トヨタ ヴィッツ新車情報・購入ガイド ボディ剛性をアップするなど、走行性能もグレードアップ。そのためか、ヴィッツの価格もやや高め

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【トヨタ】2014/04/26

 

トヨタ ヴィッツG's

大胆なフェイスチェンジで、精悍さが大幅アップ! ボディ剛性アップで走行性能が向上したが、追突被害軽減自動ブレーキは今回も装備見送り

トヨタ ヴィッツ

 大きく変貌を遂げたのは、燃費性能だけではない。フロントフェイスは、ガラッと雰囲気を変えて、よりアグレッシブでスポーティになった。ネッツエンブレムを中心に、ヘッドランプへ向かうアッパーグリルモールのV字ラインと、開口を大きく取ったロアグリルの組み合わせにより、トヨタ 独自のキーンルックを表現した。さらに、バンパーのデザインもボトム部に向けて広がりをみせるデザインとなった。ボリュームが下部に集まったことにより、ワイドで踏ん張り感のある安定したスタイリングになっている。オプションのプロジェクター式LEDヘッドランプを装着すると、さらに精悍なフェイスになり、今までのヴィッツとは全く違う印象となった。

リヤコンビネーションランプのデザインも変更されている。左右に広がったリヤガーニッシュを強調する造形となり、フロント同様にリヤビューのワイド感を演出している。

スポーティグレード「RS」には、迫力のある大開口メッシュロアグリルにより、よりスポーティなルックスとなった。大きく開いたバンパーはかなりダイナミックな印象を受ける。

新型トヨタ ヴィッツ のグレードは、ベーシックな「F」、華やかさを表現した「Jewela」、上質感を追求した「U」、スポーティな「RS」と、従来型と同様に4グレードでの展開。さらに、カスタマイズモデルとして、RSをベースとしたRS G'sが用意されている。RS系には、CVTの他に5MTが設定されている。

インパネまわりは、大きな変更はなく、メーターのデザインが変更された。よりスポーティなタイプへデザイン変更され、アイドリングストップ機能搭載車には、メーター右下にTFTマルチインフォメーションディスプレイが装備された。燃費や航続可能距離といった各種情報のほか、多彩なエコドライブを支援するコンテンツがある。

使い勝手面では、助手席前に大容量のアッパーボックスを新設定。収納に合わせて可動トレイの位置を3段階に変更可能とし、様々な用途に対応。

コンパクトカー に乗る女性を意識して、スーパーUVカット・IRカット機能付フロントドアガラスを全車に標準装備。安全面では、全車に横滑り防止装置VSCおよび緊急ブレーキシグナルを標準装備し、安全性能を大幅に向上している。

ただし、最近流行の追突被害軽減自動ブレーキは、この大幅マイナーチェンジでも装備されていない。ライバル日産ノートは、いち早く自動ブレーキを導入しているのに対して、トヨタの安全装備は大きく後れをとっている状態だ。

走行性能向上に対しても積極的だ。ボディ剛性を高めるスポット溶接の増し打ちや、床下の補強材の大型化した。ボディの強化は、とても重要で走行性能が大幅に向上するからだ。その強化されたボディに合うようショックアブソーバーも改良され、高い次元で操縦安定性と乗り心地を両立したという。走りの質感を高める静粛性向上のため、吸・遮音材、制振材を追加。車内へのノイズ侵入を低減している。

トヨタ ヴィッツ
トヨタ ヴィッツ
トヨタ ヴィッツ

 

トヨタ ヴィッツ
トヨタ ヴィッツ
トヨタ ヴィッツ

走りを極めたヴィッツG'sもマイナーチェンジ

トヨタ ヴィッツG's

 ベースのヴィッツが大きなマイナーチェンジを受けて、スポーツコンバージョン車ヴィッツRS“G's” もマイナーチェンジした。

今回のマイナーチェンジでは、従来型からのスポット溶接の増し打ちによるボディ剛性のアップに加え、センタートンネルブレース(補強材)の改良、リヤフロアへのブレース追加により、さらにボディ剛性を高めている。

また、専用チューニングを施した前後サスペンションとEPSの採用により、優れた走行性能を実現している。アルミホイールはデザインを変更。立体的な造形でシャープさと力強さを表現するとともに、軽量化も施され、走行性能向上に寄与している。

エクステリアは、ヘッドランプ、グリルの加飾変更により、スポーティなイメージを向上。インテリアは、インストルメントパネルやシフトレバーベゼルにツヤのあるカーボンパターン加飾を取り入れ、スポーティさをさらにアップ。G's専用シートは、形状および、シート表皮を変更し、走行時のホールド性と質感の向上している。

トヨタ ヴィッツG's
トヨタ ヴィッツG's
トヨタ ヴィッツG's

新型ヴィッツ、やや高めの価格設定。上級グレードを狙うとフィットハイブリッドが買える?

 新型トヨタ ヴィッツの価格は、売れ筋グレードになると思われるFグレードが1,450,145円。低燃費性能が大幅に上がったのは良いが、ヴィッツの価格は高めだ。このヴィッツFグレードの装備は、シンプルでスマートエントリーとイモビライザーがセットのオプションを選ぶと46,440円がプラスされる。そうなると約150万円という価格になる。

そんなヴィッツに対してフィット の13G Fパッケージは、同様な装備がついて約140万円だ。燃費は24.6㎞/Lとヴィッツにわずかに劣っているが、燃費差で価格差を超えることは難しい。さらに、フィットの場合、約150万円の13G LパッケージにするとフルオートエアコンやLEDヘッドライトまで装備できる。

また、ヴィッツで豪華仕様のUグレードを選択すると1,698,545円。こうなるとフィットハイブリッドの売れ筋グレードであるFパッケージ車177万円と差がわずか7万円。燃費に優れるフィットハイブリッドを買ったほうが、燃費差で価格差を埋めることが可能となる範囲に入る。

価格だけを比べると、やや高めな価格の新型ヴィッツ。その分、ライバルフィットを上回る走行性能や静粛性などがあれば納得できるだろう。このあたりは、ジックリ両車を試乗して選びたいところだ。

また、実際に商談する場合、新型ヴィッツとフィット、ノート この3台は必ず競合させることをお勧めする。どのクルマが本命であるにせよ、競合させることで確実に商談は有利になる。

また、秋以降には、マツダデミオ がフルモデルチェンジし新型となる。1.5Lクリーンディーゼルエンジンを搭載することが話題になっているので、新型デミオが登場すれば、競合車種に追加して商談したいところだ。

トヨタ ヴィッツ価格、燃費、スペックなど

トヨタ ヴィッツ

■トヨタ ヴィッツ価格
<1KR-FE(1.0L)>
・F 2WD(FF)1,293,055円
2WD(FF)“M パッケージ” 1,155,600円
2WD(FF)“SMART STOP パッケージ” 1,372,582円
・Jewela 2WD(FF)1,365,709円
2WD(FF)“SMART STOP パッケージ” 1,445,237円
<1NR-FKE(1.3L)>
・F 2WD(FF) 1,450,145円
4WD 1,558,145円
・Jewela 2WD(FF) 1,595,455円
4WD 1,703,455円
・U 2WD(FF) 1,698,545円
4WD 1,806,545円
<1NZ-FE(1.5L)>
・U 2WD(FF) 1,739,782円
2WD(FF)“SMART STOP パッケージ” 1,819,309円
・RS 2WD(FF) 1,914,545円
2WD(FF)*5速MT 1,831,091円
2WD(FF)“SMART STOP パッケージ” 1,994,073円
■トヨタ ヴィッツG's価格
・RS“G's” 1NZ-FE(1.5L) 2WD(FF) 5速MT 2,044,145円
Super CVT-i 2,044,145円
・RS“ G's・スマートパッケージ 1NZ-FE(1.5L) 2WD(FF)5速MT 2,147,237円
Super CVT-i 2,147,237円

代表グレード トヨタ ヴィッツ 1.3F [2WD]
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 3885×1695×1500mm
ホイールベース[mm] 2,510mm
車両重量[kg] 1000kg
総排気量[cc] 1329cc
最高出力[kw(ps)/rpm] 73(99)/6,000rpm
最大トルク[Nm(kg-m)/rpm] 121(12.3)/4,400rpm
圧縮比 13.5
トランスミッション Super CVT-i
JC08モード燃費[km/L] 25.0km/L
定員[人] 5人
消費税込価格[円] 1,450,145円
発売日 2014/4/21
レポート 編集部
写真 トヨタ
トヨタ ヴィッツ
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(レポート:CORISM編集部

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