ポルシェらしい、エコだけじゃない電気自動車の楽しみ方
電気自動車といえば、どうしてもイメージするのがエコというキーワード。エコが前面に出ると、たくさんのクルマを電気自動車にしてCO2の排出を抑えようということになってくる。環境問題を解決するには、もはや避けて通れない道でもある。
しかし、もう一方で、クルマを単純に楽しみたいというニーズもある。ポルシェが提案するボクスターEプロトタイプも、新しい電気自動車の楽しみ方のひとつだ。
スポーツカーメーカーであるポルシェは、エコとは無縁と思いきやハイブリッドや電気自動車にも積極的にかかわっている。ポルシェ911GT3 R ハイブリッド、918スパイダー、918 RSRに続いて登場したこのボクスターEも、先端技術とドライビングプレジャーをポルシェならではの手法で融合させた、もうひとつのスポーツカーコンセプトだ。
クルマは実用性だけで語れない。そんなポルシェの想いが詰まった1台でもある。
しかし、もう一方で、クルマを単純に楽しみたいというニーズもある。ポルシェが提案するボクスターEプロトタイプも、新しい電気自動車の楽しみ方のひとつだ。
スポーツカーメーカーであるポルシェは、エコとは無縁と思いきやハイブリッドや電気自動車にも積極的にかかわっている。ポルシェ911GT3 R ハイブリッド、918スパイダー、918 RSRに続いて登場したこのボクスターEも、先端技術とドライビングプレジャーをポルシェならではの手法で融合させた、もうひとつのスポーツカーコンセプトだ。
クルマは実用性だけで語れない。そんなポルシェの想いが詰まった1台でもある。
4WD仕様のボクスターEは、0-100km/h5.5秒、最高速200km/h以上のハイパフォーマンス仕様
ボクスターEの4WD車に搭載される2基の電気モーターは、合計で最高出力180kW、最大トルク540Nm発生。この4WDシステムは、最大トルクを電気モーターが回り始めるのとほぼ同時に発生。発進直後から強力な駆動力を発生させながら、極めて静かに走りだす。2基のモーターのおかげで、静止状態から5.5秒で100km/hに達するという。最高速度は200km/hに制限されているが、その速度に到達するまで、オートマチックあるいはマニュアルによるシフトチェンジを一切行う必要がないので、きわめてスムース。当然、電気自動車なので、ブレーキング時により多くのエネルギーを回収することができる。
また、リヤホイールを駆動するボクスターEも存在する。こちらは、フロントに電気モーターを持たないミッドシップレイアウト。モーターは、90kWの出力と270Nmのトルクを発生。0-100km/h加速タイムは9.8秒、最高速度は150km/hを実現。参考だが、日産リーフの最高速も150km/h程度と言われている。
また、リヤホイールを駆動するボクスターEも存在する。こちらは、フロントに電気モーターを持たないミッドシップレイアウト。モーターは、90kWの出力と270Nmのトルクを発生。0-100km/h加速タイムは9.8秒、最高速度は150km/hを実現。参考だが、日産リーフの最高速も150km/h程度と言われている。
リチウムイオンバッテリーを搭載し、航続可能距離は約170km
駆動方式にかかわらず、ポルシェオリジナルのリチウムイオンバッテリーが搭載される。バッテリー各セルの公称電圧は3.3V、容量は20Ah。このバッテリーを搭載したボクスターEの装備重量は1,600kgだという。この電池で、航続距離は約170km(NEDC基準)に達する。総重量341kgのバッテリーのエネルギー量は29kWh。しかし、実際に利用できるのは物理的な理由により約26kWhとなっている。
駆動用バッテリーは充電ケーブルを介して充電。フル充電までの所要時間は約9時間。急速充電機能を使用すれば充電時間を短縮することができる。
新しいブレーキシステムは、ジェネレーターの電気的な制動力と機械式ブレーキシステムの制動力を最適に融合させた協調回生ブレーキを採用。機械式ブレーキシステムには、ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)が使われる。
電気自動車化したことにより、メータパネル中央のレブカウンターが占めていた位置には、専用のe-パワーメータが備わる。針が右に振れるとエネルギーが消費されていることを示し、左に振れるとエネルギーが回収されていることを示しす。
エネルギー回生機能は、ステアリングホイールのボタンを押すことで調整することができる。この操作により、ドライバーはいつでも回生ブレーキを効かせることができるようになった。このボタンを操作せずにドライバーがアクセルペダルから足を離すと、惰性走行を続ける。
その他の機能として、メータパネル右側のTFTディスプレイはインテリジェントな航続距離管理システムとして働き、走行可能距離、あるいはエアコンを停止した場合に航続距離がどれだけ延びるかといった情報を表示する。
一般的に、重量物のバッテリーを上手く積むと、クルマそのものの重心が下がり走りのパフォーマンスがアップするという傾向がある。そういう意味で、ガソリン仕様のボクスターから電気自動車ボクスターEは、ハンドリングなどどれだけパフォーマンスが上がっているのだろうか。ポルシェお得意のニュルブルクリンクでのラップタイムの比較計測でもしてほしいものだ。
駆動用バッテリーは充電ケーブルを介して充電。フル充電までの所要時間は約9時間。急速充電機能を使用すれば充電時間を短縮することができる。
新しいブレーキシステムは、ジェネレーターの電気的な制動力と機械式ブレーキシステムの制動力を最適に融合させた協調回生ブレーキを採用。機械式ブレーキシステムには、ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)が使われる。
電気自動車化したことにより、メータパネル中央のレブカウンターが占めていた位置には、専用のe-パワーメータが備わる。針が右に振れるとエネルギーが消費されていることを示し、左に振れるとエネルギーが回収されていることを示しす。
エネルギー回生機能は、ステアリングホイールのボタンを押すことで調整することができる。この操作により、ドライバーはいつでも回生ブレーキを効かせることができるようになった。このボタンを操作せずにドライバーがアクセルペダルから足を離すと、惰性走行を続ける。
その他の機能として、メータパネル右側のTFTディスプレイはインテリジェントな航続距離管理システムとして働き、走行可能距離、あるいはエアコンを停止した場合に航続距離がどれだけ延びるかといった情報を表示する。
一般的に、重量物のバッテリーを上手く積むと、クルマそのものの重心が下がり走りのパフォーマンスがアップするという傾向がある。そういう意味で、ガソリン仕様のボクスターから電気自動車ボクスターEは、ハンドリングなどどれだけパフォーマンスが上がっているのだろうか。ポルシェお得意のニュルブルクリンクでのラップタイムの比較計測でもしてほしいものだ。
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(レポート:大岡 智彦)
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