【日産 新型 ティアナ 新車情報】ジャパニーズモダン”OMOTENASHI”の心で新しい高級車を問う! 2代目「日産 ティアナ」日本デビュー! [CORISM] [CORISM]
【日産】2008/06/02
より上質で快適なアジアの高級車
日産は6月2日、2代目となるLクラスセダン「ティアナ」をおよそ5年ぶりにフルモデルチェンジした。初代ティアナは、デザインや居心地にこだわったモダンリビング風インテリアを大きな特長とし、国内のみならず中国などのアジア圏でも発売された。新型ティアナもすでに08年4月、中国・北京にて先行して世界デビューを果たすなど、日産としても国際戦略モデルとして大きな期待がかけられているようだ。
国内向けティアナのエンジンラインナップはFF版がV6 3.5リッターおよび2.5リッター、4WD版は直4 2.5リッターの計3タイプを用意する。ボディサイズは4850x1795x1475mm(全長x全幅x全高)、ホイールベース2775mm。先代に比べ全高とホイールベースは同様。全長で50mm、全幅で30mm拡大させた。その多くは室内空間の拡大に充てられている。
新型ティアナの開発テーマは”MODERN(モダン)””RELAX(リラックス) ””OMOTENASHI(おもてなし)”。好評を得た初代のイメージを継承しつつ、より上質で快適な高級セダンを目指した。
国内向けティアナのエンジンラインナップはFF版がV6 3.5リッターおよび2.5リッター、4WD版は直4 2.5リッターの計3タイプを用意する。ボディサイズは4850x1795x1475mm(全長x全幅x全高)、ホイールベース2775mm。先代に比べ全高とホイールベースは同様。全長で50mm、全幅で30mm拡大させた。その多くは室内空間の拡大に充てられている。
新型ティアナの開発テーマは”MODERN(モダン)””RELAX(リラックス) ””OMOTENASHI(おもてなし)”。好評を得た初代のイメージを継承しつつ、より上質で快適な高級セダンを目指した。
モダンリビングはOMOTENASHIの領域へ
「クルマにモダンリビングの考え方。」を標榜し、インテリアのデザインに大きな特長を持たせた初代ティアナ。その思想はそのまま継承された。ティアナの一番の特長であったオットマン機構付き助手席シートは引き続き採用。さらに新型ティアナではシート自体も乗り心地性能の一部と考え、衝撃吸収ウレタンの採用やシートパッドの3層化などで、体を点ではなく面で支えることの出来る掛け心地の良いものとした。それに加え本革シート仕様では、前席ベンチレーション機能や後席大型ヘッドレストも加わった。デザインの新奇性で目をひくだけではなく、実際に乗ってリラックス出来る”OMOTENASHI”の空間へとさらなる進化を遂げたのだ。
インパネは木目調パネルを左右方向へ大胆にあしらった初代モデルのイメージを残しつつも、落ち着きと囲まれ感が強調された。いっぽうで質感の向上ぶりも見逃せない。インテリアカラーは、ボディカラーを問わずベージュとブラックの2色から選択可能だ。
インパネは木目調パネルを左右方向へ大胆にあしらった初代モデルのイメージを残しつつも、落ち着きと囲まれ感が強調された。いっぽうで質感の向上ぶりも見逃せない。インテリアカラーは、ボディカラーを問わずベージュとブラックの2色から選択可能だ。
従来モデルとはイメージを一新し包まれ感が強調された新型ティアナのインパネ回り。
本革シート装着車では後席にも上下・前後と調整可能な横幅350mmの大型ヘッドレストが装備される。
こちらは250XV。シートの座り心地も乗り心地性能のひとつと考え、快適性を重視し設計された。
ダイナミックさとエレガントさを融合
新型ティアナのエクステリアデザインは、6ライトキャビンに弓なりのルーフラインの組み合わせなど初代のイメージを踏襲する。しかしシンプルでクリーンな初代に比べ、新型はアジアを意識したのかちょっと濃いめの味付けになった印象も受ける。ただしそれゆえに、エクステリアの質感もインテリア同様に大きく高まった。立体的で存在感を高めたフロントグリルや前後ランプの造り込みなども目をひくが、エクステリアデザインのハイライトは、ボディサイドのキャラクターラインだろう。ルーフ同様の弓なりなラインは、ダイナミックさとエレガントさという2つの要素を融合させたと日産では説明する。
ボディカラーは全部で6色。モダンな高級車を標榜する割にはちょっとバリエーションが少ない気もするが、今後のさらなる展開にも期待したい。なお先代エクストレイルで初採用され注目を集めたスクラッチシールドを全色に採用。軟質樹脂を配合したクリア塗装により、ひっかき傷などを時間経過で復元させるという魔法のボディ塗装だ。一般的な塗装に比べ傷が付きにくく水はじきも良く、さらに光沢の持続性も長いという。
ボディカラーは全部で6色。モダンな高級車を標榜する割にはちょっとバリエーションが少ない気もするが、今後のさらなる展開にも期待したい。なお先代エクストレイルで初採用され注目を集めたスクラッチシールドを全色に採用。軟質樹脂を配合したクリア塗装により、ひっかき傷などを時間経過で復元させるという魔法のボディ塗装だ。一般的な塗装に比べ傷が付きにくく水はじきも良く、さらに光沢の持続性も長いという。
V6 2.5リッターエンジンを新採用
新型ティアナでは新たに新Dプラットフォームを採用。ボディの軽量化・高剛性化やサス取り付け位置の見直し、新リアマルチリンクサスの採用などで振動の軽減や乗り心地の向上を図るとともに静粛性も高めた。
エンジンは、先代から200cc拡大され加速性能や燃費も向上させたV6 2.5リッター「VQ25DE」型を新採用。いっぽう同じ2.5リッターモデルでも4WDモデルは直4「QR25DE」型を続投。ただし出力を4%向上させ燃費も改善された。なお両エンジンともレギュラーガソリン仕様というのは原油高騰の折ウレシイところだ。また最上級グレード向けV6 3.5リッター「VQ35DE」型は最大出力252ps(185kW)/6000rpm、最大トルク34.2kg-m(335N・m)/4400rpmのハイパワーを発生させる。
全車アダプティブシフト(ASC)付きエクストロニックCVT(無段変速機)との組み合わせ。中でも3.5リッターモデルには6速マニュアルモード付きの「エクストロニックCVT-M6」を採用する。ASCは従来型のCVTに比べ動力性能や燃費性能を向上させ、よりダイレクトなレスポンスも実現したという。従来のCVT車が抱えていた独特なアクセルレスポンスの癖がどのように変化しているのか、試乗でのチェックが楽しみなところだ。
エンジンは、先代から200cc拡大され加速性能や燃費も向上させたV6 2.5リッター「VQ25DE」型を新採用。いっぽう同じ2.5リッターモデルでも4WDモデルは直4「QR25DE」型を続投。ただし出力を4%向上させ燃費も改善された。なお両エンジンともレギュラーガソリン仕様というのは原油高騰の折ウレシイところだ。また最上級グレード向けV6 3.5リッター「VQ35DE」型は最大出力252ps(185kW)/6000rpm、最大トルク34.2kg-m(335N・m)/4400rpmのハイパワーを発生させる。
全車アダプティブシフト(ASC)付きエクストロニックCVT(無段変速機)との組み合わせ。中でも3.5リッターモデルには6速マニュアルモード付きの「エクストロニックCVT-M6」を採用する。ASCは従来型のCVTに比べ動力性能や燃費性能を向上させ、よりダイレクトなレスポンスも実現したという。従来のCVT車が抱えていた独特なアクセルレスポンスの癖がどのように変化しているのか、試乗でのチェックが楽しみなところだ。
V6 3.5リッター「VQ35DE」エンジン。最大出力252ps(185kW)/6000rpm、最大トルク34.2kg-m(335N・m)/4400rpmを発揮する。
新開発の専用V6 2.5リッター「VQ25DE」型は最大出力185ps(136kW)/6000rpm、最大トルク23.7kg-m(232N・m)/4400rpmと十分なパワーを誇る。
3.5リッターモデルには6速マニュアルモード付き無段変速機「エクストロニックCVT-M6」を搭載。マニュアル感覚のシフト操作も楽しめる。
215/55R17 94Vタイヤ+17インチアルミホイール
スタイリッシュガラスルーフ
カーウィングスナビゲーションシステム(HDDナビ+高精細7インチワイド液晶モニター)
安全装備はちょっと物足りない面も
安全装備面ではイマドキの高級車にしてはちょっと控えめ。横滑りなどを防止するVDC(ビークルダイナミクスコントロール)は3.5リッター車のみ標準装備とし、2.5リッターの一部グレードのみオプション設定される。事故を未然に防ぐ有効な安全装備だけに、全車標準装備として欲しかったところだ。いっぽう衝突時に乗員を守る安全装備においては、運転席・助手席SRSエアバッグを全車標準装備。運転席・助手席サイドエアバッグは一部標準、一部オプションとなる。またカーテンエアバッグは全車でオプションとなる。他社ではこれらをコンパクトカーに至るまで全車で標準装備化させると宣言したメーカーもある中で、こちらもちょっとサミシイ。
なおつい1日前より装着が義務化された全席のシートベルトだが、新型ティアナでは全席で3点式を装備。後席のバックルを自立化させ装着を容易にさせたほか低フリクションベルトとするなど着用しやすさを追求。せっかくのエアバッグも乗員全員が正しくシートベルトを装着せずに機能はしない。こちらの取り組みは地味ながら評価したいところだ。それだけに、VDCや各種エアバッグの標準装備化は強く要望したい。今後の改善に期待しよう。
ラインナップは、2.5リッター版が3グレード(4WDは2グレード)。3.5リッター版はFFの「350XV」1グレードのみのラインナップとなる。また先代同様に、オーテックジャパン製の個性的な豪華版「AXIS」も設定。2.5FF、同4WD、3.5リッターの3タイプが用意される。
価格は「250XE」(FF)2,467,500円から「350XV」3,948,000円まで。また「AXIS」は、2.5リッター(FF/4WD)3,108,000円/3,318,000円、4WD3.5リッター4,641,000円。なお国内での月間販売目標台数は1000台と、やや控えめな数値が発表された。
なおつい1日前より装着が義務化された全席のシートベルトだが、新型ティアナでは全席で3点式を装備。後席のバックルを自立化させ装着を容易にさせたほか低フリクションベルトとするなど着用しやすさを追求。せっかくのエアバッグも乗員全員が正しくシートベルトを装着せずに機能はしない。こちらの取り組みは地味ながら評価したいところだ。それだけに、VDCや各種エアバッグの標準装備化は強く要望したい。今後の改善に期待しよう。
ラインナップは、2.5リッター版が3グレード(4WDは2グレード)。3.5リッター版はFFの「350XV」1グレードのみのラインナップとなる。また先代同様に、オーテックジャパン製の個性的な豪華版「AXIS」も設定。2.5FF、同4WD、3.5リッターの3タイプが用意される。
価格は「250XE」(FF)2,467,500円から「350XV」3,948,000円まで。また「AXIS」は、2.5リッター(FF/4WD)3,108,000円/3,318,000円、4WD3.5リッター4,641,000円。なお国内での月間販売目標台数は1000台と、やや控えめな数値が発表された。
オーテックジャパンにより架装されるティアナ「AXIS」。専用の精悍なマスクや17インチアルミなどが装着されオリジナルモデルとは異なる個性を放つ。
専用の左右2本出しマフラーが装備されるほか、2.5リッターFFモデルでは専用サスやヤマハ製パフォーマンスダンパーなども装備される。
インテリアは本革シートに加え、専用ツートンカラーのシルキーエクリュ内装が設定される。フィニッシャーは黒和紙調に仕立てられた。
日産 新型 ティアナ 250XV(左)/350XV(右)
代表グレード | 日産 ティアナ 250XV[FF] |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4850x1795x1475mm |
車両重量[kg] | 1510kg |
総排気量[cc] | 2495cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 185ps(136kW)/6000rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 23.7kg-m(232N・m)/4400rpm |
トランスミッション | エクストロニックCVT(無段変速機) |
10・15モード燃費[km/L] | 12.0km/L |
定員[人] | 5人 |
消費税込価格[万円] | 3,265,500円 |
発売日 | 2008年6月2日 |
レポート | 徳田 透(CORISM編集部) |
写真 | 菊池 一仁 |
(レポート:CORISM編集部)
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