日産ZEOD RC新車情報・購入ガイド レースも電動化? 夢を乗せてチャレンジする300km/hオーバーの電動レーシングカー [CORISM]

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【日産】2013/06/21

自動車レースの電動化に向けた新たなチャレンジに期待!

日産ZEOD RC
 日産は、時速300km以上のスピードを誇る世界最速の電力駆動レーシングカーである「日産ZEOD RC」を公開した。

 日産ZEOD RCと呼ばれる車名は、 Zero Emission On Demand Racing Carの頭文字をつなげたもの。日産はは、このZEOD RCで2014年ル・マン24時間レースに革新的で新しい技術を紹介する車両のための「ガレージ56」枠で、デビューするという。将来的なLMP1(ル・マン・プロトタイプ1)クラス参戦に向けて検討していくプログラムの一環として、日産は新しいレース用電動パワートレイン技術のテストを開始する。

 日産ZEOD RCには、電気自動車である日産リーフに使われているリチウムイオン電池の技術が活用されているという。この独特なパッケージングや空力特性により、日産ZEOD RCは時速300kmを超えるスピードを実現している。

 日産が電動のレーシングカーにチャレンジするのには訳がある。日産はEVのリーディングカンパニーを目指している。しかし、日産リーフの販売は日産が予想したほど売れていないようだ。そのために、わずか2年でリーフは大幅なマイナーチェンジを行ったり、価格引き下げ、電池の保証を広げるなどありとあらゆる手法を試みて販売台数アップを狙っている。

 実際の販売面での改善は着実に進んでいるのだが、EVのイメージアップや未来への期待感を上げないと未来は明るくない。そこで、取り上げられたのがル・マン24時間レースなのだろう。ル・マンという最もタフで、最も有名な耐久レースにおいて、日産がこれまでバッテリー技術の開発で培った結果とチャレンジする姿勢を示すことで、日産のEV=優秀というイメージを築き上げる目的もある。

 日本においては、レースでイメージアップはわずかだろうが、欧州などでは絶大な人気を得ているので、対日本というよりもグローバルでの戦略の意味合いが大きい。

 また、当然のことながら、過酷なレースに電動レーシングカーで勝負を挑むには多くの技術的ハードルを越えていかなくてはならない。そこから生まれる技術のフィードバックも、今後の電気自動車に生かされる。

 日産リーフニスモRCなど、電気自動車のレースという新しいカテゴリーに挑戦するということは、今まで見たことのないレース展開も期待できる。それは、未来のEVへの期待や夢をも乗せて走るということになるだろう。ホンダのF1復帰も嬉しいニュースだ。しかし、ある意味現実的な技術によるもの。しかし、この 日産ZEOD RCのチャレンジは、自動車レースの電動化という100年先の未来さえも考えさせられるものともいえるだろう。日産ZEOD RCは、この夏の終わりにテスト走行を開始する。

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(レポート:CORISM編集部

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