2012年は各社入り乱れてのEV戦争勃発?
■マツダ デミオEV新車情報EVの価格戦略車の予感!?
ホンダは、2012年8月下旬に発売を開始する「ホンダ フィットEV」のJC08モード交流電力量消費率(電費)で106Wh/km、一充電走行距離で225kmという、電気自動車として日本最高の電費性能の認可を取得したと発表した。
この電費は、日産リーフが124Wh/kmと200km。三菱アイ・ミーブが110Wh/km、180kmと、すでに発売されているEVと比べると、確かに高い電費は性能を持っている。ただし、手放しにフィットEVはスゴイ! といわけにはいかない。それは、発売するといっても、自治体や企業に向けたリース販売が中心であり、リーフやミーブに比べると、まだまだ一般の市販商品ではない。普通の人が買えない特別なクルマだからだ。
また、フィットEV、リーフ、ミーブは、それぞれボディサイズや搭載されるリチウムイオン電池の容量も違うので、単純比較できないという要因もある。また、価格も重要な要素。東芝製リチウムイオン電池を搭載したフィットEVが一体いくらなのか? というのにも期待が高まる。
さらに、脅威なのは、少し前に発表されたマツダ デミオEVの存在だ。こちらの電費は、100Wh/km、200kmというスペックを持っている。まだ、マツダ社内測定値ということだが、同じ20Kwhの容量の電池を積む。ボディサイズも、フィットに近い。走行距離はフィットに劣るが、電費では上回る。さらに、デミオは18650型というパソコンなどに使われる規格サイズのリチウムイオン電池を使っているので、公表されている価格は約358万円と高価だが、規格サイズの電池なら量産効果によるコストダウンにも期待できる。
こういったEVの電費性能は、まさに日進月歩。日産も三菱もさらなる性能アップに取り組んでいる。こういった競争が激しくなればなるほど、EVが我々の生活により早く使えるモノになる。走行可能距離が短いことがEVの普及の足枷にはなっている。しかし、ミーブが180km、リーフが200km、そしてフィットEVが225km。着実に走行距離は伸び、電費も上がっている。10年後には、EVの走行距離は、購入の足枷になっていないかもしれない。
こうなってくると、未だEVが出せないトヨタは? ということになるが、トヨタは、今年中にiQベースのEVを出す予定だという。2012年は、まさに各社入り乱れたEV戦争元年の予感だ。
★アメリカで発表されたホンダ フィットEV
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■ホンダ フィットEV(日本仕様)主要諸元
乗車定員 5名
モーター ギアボックス同軸モーター
モーター最高出力/最大トルク 92kW/256N・m(26.1kgf・m)
一充電走行距離 225km(JC08モード)
最高速度 時速144km
バッテリー 20kWhリチウムイオンバッテリー(東芝製 床下搭載)
バッテリー最高出力 100kW
交流電力量消費率 106Wh/km(JC08モード)
充電時間 急速充電=約20分 200V=約6時間
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