【トヨタ アイシス新車情報】 燃費と価格アップし、一部改良したピラーレスのロングセラーモデル [CORISM]

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【トヨタ】2012/06/07

エコカー減税に対応し燃費アップ!

 トヨタは、アイシスを一部改良して発売を開始した。

 今回の一部改良は、エンジンなどの改良により燃費を向上させている。JC08モード燃費は、1.8L車で15.2km/L(4WD車は13.6km/L)、2.0L車で14.4km/Lの低燃費を実現した。これによりアイシス全車で「平成27年度燃費基準」を達成し、すでに認定を取得している「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」とあわせ、「環境対応車 普及促進税制」の減税措置の対象となった。

また、ステアリングホイールの意匠変更や、法規に合わせようやくセカンドシート中央席に3点式シートベルトを標準装備した。そのほか、フロントドアガラスには紫外線を約99%カットするスーパーUVカットガラスやプラズマクラスター高濃度タイプ)を採用(G、プラタナ“V-SELECTION”)するなど、快適性を高めている。外板色には新たにベージュメタリック(G、L、L“X-SELECTION”)を含む、全8色を設定した。

 トヨタ アイシスは、2004年にデビューし、すでに9年目を迎えるロングセラーモデル。助手席側のセンターピラーを独自の設計でドアと一体化。それにより、助手席側ドアとスライドドアを開けると広大なスペースをもつ。そのため、後席の乗り降りはとても便利で、とくに高齢者など体の自由がきかなくなってきた人にも優しいクルマとなっている。

 2004年にデビューということで、現在のクルマと比べるとやはり設計の古さを感じさせる。しかし、販売面は意外と好調。2012年3月の販売台数は、約3900台とクラウンの約4700台に肉薄する販売台数を記録している。

 今回の一部改良では、燃費向上などのメリットは得られるものの、価格も若干上昇している。一般的には約6年後がフルモデルチェンジの時期と言われている中、9年目という異例のロングセラーモデルになっていることから、ほぼ部品関連の減価償却は終了しており、大幅に利益率はアップしているモデルでもある。そんなマーケットに感謝し、せめて価格据え置きくらいの配慮があってもいい。

 実際の販売現場では、大幅な値引きがされていることもあり、値上げ分はキッチリと取り戻したいモデルでもある。ライバル車として、同じトヨタのウイッシュや日産ラフェスタ、マツダ プレマシー、ホンダ ストリームなど競合させることをオススメしたい。

<トヨタ アイシス価格(円)>
■1.8L FF(2WD)
・X-SELECTION 1,900,000
・L 1,980,000
・G 2,155,000
・プラタナ 2,100,000
・プラタナV-SELECTION 2,225,000
■1.8L 4WD
・L 2,220,000
・G 2,395,000
・プラタナ 2,340,000
・プラタナV-SELECTION 2,465,000
■2L FF(2WD)
・G 2,290,000
・プラタナ 2,317,000
・プラタナV-SELECTION 2,400,000

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(レポート:CORISM編集部

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