日産ムラーノ新車情報・購入ガイド よりラグジュアリーな高級SUV的価値をアップ! ムラーノハイブリッドの存在は? 価格&燃費を予想!ニューヨークショー出展車 [CORISM]
北米向けSUVなので、個性的なスタイリングは評価されたものの・・・。新型ムラーノにハイブリッドが存在するのならヒットの可能性大!
日産ムラーノは、2002年に初代がデビュー。日本では、2004年に発売が開始された。その後、2代目ムラーノが2008年に登場し、このモデルが3代目新型日産ムラーノとしてデビューすることになる。ムラーノは、初代がデビューして以来、世界で累計94万台以上を販売したグローバルSUV だ。
ムラーノは初代から、ユニークなデザインをもつモデルとして個性をアピール。良くも悪くも好き嫌いがハッキリするデザイン。万人受けしないということもあり、月販販売台数は500台を大きく割り込む程度。これは、ユニークなデザインであるということよりも、ムラーノのもつパフォーマンスが国内マーケットにあまり合致していないことが理由だろう。元々、北米マーケット用に登場したモデルをそのまま国内に持ってきていたので、燃費性能や使い勝手、ボディサイズなどは、まさにアメ車的過ぎたことが要因だ。
新型ムラーノに搭載際されるエンジンは、3.5L DOHC V6エンジン(最大出力260ps)。このパワーユニットにスムーズな走りと低燃費を実現するエクストロニックCVTが組み合わされるという。燃費は、車両の軽量化、空力性能向上、エンジン/トランスミッションの効率改善により、現行モデルよりも約20%向上すると言われている。ただし、この3代目日産ムラーノも、このまま日本に持ち込んでも、やはり売れないクルマとなる可能性が高い。
それは、今の国内マーケットでは、3.5L V6と言われてもあまり注目されない状態で、ダウンサイジングターボやハイブリッド 、クリーンディーゼル といった低燃費を連想させるエンジンが選ばれる傾向にあるからだ。そうなると、期待されるのが、日産パスファインダー に搭載されているFFベースの2.5L直4スーパーチャージャーを搭載したハイブリッドシステムだ。1モーター2クラッチ式のハイブリッドで、システム全体で250hp/329Nmのパワー&トルクを発生する。この出力は、V型6気筒3.5Lエンジンに匹敵するものなので、重量級のボディをもつ新型ムラーノにピッタリといえるだろう。
もし、新型ムラーノに2.5L直4スーパーチャージャー搭載のハイブリッドシステムが搭載されたことを考えると、気になるのは新型ムラーノハイブリッドの燃費だ。現行ムラーノ3.5L 4WDの燃費が8.7㎞/Lだ。ハイブリッド化による燃費向上が1.8~2.0倍程度と仮定すると、15.0~17.0㎞/Lくらいの燃費性能を新型ムラーノハイブリッドは出すのではないかと予想できる。もし新型ムラーノハイブリッドが、予想燃費くらいを実現すると、このクラスのSUVでは驚異の低燃費性能をもつことになる。
よりスポーティ&ラグジュアリー感が強まった内外装。新型ムラーノハイブリッドの価格、燃費を予想した!
新型ムラーノのボディサイズは、初代や2代目とほぼ同等とのこと。2代目ムラーノは、全長4845×全幅1885×全高1730mm。日本狭い道では、とくに全幅が少々気になるサイズだ。このボディサイズを新型ムラーノでは、若干低く、幅広く、長くした。
そして、低燃費化させるために、クロスオーバーに求められる高さとスタンスは保ちつつ空力性能を向上。更に、グリルシャッター、フェンダーリップの成形、リヤバンパーの表面仕上げ、リヤタイヤのディフレクター、一体型リヤスポイラーの形状を改善することにより、全体的な空力性能は現行モデルに対して17%も向上させている。こういった成果により、新型ムラーノのCD値は、多くのスポーツカーと同レベルの0.31を実現している。
内装においても、コンセプトカーであるレゾナンスと共通したテーマでまとめられている。インパネの高さは、初代や2代目ムラーノよりも低くし、マルチタッチコントロール付き8.0インチディスプレイも配置。「シンプルな美しさ」という考えを継承し、より使い勝手を良くするため、スイッチの数を60%減らして、25個から10個としている。
シートは、日産の先進的なゼログラビティシートをフロントとリヤ両側に標準装備。リヤシートは、3つのクッションからなるデザインとしてる。フロントシートには、温度調節機能(ヒーターとクーラー)を、リヤシートにもヒーター機能を装備。高級サルーン並みの快適性をもっている。
大きなSUVなので快適性や解放感も重要。電動パノラミック・ムーンルーフは、現行のデザインよりも40%長く、29%大きく開口でき、セグメントで最も大きなムーンルーフとなっていて、とても解放感のある仕上がりとなった。
SUVである以上、荷室スペースも重要視される。クロスオーバーセグメントでは、シートを倒していない状態で、最も広い収納スペースを実現。リヤハッチバックには4つのスーツケースを収納することがる。
新型ムラーノには最新の安全装備が用意されている。最大4つの車載カメラ(前後左右)と3つのレーダーシステム(前方に1つ、左右にふたつ)を搭載。このセンサーやカメラで、後側方車両検知警報(BSW)、前方車両接近警報(FCW)、前方衝突予測警報(PFCW)、フォワード・エマージェンシー・ブレーキ(FEB)、インテリジェントクルーズコントロールなどをコントロールしている。また、新しいクロス・トラフィック・アラート(CTA)は、レーダーを使い、駐車場から出る際に車両後方にクルマが来ていないかを検知する。また、前後左右のカメラで周囲360度の映像を写しだすことで縦列駐車の複雑さを軽減できるアラウンドビューモニターも装備しおり、日産の最新安全技術が満載だ。
高い安全装備に、高級サルーン並みのインテリアなど、全体にラグジュアリー感を増した新型日産ムラーノ。今のところ、国内への導入時期などは未定。仮にこの新型ムラーノがハイブリッドモデルとして日本に導入された時の価格を予想してみた。
現行のムラーノ350XV FOURが約460万円。ハイブリッド化や高機能な安全装備もプラスされると、大幅に価格がアップされることが考えられる。500万円を超えるのかどうか、という部分が最大のポイント。高級SUVとはいえ、さすがに500万円を超える価格は付けにくと考えるのなら、日産ムラーノハイブリッドの価格は、490万円前後というになるのではないかと予想してみた。
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