三菱は、ギャラン フォルティスとギャラン フォルティス スポーツバックに、新型MIVECエンジンおよびアイドリングストップ機能「オートストップ＆ゴー（AS＆G）」を新たに搭載して燃費を向上させた。これにより、平成22年度燃費基準＋25％を達成してエコカー減税（75％軽減）に適合させるなど一部改良を施し、10月27日より発売する。

＜改良内容＞

■燃費
ギャラン フォルティス、ギャラン フォルティス スポーツバックの1.8L エンジン搭載車に、新開発の可変動弁機構を採用した 4J10 型 MIVEC エンジン（1.8L 4 気筒 SOHC16 バルブ）と、アイドリングストップ機能「オートストップ＆ゴー（AS＆G）」を新たに搭載。これにより、10･15 モード燃料消費率（国土交通省審査値）を、従来から1.8～2.0km/L 向上させて（2WD車：17.0km/L、4WD 車：16.8km/L）、平成 22 年度燃費基準＋25％を達成し、エコカー減税（75％軽減）に適合した。

■安全装備
・後続車のヘッドライトの光を感知し、光の反射を調整する自動防眩機能を有し、シフトポジションを「R」にすると、ルームミラー内蔵の 3.3 インチカラー液晶モニターが後方の様子を映し出して安全な後退・駐車をサポートする「リヤビューモニター付ルームミラー(自動防眩機能付)」を、メーカーオプションとして設定。（価格：37,800 円、『ギャラン フォルティス』「EXCEED」を除く）

・1.8L エンジン搭載車に、傾斜を自動的に感知して車両のずり下がりを抑制し、坂道発進をサポートする「ヒルスタートアシスト」を新たに標準装備。（「RALLIART」には従来から採用済）

・走行中にアクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏んだ場合、ブレーキを優先するブレーキオーバーライド制御を全車に採用した。

■エクステリア
・ギャラン フォルティスの「RALLIART」、ギャラン フォルティス スポーツバック全車に、新デザインの18インチアルミホイールを採用。

・ギャラン フォルティスの「EXCEED」に、新デザインの16インチフルホイールカバーを採用。

・ボディカラーでは、ギャラン フォルティスの「SUPER EXCEED」「EXCEED」に、チタニウムグレーメタリックとウォームシルバーメタリックを新たに設定。

・ギャラン フォルティス スポーツバックの「SPORT」にも、チタニウムグレーメタリックを新たに設定。

■インテリア
・全車、フロントドア及びリヤドアのトリム中央部を、上質なソフトレザーを採用。

・インストルメントパネルからドアトリムを横断するアクセントパネルおよびフロアコンソールパネルの色を変更（ギャラン フォルティスの「EXCEED」はダークシルバー、「SUPER EXCEED」は木目調ライトブラウン、「RALLIART」はグロスブラック、ギャラン フォルティス スポーツバック』は全車グロスブラック）するとともに、シート生地も変更し、インテリアカラーの展開を変更した。

・ギャラン フォルティスの「EXCEED」に、リッド付センターコンソールボックスやアクセサリーソケット（DC12V）を装備。「SUPER EXCEED」と同じ仕様とし、機能性・質感を向上させた。

このギャラン系は、国内ではギャランの名を使っているが、海外ではランサーなどの名前で発売されているグローバルカー。国内では、マーケットが激減しているセダンだが、海外では主力マーケットゆえに、国内仕様もアイドリングストップ機能を搭載するなど大幅な改良が施されている。

そうは言っても、今のところ国内のセダン車では、フルモデルチェンジ車ではないのに、アイドリングストップ機能が追加された車種は、かなり稀な存在だ。国内セダンの代表格ともいえる、トヨタのクラウンやマークXといった高級車にも未だアイドリングストップ機能は装着されていない。今の三菱では、世界各国用に部品や仕様を作り分けるという体力がないという裏事情もあるものの、早期に国内にアイドリングストップ機能を搭載したモデルを投入できたのは、他メーカーのセダンと差別化できる結果となった。ただし、10・15モード燃費17km/Lと、トヨタのアリオンやプレミオは18.6km/Lとアイドリングストップ機能がなくても優れているのが現状だ。

＜三菱ギャラン フォルティス1.8L価格＞

EXCEED 2WD 1,838,000
4WD 2,048,000
SUPER EXCEED 2WD 2,090,000
4WD 2,300,000

＜三菱ギャラン フォルティス スポーツバック1.8L価格＞
SPORT 　　　　2WD 2,226,000
4WD 2,436,000