【新時代、低燃費スポーツカーとしての価値を具現化】メルセデス・ベンツSLK55 AMG新車情報 [CORISM]

はてなブックマークに追加 Googleブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録
【メルセデスベンツ】2012/05/16

新たなスポーツカー像を感じさせる気筒休止システムを搭載したV8エンジン

 メルセデス・ベンツは、メルセデス・ベンツの2シーターオープンカー「SLKクラス」のハイパフォーマンスモデル「SLK 55 AMG」の発売を開始した。顧客への納車時期は2012年6月頃より開始する予定だ。

 メルセデス・ベンツ新型SLK 55 AMGは、新開発の5.5リッターV型8気筒直噴エンジンを搭載。従来モデルに比べ最高出力で約17%、最大トルクで約6%向上させ最高出力310kW(422PS)、最大トルク540Nmを発生している。

 このエンジンは、今後のハイパワーのスポーツ系エンジンの未来を予感させる。ガソリンエンジンに現在考えられる省燃費技術である気筒休止システムや、ECOスタートストップ機能等の最新テクノロジーを採用し、燃費性能を従来モデルより70%以上向上。JC08モード燃費で、11.2km/Lという低燃費を実現している。

 この数値はかなり驚きの数値。久しぶりの国産FRスポーツカーとして登場したトヨタ86GTリミテッドの燃費が12.4km/Lであるから、約2.8倍の排気量がありながら、燃費は僅か1.2km/Lしか違わないのである。

 新型SLK55AMGは、排気量が5.5Lもあるので、アイドリングストップ機能を付けただけでも、その効果は絶大。それだけでなく、メルセデス・ベンツは最新の低燃費技術である気筒休止システムを投入。この気筒休止システムは、F1でも投入されている技術。新開発のAMGシリンダーマネジメント(気筒休止システム)は、パーシャルロードで2、3、5、8番シリンダーを停止し、燃費を大幅に低減する。

 この気筒休止システムは、“C” モード走行の場合に800~3,600rpmの広い回転域で動作する。シリンダーカットオフのON/OFFや、動作中のシリンダー数(4気筒または8気筒)は、インパネのAMGメインメニューに表示。

 気筒休止中の4気筒モードにおいても、最大トルクは230Nmもあり、ほとんどのシーン使えるのに十分なレベルになっている。さらに、より大きなパワーが必要となり、パーシャルロード域から出た場合は、2、3、5 、8番シリンダーが瞬時に起動して必要なパワーを提供する。

 すでに気筒休止システムは、ホンダでインスパイアに搭載済み。こちらは、より複雑で走行状況にあわせて6気筒、4気筒、3気筒を使い分けている。また、コンパクトカーでは、VWポロが直4を低負荷時に2気筒にし低燃費化させている。

 新型SLK55AMGは、そんな気筒休止システムだけに頼るのではなく、減速エネルギー回生システムも同時に搭載。車載ネットワークとオルタネータマネジメントの組み合せにより、オルタネータの電圧を低く抑えることで、エンジンにかかる負荷を軽減。これによる燃費節約量はNEDC基準で約0.15L/100km、エンジンブレーキやブレーキングが頻繁に必要となる市街地では最大0.2L/100kmの節約に貢献している。また、エンジンの効率化など、細かい燃費対応策を組み合わせ11.2km/Lという燃費を達成しているのだ。

 走りを楽しむときは、そのパフォーマンスを思う存分使い、エコするときはシッカリと低燃費に。スポーツカーも、ただ速いだけでは済まされない時代へと動いている。そういう意味では、この新型SLK55 AMGは新たなスポーツカーとしてのカタチを具現化している。

 0~100km/h加速4.6秒、最高速度250km/h(リミッター作動)という圧倒的な動力性能をもつ新型SLK55 AMGのデザインは、フロントにAMG専用ラジエターグリル(ハイグロスブラック&クロームルーバー)、AMG専用フロントバンパー、AMG LEDドライビングライトを備えた。

 さらに、3つのフィンを備えたブラックディフューザー、AMGスポーツエグゾーストシステム(デュアルツインクロームエグゾーストエンド)、ダークティンテッドテールライトがスポーティかつ精悍なリアデザインを形成。また、AMGトランクリッドスポイラーリップは、リアビューを引き締めるだけでなく、リアアクスルに働く揚力を抑えることで高速安定性を高めているのが、機能にこだわるAMGらしさを表現している。

 インテリアは、ダッシュボード中央にIWCデザインによるAMG専用アナログ時計装着し高級感あるスポーティさを演出。上部と下部をフラットにしたAMGパフォーマンスステアリングやスポーツドライビング時にもしっかりと身体をホールドするAMGスポーツシートには高品質のナッパレザーを採用した。

 さらなるスポーティさを求める顧客に対して、SLK55 AMGには、AMGハンドリングパッケージをオプション設定。ハードなチューニングが施されたAMGスポーツサスペンション、コーナリング性能を高めるリミテッド・スリップ・デフ等が採用されている。インテリアには、グリップにアルカンターラをあしらったAMGパフォーマンスステアリングやAMGカーボンインテリアトリムにより上質感がいっそう高められた。
 
★メルセデス・ベンツSLK55 AMG価格:10,900,000円

【関連記事】

(レポート:CORISM編集部

【オススメ記事】