日産ジューク NISMO(ニスモ)新車情報/購入ガイド  ニスモ復活の狼煙は、ジュークのコンプリートカーから! [CORISM]

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【日産】2013/01/12

価値ある価格とパフォーマンス! 日産ジューク ニスモ試乗評価

日産ジューク  ニスモ(NISMO)
スーパーGTからフィードバックした、空力的にも意味のあるエアロパーツ類

  外観デザインの変更は、控えめながら実質本意。見た目は赤いドアミラーとボディの下の部分に採用されたレッドのラインなどが目立つ感じだが、モータースポーツからのフィードバックを折り込んだ空力特性に優れた前後バンパーを採用するなど、意味のある改良が加えられている。これらによってダウンフォースは37%も向上したという。

 ほかに専用のフロントグリルやルーフスポイラー、サイドシルプロテクター、ワイドタイヤに対応したオーバーフェンダーなどがNISMOの専用仕様となる部分で、良く見るといろいろな部分に変更が加えられている。ジュークのユーザーなら、その違いがすぐに分かるだろう。

<日産ジューク ニスモ(NISMO)試乗評価の続きはコチラから>
日産ジューク ニスモ(NISMO)新車試乗評価 ようやく登場した通好みの逸品、その上お買い得なジューク ニスモを評価する!

ニスモ、ジュークで復活の理由

日産ジューク NISMO(ニスモ)フロント
 日産は、レース活動やチューニングパーツの開発製造を行うニッサン・モータースポーツ・インターナショナル、通称NISMO(ニスモ)のブランドを冠した日産ジューク NISMO(ニスモ)の予約受付を2月1日より開始し、2月19日より発売を開始する。

 日産ジュークは、2010年6月に個性派コンパクトSUVとしてデビュー。何にも似ていない圧倒的なデザイン力と、クラスレスな存在感、SUVなのに当初はFFのみという大胆さで、日本だけでなく欧州でも大ヒットとなった。その後、2010年11月に後輪左右のトラクションを自在にコントロールする新開発ALL MODE 4X4-i(トルクベクトル付)を採用。エンジンも新開発の1.6L+ターボの「MR16DDT」を搭載したスポーツモデルも登場した。

 ニスモは、日産直系ワークス部門としての存在。その昔は、マフラーやサスペンションなど、市販用パーツを販売。日産車のチューニングブランドとして、大人気を得ていた。しかし、ある時期からレース専門へとそのスタイルを変化。レース用パーツやコンプリートカーの製造へと、よりモータースポーツ専門へと特化した経緯がある。

 今回ジュークNISMO登場の背景には、トヨタの影響が強いと言われている。トヨタがクルマの走る楽しみをアピールするために、ガズー・レーシングを発足し、G'sと呼ばれるカスタマイズカーを販売。これが、好調でクルマ好きにしっかりと評価されている。おもしろいのは、トヨタG'sブランドの主力は、スポーツカーではなく、ハイブリッド車やミニバン、セダンといった車種で、スポーツカーというカテゴリーではないということだ。トヨタも賢く、スポーツカーは売れないという判断なのだろう。力を入れているスポーツカー、トヨタ86にはG'sブランドのグレードは存在しない。

 賢い日産のマーケティングも、そんな状況を十分に熟知。売れなくては意味がないので、必要以上に高価な価格帯にならずに個性が際立つ、さらに走って楽しいクルマは? ということで、ジュークの中でもっともスポーティな16GT FOURがベース車として選ばれたのだろう。もちろん、2011年の東京モーターショーで展示されたジュークNISMOが好評だったという経緯もある。何にしても、日産ワークスであるNISMOブランドが復活というのは、日産ファンでなくても注目に値する。

<2013年東京オートサロンでデビューした日産ジューク ニスモ>
日産、東京オートサロン2013出展車
ジューク・ニスモなど、注目のモデルが登場!

<日産ジューク情報 試乗評価など一覧>
日産ジューク試乗評価、購入ガイド

日産ジューク NISMO(ニスモ)LEDデイライト
日産ジューク NISMO(ニスモ)リヤオーバーフェンダー
日産ジューク NISMO(ニスモ)リヤディフューザー

日産ジューク NISMO(ニスモ)リヤスタイル

超激安評価で、おすすめなSUVとなるジューク ニスモ! 割安なFFモデルの登場にも期待!!

 ついに登場した日産ジュークNISMO。そのスタイルは、東京モーターショー出展時とは若干変更が加えられ、より完成度の高いものとなっている。基本的な造形は同じなのだが、市販車らしいものになっていて、フロント部分では、ボトム部のエアインテーク部分にLEDのデイライトが装着されるなど、光でオリジナリティを出す工夫も施された。

 リヤ部分のデュフューザー形状は、基本的に継承。マフラーが2本出しだったものが、太めの1本出しに変更されている。

 ニスモブランドということもあり、スタイルだけでなくエンジンやミッション、足まわり、空力と機能部分にも手が入っている。

 エンジンは、出力を7kW(10PS)、トルクを10Nm(1.0kgf・m)向上させ、147kW、250Nm(200ps、25.5kgf・m)を発生する専用MR16DDTエンジンとなった。そのパワーを十分に発揮するために、CVTはマニュアルモードのギア比をクロスレシオ化し、1速増やした7速マニュアルモード付となった。CVTとターボの組み合わせは意外とよく、ターボの過給圧が下がらないので想像以上にパワフルなフィーリングが楽しめる。

 ベース車は、16GT FOUR Type V。燃費は12.6km/L。パワーアップしたジュークNISMOも同じ12.6km/Lという燃費。パフォーマンスがアップしているのに、燃費が同じというと、なんだかちょっと得した気分にもなる。

 価格面では、ベース車が2,483,250円。ジュークNISMOは2,850,750円なので、価格差は367,500円。この価格差なら、超お買い得という評価になる。分かりやすい部分では、ジュークNISMOにはキセノンヘッドランプ(ロービーム/オートレベライザー付)63,000円、Sパック(運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステム、SRSカーテンエアバッグシステム、後席アシストグリップ(左右))73,500円。計136,500円のオプションが装着済み。そうすると、専用装備代は231,000円。16GT FOUR Type Vを買って、この予算でアフターパーツを使ってここまでやるのは、とうてい無理だ。

 ジュークのターボ仕様車である16GT系は、高価だが人気グレードだという。多少、無理してでもジュークNISMOを購入したほうが満足度は高いし、リセールバリューも高くなることが予想できるのでメリットも大きい。

 しかし、実際に購入するとコミコミ300万円は軽くオーバーするので、買いやすいクルマではない。ニスモも、さらに台数の上乗せを狙うのなら、ターボまではいらないという顧客に対してFF車のニスモバージョンを用意するべきだろう。その価格が、200万円オーバー程度なら、とても魅力的な1台になるはずだ。

日産ジューク NISMO(ニスモ)インパネ
日産ジューク NISMO(ニスモ)シート
日産ジューク NISMO(ニスモ)エンジン

日産ジュークNISMO価格 概要 スペックなど

<車両概要>
■モータースポーツで培われたエアロダイナミクスデザインと専用エクステリア
・ NISMOならではのエアロダイナミクステクノロジーを導入することで、ダウンフォースを約37%向上させ、走行安定性向上。
・ 両サイドをワイド化し、センター部の先端を持ち上げた形状にすることで空気抵抗を低減しながら、ダウンフォースを向上させるフロントバンパー
・ フロア下面への空気の流入を抑え、リフトを低減するサイドシルプロテクター。長さを延長し、角度を最適化することで空気抵抗を低減したルーフスポイラー(ハイマウントストップランプ付)
・ 専用エクステリア
・ 専用エンブレム
・ 専用フロントグリル
・ 専用リアバンパー
・ 専用オーバーフェンダー
・ 専用エキゾーストフィニッシャー
・ ドアサッシュ(グロスブラック)
・ フロントコンビランプ(ダーク調)
・ LEDハイパーデイライト(車幅灯連動)
・ 専用レッド電動格納式リモコンカラードドアミラー(ドアロック連動自動格納機能付)

■ドライバーとクルマの一体感を高める専用インテリア
・ 専用のデザインや素材を採用したシートやステアリングを装備。全体をブラックで引き締めながら、随所にレッドのアクセントを用いたインテリア。。
・ サポート性を向上させ、滑りにくいスエード調の素材を採用した専用シート(NISMOロゴ入り、レッドステッチ付き)
・赤いセンターマークを配置した日産初の本革・アルカンターラ巻の専用ステアリング(レッドステッチ付き)
・ 赤い文字盤にNISMOロゴを配した専用タコメーター
・ レッドリングの専用プッシュエンジンスターター
・ 専用フィニッシャー(センタークラスター、エアコン吹き出し口、シフトノブ、シフトベース周り、パワーウインドウ、フロントセンターコンソール)
・ ルーフトリム(ブラック)

■出力を向上させたエンジンと専用にチューニングされたエクストロニックCVT
・ 出力とトルクを向上させた1.6L直噴ターボエンジンと7速クロスレシオ化したマニュアルモード付きエクストロニックCVTを採用
・ ターボチャージャーの過給圧制御をよりスポーティにチューニングし、出力を7kW(10PS)、トルクを10Nm(1.0kgf・m)向上させ、147kW、250Nm(200ps、25.5kgf・m)を発生する専用MR16DDTエンジン

■運転が楽しい、スポーティな専用のサスペンション
・ 欧州で徹底した走り込みを行い、スポーティなハンドリングと上質な乗り心地、高速安定性のトータルバランスを高めた
・ 中高速度領域におけるパワーステアリングのアシスト量を強くすることで、より安定感の高い ステアリングフィールにした
・ トラクションとコーナリング時のグリップ性能を向上させる225/45R18のワイドタイヤと専用18インチ アルミホイールを装備
・ 欧州でチューニングされた専用サスペンションにより、俊敏なレスポンスと高いコントロール性を実現

■その他
・キセノンヘッドランプ(ロービーム/オートレベライザー付)
・Sパック(運転席・助手席SRSサイドエアバッグシステム、SRSカーテンエアバッグシステム、後席アシストグリップ(左右))

■日産ジュークNISMO価格
・2,850,750円

日産ジュークNISMO画像集

日産ジューク NISMO(ニスモ)カラーバリエーション
日産ジューク NISMO(ニスモ)フロント
日産ジューク NISMO(ニスモ)シート


日産ジューク NISMO(ニスモ)インパネ
日産ジューク NISMO(ニスモ)メーター
日産ジューク NISMO(ニスモ)専用シート

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(レポート:CORISM編集部

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