フォルクスワーゲン up!(アップ)新車情報・購入ガイド 黒のブラックup!と、白のホワイトup! プレミアムな2つの限定車が登場! [CORISM]
なぜか上級グレードが売れるフォルクスワーゲンup!(アップ)。その理由とは?
フォルクスワーゲン up!(アップ)は、2012年10月に日本デビュー。クラスで唯一、追突軽減自動ブレーキであるシティエマージェンシーブレーキを標準装備するなど、高い安全性と低燃費を両立したモデル。輸入車は高価、そんなイメージを払拭させるように、150万円を切るリーズナブルな戦略的価格が話題になり人気を得た。そして、発売から10ヶ月で約1万2千台も販売し、国内フォルクスワーゲンを牽引する人気モデルとなっている。
このフォルクスワーゲンup!は、約15%が軽自動車からの乗り換えユーザーがいるという。軽自動車のメリットは安い車両価格と優遇された安い税金、そして低燃費が上げられる。そのため、税金の高い普通乗用車にはなかなか乗り換えないとされていた。しかし、この軽自動車層からの乗り換えが多いことから、単に軽自動車層は、安い車両価格と優遇された安い税金だけではないということが分かってきた。フォルクスワーゲンの関係者からは「軽自動車層の中には、魅力的なデザインのコンパクトカーが無いから、とりあえず価格も税金も安い軽自動車に乗っていた。そんな顧客が一定数いたことが分かった」という。
そのため、フォルクスワーゲンup!のグレード別販売比率は、最上級グレードで186万円のハイup!が、約53%を占める人気ぶりだ。フォルクスワーゲンは、中間グレードで169万円のムーヴup!が量販車種となると予想していたが、約27%と振るわず高級グレードが大人気で、これはウレシイ誤算でもあった。
フォルクスワーゲンの誤算は、これだけではない。売れないことを前提に価格訴求モデルとして用意してあった当時唯一の2ドアである149万円のムーヴup!が、約20%を占めた。2ドアは売れないと思っていたフォルクスワーゲンだが、4ドアのムーヴup!との価格差が20万円もあったことから、2ドアであっても安いほうが良いという顧客に支持された。
フォルクスワーゲンのマーケティングは、大きくハズレたわけだが、結果的に200万円を切っていればプレミアムコンパクトカーとして、up!はまだまだ売れるという結果も導き出した。これは、トヨタが出す最近のハイブリッド車が高価なことからも分かる通り、完全に1クラス以上うえのクルマに乗っていたダウンサイザーの受け皿となっているということだ。このダウンサイザーは、そのクルマに価値があれば、多少そのクラスで高価であっても積極的に選ぶケースが多い。
そんな中、登場したのがup!初となる限定車フォルクスワーゲン「black up!(ブラック アップ)」、「white up!(ホワイト アップ)」だ。日本では限定車として導入されるが、本国ドイツではプレミアムグレードとしてデビュー当時から設定されてた。今回、日本へは限定車として導入される。
プレミアムな限定車ということもあり、エクステリア、インテリア両方に、上質なモノトーンをテーマにした特別な専用アイテムを散りばめられている。エクステリアには、「black up!」にディープブラックパールエフェクト、「white up!」に専用色となるピュアホワイトのボディカラーが採用されている。両車とも、なかなか深みのある色で高級感がある。さらに、足元の専用16インチアルミホイールは、ホイールキャップをボディカラーとコーディネートした。ドアミラー、サイドモールディング、フォグランプベゼルにクロームの加飾をプラス。リヤハッチ/リヤ左右ガラスにダークティンテッドガラスを採用するなど、エクステリアを上質で洗練されたものとしている。
インテリアでは、前席正面のダッシュパッドと呼ばれるカラーパネルが、ボディ同色となりコーディネートされ(「black up!」はブラックパール、「white up!」はピュアホワイト)となる。ファブリックシートは、ボーダー調の専用デザインで、up!ロゴが縫い付けられた。このup!ロゴは、専用レザー3 本スポークステアリングホイール、専用ドアシルプレートにも配される。
フォルクスワーゲンup!限定車の価格は「white up!」2ドアが189万円(限定200台)、「white up!」及び「black up!」4ドアが199万円(それぞれ限定 600 台/400 台)で、合計1,200台の販売となる。
4ドア限定車の価格は、ベース車より13万円アップしている。この価格アップは、高くもなければ安くもない絶妙な感じ。全体的な印象は、ボディカラーに深みがあり、全体にクロームのキラキラ感がプラスされていて小さな高級車としての風格は充分だ。
ちなみに本国では、フォルクスワーゲンお馴染みのSUVテイストをプラスしたクロスup!も用意されているので、こちらもいずれ日本に導入されるだろう。
フォルクスワーゲン クロスup!画像(日本未導入)
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