三菱コンセプト XR-PHEV新車情報・購入ガイド まるでFFのアウトランダーPHEV!? 市販が望まれる期待のコンパクトSUV【東京モーターショー出展車】 [CORISM]

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【三菱】2013/11/18

コンパクト向けのPHEVシステムは、今後の三菱ラインアップの要となるのか?

 三菱 は東京モーターショーで、コンセプトカー三菱コンセプトXR-PHEVを発表する。三菱コンセプトXR-PHEVは、FFタイプのPHEVシステムを採用した次世代コンパクト SUVだ。
SUVだ。

 車名のXRとは、スペシャリティクーペとSUV を融合させ、街中をきびきび走るという意味の“X(cross)over Runner”に由来している。

 このXR-PHEVのエクステリアデザインのキーコンセプトは、アスリートフォルム。前方後グッと低くしたクラウチングスタイルは、すぐにでもスタート&ダッシュできそうな躍動感にあふれている。さらに、エッジの効いたサイドキャラクターラインは、後方に行くにほど跳ね上がり、前傾姿勢のシルエットをよりアピールしている。

 フロントフェイスは、車体の動きにフレキシブルに対応するアダプティブヘッドライトから始まる象徴的なグリルフレームを採用。なんと、ルーフにはソーラーパネルを装備し、補器用バッテリーを充電可能としている。ルーフ後端には、走行状態に応じて角度を調整できる可変スポイラーを採用し、スポーティなルックスと、高いエアロダイナミクス効果を得ている。

 インテリアは、エクステリアと同様にレッド&ブラックでまとめられている。コックピットは、スポーツマインドを刺激するドライバーオリエンテッドなデザインが特徴だ。シートは、スポーティなルックス同様に、サポート性を重視したバケットタイプとなっている。

 パワーユニットは、アウトランダー PHEV の技術をベースとした軽量・高効率なFFタイプのPHEV。1.1L直列3気筒直噴ターボチャージドMIVECエンジン、軽量・小型・高効率モーターを搭載している。このPHEVシステムは、必要に応じてモーター駆動電圧を700Vまで昇圧する昇圧コンバーターをフロントに搭載。大容量バッテリーは、フロア下に配置されている。この昇圧コンバーターの採用により、モーターとジェネレーターの出力と効率をともに向上し、よりパワフルで高効率な走りが可能になっている。また、FFなのでリヤモーターが無いため、軽量化と同時にフリクションロスを低減し、燃費・電費を向上させている。

 このPHEVシステムの仕組みは、アウトランダーPHEVと同じで、基本的にモーター走行がメイン。高負荷時には、エンジンが発電と駆動の両方を担い、走行状況やバッテリー残量に応じて、EV 走行、シリーズ走行、パラレル走行のうち最適な走行モードを自動選択している。また、バッテリーセーブモードやバッテリーチャージモードもアウトランダーPHEV譲りで、“EV走行がしたい状況”でのEV走行が可能となっている。

 大容量バッテリーの能力を使い、外部への給電が可能なのも魅力な機能のひとつ。「100V AC 電源(1500W)」が設定されており、一般家庭の電力消費量の約1日分相当を補える。エンジンを発電機として使えば、最大で約10日分相当の電力供給が可能。走る発電機としての機能も持っている。

 三菱コンセプト XR-PHEVの全体的なシステムは、AWDではなくFFになっていることを除けば、基本的な部分をアウトランダーPHEVと同じだ。デザインやインテリアは、まだまだコンセプトカー的ではあるが、ハイブリッドシステム自体は、非常に現実的なものだ。コンパクトなSUVは、全世界的に人気が出てきているジャンルだけに、早々にマーケットに投入してもらいたいクルマだ。

 また、このシステムをSUVにだけでなく、コンパクトやセダン に応用できれば、他のメーカーにはないユニークさで、数が少なくなった三菱のラインアップをより強化できるはずだ。

三菱コンセプト XR-PHEV
三菱コンセプト XR-PHEV
三菱コンセプト XR-PHEV

三菱コンセプト XR-PHEV

【三菱コンセプト XR-PHEV基本諸元(目標値)】
・全長/全幅/全高 4370(mm)/1870(mm)/1570(mm)
・乗車定員 4 名
・ハイブリッド燃料消費率 28km/L 以上
・EV 走行換算距離 85km 以上
・エンジン 型式 1.1L 直列 3 気筒 直噴ターボチャージド MIVEC エンジン
・最高出力 100kW
・使用燃料 ガソリン
・モーター 最高出力 120kW
・バッテリー総電力量 14kWh
・駆動方式 2WD(FF)
・トランスミッション トランスアクスル

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(レポート:CORISM編集部

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