり、なかなかスポーティに見える。
全体のデザインは、ダイヤモンドをモチーフに強く絞り込んだボディと、大きく張り出したホイールフレアの対比により、ドッシリとした安定感あるフォルムとなった。エッジの効いたシャープなキャラクターラインがたくさん入れられているのが特徴。
フロントフェイスは、トヨタ独自のキーンルックや、アンダープライオリティなどが組み合わされており、個性的なフェイスとなっている。翼形状に回り込んだヘッドランプと合わせ、SUVらしいワイド感・踏ん張り感のある鋭く力強いフロントマスクを生み出した。また、より個性的なフェイスに仕上げているのが、12灯の内側から外側へ流れるように光るシーケンシャルLEDターンランプ。これは、トヨタブランド初採用で一部グレードにオプション設定となる。積極的に選びたいオプションだ。
デザインコンセプトは「センシュアル-テック」。新しい操作空間を大人っぽい意匠に仕上げ、先進感を演出した。インパネからドアトリムまで繋がるソフトパッドが採用され、触感のよい素材が使われた。シートは、ホールド性に優れたものを採用。また、座面のパッド厚・硬度を最適化することで座骨への圧力を分散し、ロングドライブの疲れにくいシートに仕上げた。
新型トヨタC-HRは、プリウスSUVと言われていることから、サスペンションはフロントがストラット、リヤがダブルウイッシュボーンとなっているが、新設計されたものが装着されている。また、ボディ接合部への構造用接着剤の使用や環状骨格構造の採用により高ボディ剛性を確保し、優れた乗り心地と操縦安定性を達成。さらに、SACHS製アブソーバーを標準装備。アッパーサポートの緩衝材には、ウレタン材をトヨタで初採用するなど、走行性能へのこだわりが強い仕様となっている。
最小回転半径5.2m、全高1,550㎜、全幅1,795㎜と都市部でも使いやすいサイズ。パワーユニットは1.8Lハイブリッドと1.2Lターボの2種類?
実用面でも、最小回転半径は5.2mとなっている。アクアが16インチアルミホイールを装着すると5.7mという大型ミニバン並みの最小回転半径を持っていたことなどを考えると、ひとクラス上のSUVで5.2mという最小回転半径は、日本でも使いやすい。
さらに、使い勝手を高めているのが全高。ハイブリッド車の全高は1,550㎜となり、都市部に多い立体駐車場の制限内に収まっている。これは、立体駐車場を車庫として使う顧客でも、SUVを買うことができるということにもなり、クルマのサイズで顧客を選別していないのも高く評価したい点だ。もちろん、ルーフを低くすることで、スタイリッシュに見える効果も同時に得ている。
新型C-HRハイブリッドのボディサイズは、全長4,360×全幅1,795×全高1,555㎜、ホイールベース2,640㎜となっている。全幅も1,800㎜以内なので、日本でも使いやすいボディサイズと言えるだろう。
また、さらに高く評価したいのが安全装備。トヨタブランドの中では、珍しく自動ブレーキ関連の安全装備「トヨタ セーフティセンスP」が標準装備化された。こうした流れは、安全装備をオプション化し、クルマの安全を「顧客の財布任せ」にしてきた従来のトヨタ車とは大きく異なる点だ。クルマは、使い方を間違えれば凶器になる乗り物なので、人を救う技術があるのなら、積極的に標準装備化し、歩行者や乗員を全力で守る必要がある。それが、使い方を間違ったら凶器になる商品を製造するメーカーの責任でもあるからだ。
搭載されるパワーユニットは2つと思われる。プリウスと同じ1.8Lハイブリッドと、オーリスと同じ1.2Lターボと言われている。グレード体系は、シンプルに2タイプになるらしい。ハイブリッドがGとS。ターボがG-TとS-Tとなる模様。ハイブリッドのシステム出力は122ps、1.2Lターボは116psとなっている。
新型C-HRハイブリッドの価格は、300万円オーバー! 燃費は30.0㎞/Lと予想した!
さて、気になる新型トヨタC-HRの燃費。プリウスの燃費は37.2㎞/L。新型C-HRはSUVなので、車重が増加するはず。そうなると、燃費はプリウスと比較すると悪化することは確実。空気抵抗も悪化するので、かなり悪化する可能性が高い。そうなると、新型C-HRの燃費は30.0㎞/L前後がひとつの目安となるだろう。
また、新型C-HRの1.2Lターボ車の燃費。同じエンジンを搭載するオーリスが19.4㎞/L。オーリスよりも車重がアップすることは確実なので、燃費は悪化傾向。17~18㎞/L前後という燃費値になるのではないだろう。ただ、この1.2Lターボエンジンは、オーリスと同じということになるとハイオク仕様となるため、経済性は高くない。レギュラー仕様に比べると、ガソリン代が高くなるからだ。ハイオク仕様が嫌われる日本マーケットでは、販売面で苦戦が予想できる。
そして、とても重要な価格。ハイブリッド車は、トヨタが戦略的な価格を打ち出せば別だが、恐らく300万円を超えてくる可能性が高い。ベースとなるプリウスのSツーリングセレクションに、トヨタ セーフティセンスPを装備すると約270万円。こうなると、やはり新型C-HRの価格は300万円の壁を超えるかどうかということになりそうだ。
次は新型C-HRの1.2Lターボの価格。オーリス120Tの価格が約259万円と非常に高価。この価格と比較すると、1.2Lターボでも300万円コースになりそうだ。しかし、ハイブリッド車が300万円前後という価格になるという仮説に合わせると、1.2Lターボが300万円前後になることは考えにくい。ハイブリッド車より安い価格設定がされることは確実だろう。どれだけ安くなるか予想するのは難しいが、新型C-HRの1.2Lターボの価格は280万円を切る価格帯になるのではないだろうか。
新型トヨタ C-HR動画
新型トヨタC-HRスペック
■トヨタC-HRハイブリッド車スペック
グレード G / S
全長(mm)/全幅(mm)/全高(mm) 4,360/1,795/1,550
ホイールベース(mm) 2,640
エンジン 直列4気筒DOHC
総排気量(L) 1.797
最高出力(kW[PS]/rpm) 72(98)/5,200
最大トルク(N・m[kgf.m]/rpm) 142(14.5)/3,600
駆動方式 2WD(FF)
室内長(mm)/室内幅(mm)/室内高(mm) 1,800/1,455/1,210
サスペンション フロント ストラット式コイルスプリング(スタビライザー付)
リヤ ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング(スタビライザー付)
ブレーキ フロント ベンチレーテッドディスク リヤ ディスク
乗車定員(名) 5
■トヨタC-HRガソリン車スペック
グレード G-T / S-T
トランスミッション Super CVT-i
全長(mm)/全幅(mm)/全高(mm) 4,360/1,795/1,565
ホイールベース(mm) 2,640
エンジン 種類 直列4気筒DOHC インタークーラー付ターボ
総排気量(L) 1.196
最高出力(kW[PS]/rpm) 85(116)/5,200~5,600
最大トルク(N・m[kgf.m]/rpm) 185(18.9)/1,500~4,000
駆動方式 4WD
室内長(mm)/室内幅(mm)/室内高(mm) 1,800/1,455/1,210
サスペンション フロント ストラット式コイルスプリング(スタビライザー付)
リヤ ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング
(スタビライザー付)
ブレーキ フロント ベンチレーテッドディスク
リヤ ディスク
乗車定員(名) 5
発売直前の市販タイプ新型トヨタC-HRがついに世界初公開!
トヨタ は、ジュネーブショーでハイブリッドシステムを搭載したSUV である新型トヨタC-HR を世界初公開した。このトヨタC-HRは、2015年のフランクフルトショー や東京モーターショー で公開されたC-HRコンセプトの市販バージョンだ。
デザインはコンセプトは「センシュアル スピード - クロス」。SUVのもつ大径ホイールに大きく張り出したフェンダーなど、たくましい足回りに加え、ボディにはシャープなキャラクターラインを加えることでスピード感を融合している。そのため、全体的なイメージは、SUVのもつオフローダー的な印象は薄く、背が高くたくましい都会派ハッチバック的にも見える。
また、最新のトヨタデザイントレンドを採用しているのも特徴。トヨタエンブレムの立体的な強調と、知的で明晰な印象を与える独自のフロントの表情を創り出す「キーンルック」を採用。さらに、このキーンルックに空力性能・冷却・歩行者保護向上を配慮したトヨタのデザインテーマ「アンダープライオリティ」が加えられ、ワイドで安定感のあるフロントフェイスになった。全体的に今までのトヨタ車とは違うデザインとなった新型C-HR。好き嫌いはある程度分かれるデザインになったが、よりユニークで強烈なメッセージを放つモデルになり魅力的になっている。
プリウスのハイブリッドシステム搭載で、燃費はSUVとしは異例の35.0㎞/L?
この新型トヨタ C-HRは、日本国内で2016年中、欧州では2017年初旬から発売が開始される。ボディサイズも公表さており、トヨタC-HRのハイブリッド車 は全長4,350×全幅1,795×全高1,555㎜、ホイールベース2,640㎜となった。トヨタC-HRは、プリウス SUVとも言われており、プリウスベースとされているが、全長とホイールベースはプリウスより短く、全幅はワイドなシルエットをもつ。ホイールベースも異なることから、単純にプリウスベースのSUVということではなさそうだ。
新型トヨタC-HRの全高は1,555㎜といことで、SUVとしてはかなり低め。ただ、あと5mm低ければ、全幅も1,800㎜以下なので国内に多くある立体駐車場の制限内に入る。仮に1,550㎜になったのであれば、都市部で立体駐車場を使う顧客も積極的に新型C-HRを選ぶことができるようになる。こうした数値が、実際に発売されるときには、どうなっているのかにも注目だ。
新型トヨタC-HRに搭載されるパワーユニットは3つ。国内でメインになるのは、ハイブリッド車。プリウスと同じ1.8Lハイブリッドシステムを搭載し、システム出力は122psとなりそうだ。燃費は非公表だが、プリウスの燃費が37.2㎞/Lであることを考えると、30.0㎞/L以上は確実だろう。35.0㎞/Lを超えるかどうかという点に期待したいところだ。
トヨタのハイブリッド車のフィーリングが嫌いという欧州人に対しても販売できるように、ガソリン車には1.2Lダウンサイジングターボエンジンが用意されている。116ps&185Nmという出力で、このエンジンはオーリスに搭載されているものと同じだろう。
ただ、このオーリス に搭載されたこのエンジンは、残念ながらハイオク仕様。日本のメーカーなのだから、欧州仕様向けをそのまま導入するのではなく、新型C-HRではレギュラーガソリン仕様に変更して導入してほしいところだ。また、自然吸気の2.0L直4エンジンも用意され、150ps&193Nmとなっている。今のところAWDの設定があるのは1.2Lターボ車のみとなっている。日本では、プリウスにAWDの設定がされ降雪地域で絶大な人気を誇っている。そう考えるとSUVの新型C-HRにもAWD 仕様が欲しいところだ。
新型トヨタC-HRの発表・発売日、価格は? 発売日は2016年秋から冬? 価格は290万円前後と予想した!
気になるのは、この新型トヨタC-HRの価格。プリウスのエントリグレードが約250万円なので、SUVの付加価値などを加味すると30万円以上は高価な価格設定となる可能性が高い。となると、新型トヨタC-HRハイブリッド車の価格は280万円程度からと予想したいところだが、オーリスの1.2Lターボが約260万円と高価であることを考えると、290万円前後がエントリグレードの価格帯になるのではと予想した。もちろん、エントリグレードなので、新型C-HRの売れ筋グレードの価格は300万円を超えてくると思われる。
また、新型トヨタC-HRの日本での発表・発売日を予想してみた。欧州で2017年初頭であること。さらに、2017年4月からは、消費税増税の可能性も高い。増税後は、クルマの売れ行きが大きく落ち込む。さらに、増税前には駆け込み需要が発生することから、2016年度内に一定数の販売を見込んでおきたいというメーカーの思惑を考えると、新型トヨタC-HRの発売時期は2015年の秋から冬にかけてと予想した。
トヨタは、こうしたハイブリッド車の多くを12月に発表もしくは発売するケースが多い。プリウスもアクア も12月に登場している。12月というタイミングは、自動車販売業界では閑散期。閑散期に発表し、新車効果による販売台数の底上げや、翌年1~3月という繁忙期に向けての準備ができるからだ。そうした例年のパターンから考えると12月頃の発表・発売の可能性が高い。新型トヨタC-HRの発売・発表日、そして価格に関しては、今後随時レポートしていく。
トヨタC-HR動画
トヨタC-HR Concept新車情報・購入ガイド フランクフルトショー出展車。もし、トヨタC-HR Conceptが発売されたなら、価格は200万円台後半、燃費は35.0㎞/L前後と予想してみた
トヨタ は、ドイツ フランクフルトで開催のフランクフルトモーターショー で、コンパクト クロスオーバー 「トヨタC-HR Concept」の5ドア仕様を公開した。トヨタC-HR Conceptは、昨年のパリショーでも登場。パリショーでは3ドアモデルだったが、今回は5ドアモデルで登場している。
トヨタC-HR Conceptは、新世代のコンパクトクロスオーバーとして提案されている。デザインでは、ダイヤモンドをモチーフにした軽快さと力強さが大胆に融合したスタイリングを実現。ヴィッツ やオーリス でも採用されている「キーンルック」や、その構成要素でもある アンダーグリルを強調したトヨタ独自のフロントデザイン「アンダープライオリティ」など独自のデザイン表現にさらなる進化を与えたモデルとなっている。
このトヨタC-HR Conceptは、より市販を意識してか、前回のモデルより多くの情報が出ている。まず、「Toyota New Global Architecture(略称:TNGA)」が採用され、より高いボディ剛性を追求し、操縦安定性・乗り心地の向上を目指すという。TNGAは、クルマの骨格部分などを多くのクルマと共用し、コストを下げる狙いもある。
さらに、トヨタはエンジンの最大熱効率40%以上を追求。モーター、電池などハイブリッドシステム のコンパクト化・軽量化を図り、一層の低燃費実現を目指すとしている。2014年に登場したC-HR Conceptは、ハイブリッドのエンブレムを装着しているだけで、とくにアナウンスは無かった。
このトヨタC-HR Conceptのパワーユニットを占う意味で注目したいのが、最大熱効率40%以上という文言。これは、少し前に公開された4代目新型プリウスに使われていた文言と同じ。つまり、C-HR Conceptに搭載されるパワーユニットは、プリウスと同じではないかと予想できる。つまり、プラットフォームなどもプリウス用のものが使われる可能性が高い。サイズ感的には、アクア のクロスオーバーモデルであるアクア アーバンX よりひとクラス上のボディサイズということになりそうだ。
もし、トヨタC-HR Conceptがプリウス ベースのクロスオーバー車ということになるのであれば、燃費や価格帯も見えてくる。価格帯は200万円台後半から、燃費は35.0㎞/L前後というところだろうか。
全体的なデザインは、2014年のモデルと比べると、かなりリアリティのある仕上がりとなっている。2014年のモデルは、いかにもデザインのスタディモデル感があったが、2015年のトヨタC-HR Conceptはかなり市販化を意識したデザインになっているように見える。全体的にエッジの効いたデザインとなり、エッジの使い方はレクサスNXのコンセプトモデルに近いようにも感じる。また、フェンダーまわりもボリューム感や力強さをを増し、SUVらしいタフネスさをアピールしている。
今回発表したトヨタC-HR Conceptの市販を想定したモデルは、2016年3月開催のジュネーブモーターショーにおいて公開を予定しているという。そうなると、新型トヨタ C-HR Conceptの市販モデルは2016年中にも発売されるかも?
トヨタC-HR Concept画像集
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