マツダ デミオ新車情報・購入ガイド 静粛性と利便性を高めた一部改良と特別仕様車「ブラック レザー リミテッド」を新設定 [CORISM]

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【マツダ】2016/01/25

プレミアムなコンパクトとして新たなマーケットを開拓したデミオ

マツダ デミオ特別仕様車「ブラック レザー リミテッド」
 マツダ は、人気コンパクトカーデミオ を一部改良、そしてインテリアにこだわった特別仕様車「BLACK LEATHER LIMITED(ブラック レザー リミテッド)」を新設定し発売を開始した。

 マツダ デミオは、2014年9月にデビューしたモデル。マツダの新デザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」 を採用した新世代商品の第4弾となるコンパクトカーだ。また、1.3Lのガソリンエンジンの他に、このクラスとしては国内初となる1.5Lクリーンディーゼルエンジン が搭載された。このクリーンディーゼルの最大トルクは、250Nmという強大なもの。2.5Lのガソリンエンジン車相当の最大トルクを誇る。そのため、コンパクトカーながら、余裕ある高速クルージングを得意とし、従来のコンパクトカーとはまったく違う走行フィーリングをもつ。

 そして、低燃費性能も高い。1.3Lガソリン車で最も燃費の良いモデルで24.6㎞/Lを誇る。1.5Lディーゼルで最も燃費の良いグレードで30.0㎞/Lに達する。ただ、このグレードは6MTを採用し、燃料タンクを小さくし、最大トルクも220Nmに落とし車重を1080㎏とした燃費スペシャルといった仕様。宣伝や販促で30.0㎞/Lという燃費値をアピールしたいがためのグレードといえる。量販グレードは26.4㎞/Lとなる。これでも十分に良い燃費なので、無理やりほとんど売れないグレードを設定することはない。こうした燃費に対する策略は、デミオに限ったことではなく、アクアフィット なども同様にやっているので顧客側は注意が必要だ。

 マツダ デミオの価格は、クリーンディーゼルやこだわりのデザイン、高い質感のインテリアということもあり、価格はやや高め。クリーンディーゼル車は、とくに1,782,000円からと高価な設定となっている。こうした従来のコンパクトカーとは違う高品質感で、クラスを超えた価値を提供。少々高価でも良いモノが欲しいと考える顧客などに高く評価され売れた。安全装備もエントリグレードを除き、低速域の自動ブレーキやサイドエアバッグ&カーテンエアバッグの標準装備化されている。やや高価だが、価値ある仕様となっている。

 新たな顧客層を開拓したマツダ デミオは売れた。先代モデルでは、車種別月販販売台数でコンパクトカーなのにベスト10に入るのも厳しい状況だったが、新型デミオはベスト10内の常連となり2015年では年間で7万台以上販売。年間8位というポジションとなった。これだけの台数を販売できるのは、好調マツダとはいえデミオのみ。シェアや保有台数をアップさせるためには、重要なモデルなのだ。

 しかし、そんなデミオだが10月は21位、11月12位、12月25位となぜか急激に失速し始めている。今回の改良と特別仕様車の設定は、こうした状況への対策と2~3月の繁忙期に向けての商品力強化といえるだろう。

マツダ デミオ特別仕様車「ブラック レザー リミテッド」
マツダ デミオ特別仕様車「ブラック レザー リミテッド」
マツダ デミオ特別仕様車「ブラック レザー リミテッド」

マツダ デミオ特別仕様車「ブラック レザー リミテッド」

クリーンディーゼル車にはナチュラル・サウンド・スムーザーを装備し、ガソリン車も静粛性を向上

マツダ デミオ特別仕様車「ブラック レザー リミテッド」
 今回の改良では、プレミアム感のあるコンパクトカーということもあり、やはり静粛性は重要な要素。今回の改良では、エンジン音が気になりやすいディーゼル車に、エンジンのノック音を抑制する「ナチュラル・サウンド・スムーザー」をXDを除いたグレードに標準装備化。1.3Lガソリン車は、トノカバーとフロントウインドシールド遮音ガラスを一部グレードに採用し車外騒音の侵入を効果的に遮音。静粛性を向上させ、よりプレミアムなコンパクトらしさを追求した。

 さらに、質感や快適性も向上させた。デザイン面では、スタイリッシュなシャークフィンアンテナやスタイリッシュなフォルムのフラットワイパー(フロント)を一部グレードに採用。快適性面では、スイッチで3段階の温度調整が可能なシートヒーターを一部グレードの運転席と助手席に採用した。

 走りにこだわるマツダなので、走行性能面でも手が加えられた。ディーゼル車には、エンジンのトルク応答を緻密にコントロールする「DE精密過給制御」を行い、軽負荷領域でのアクセル操作に対してのクルマの反応がよりダイレクトになるよう設定。クルマを操る楽しさをより強化している。また、電動パワーステアリング制御も改良。操舵初期の車両コントロール性を向上させ、コーナーでの操作性と直進時の安定性が向上した。

  そして、特別仕様車も設定された。「13S Touring L Package」(2WD/4WD)、「XD Touring L Package」(2WD/4WD)に特別仕様車「BLACK LEATHER LIMITED(ブラック レザー リミテッド)」を設定。専用インテリア(本革シート)にCD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー(フルセグ)を装備した。ブラック レザー リミテッドは、デミオの「スタイルコレクション」コンセプト第3弾。黒を基調に、グレーのメカニカルなファブリックとシルバーのストライプやステッチを効果的に使い、シックでクールな大人の世界を表現した。また、本革はしなやかな手触りのものを使用し、上質な使い心地を提供している。この特別仕様車の他に、新グレード「13S Touring」を追加している。

マツダ デミオ特別仕様車「ブラック レザー リミテッド」
マツダ デミオ特別仕様車「ブラック レザー リミテッド」
マツダ デミオ特別仕様車「ブラック レザー リミテッド」

CX-3に装備されているスマート・ブレーキ・サポート(SBS)の装着は見送り。より高い安全装備の装着を期待したい!

マツダ デミオ特別仕様車「ブラック レザー リミテッド」
 こうした改良により、デミオの価格はさらにアップしている。ガソリンの13Sツーリング Lパッケージの価格は1,738,800円となった。改良前が1,717,200円だったので約2万円のアップ。XDツーリング Lパッケージの価格は2,019,600円。改良前が1,998,000円だったので、こちらも約2万円のアップだ。改良された内容を考えると、良心的な価格アップに収まっているといえる。

 ただし、今回の改良ではデミオをベースにしたCX-3に装備されているミリ波レーダーを使用し、中高速域で効果を発揮するスマート・ブレーキ・サポート(SBS)が用意されていない。もはや、デミオに搭載されている低速域の自動ブレーキでは、少々物足りない時代に入っている。CX-3にすでに搭載されていることや、プレミアムなコンパクトを標榜しているのであれば、こうした装備も早急にアップデートすべきだろう。

マツダ デミオ特別仕様車「ブラック レザー リミテッド」
マツダ デミオ特別仕様車「ブラック レザー リミテッド」
マツダ デミオ特別仕様車「ブラック レザー リミテッド」

マツダ デミオ価格

マツダ デミオ特別仕様車「ブラック レザー リミテッド」
■マツダ デミオ価格
・13C 2WD(6EC-AT) 1,350,000円/4WD 1,544,400円
・13S 2WD(6EC-AT/5MT) 1,458,000円/4WD(6EC-AT) 1,652,400円
・13S Touring 2WD(6EC-AT/5MT) 1,684,800円/4WD(6EC-AT)1,879,200円
・13S Touring L Package 2WD(6EC-AT/5MT) 1,738,800円/4WD(6EC-AT) 1,933,200円
・XD 2WD(6EC-AT/6MT)1,782,000円/4WD(6EC-AT) 1,976,400円
・XD Touring 2WD(6EC-AT/6MT)1,965,600円/4WD(6EC-AT) 2,160,000円
・XD Touring L Package 2WD(6EC-AT/6MT)2,019,600円/4WD(6EC-AT) 2,214,000円

■マツダ デミオ特別仕様車価格
・13S URBAN STYLISH MODE 2WD(6EC-AT) 1,566,000円/4WD(6EC-AT)1,760,400円
・13S BLACK LEATHER LIMITED 2WD(6EC-AT/5MT)1,771,200円/4WD(6EC-AT)1,965,600円
・XD URBAN STYLISH MODE 2WD(6EC-AT)1,890,000円/4WD(6EC-AT)2,084,400円
・XD BLACK LEATHER LIMITED 2WD(6EC-AT/6MT)2,052,000円/4WD(6EC-AT)2,246,400円

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(レポート:CORISM編集部

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