リアシートは ”ファーストクラス”の居心地が高評価だ
BMW 5シリーズ・グランツーリスモの国際プレス試乗会に参加したので、そのインプレッションをお伝えしよう。
ポルトガルのリスボン空港に迎えに来てくれたのは530dグランツーリスモだった。女性ドライバーの運転で後席に乗り、試乗会の出発地になるホテルに向かった。ディーゼルエンジンとは思えないほど静かだった。後席の足元のスペースはたっぷりしていて、電動でスライドとリクライニングができるシートで快適そのものだった。前席シート背後に供えられた大きなモニター画面は、新開発のiDriveのリモートコントローラによってナビやオーディオ、オンボードコンピュータなどを操作できる。
5シリーズ・グランツーリスモの開発者はこのリヤシートをファーストクラスと呼ぶ。その秘密は7シリーズと同じシャシーを使ったことによる。7シリーズとホイールベース、トレッドは同じだ(ホイールオフセットの違いにより表示が4㎜変わるだけ)。これにより後席のレッグスペースは7シリーズ並み、クーペスタイルに見えるがヘッドクリアランスは先代のX5と同じだという。
ポルトガルのリスボン空港に迎えに来てくれたのは530dグランツーリスモだった。女性ドライバーの運転で後席に乗り、試乗会の出発地になるホテルに向かった。ディーゼルエンジンとは思えないほど静かだった。後席の足元のスペースはたっぷりしていて、電動でスライドとリクライニングができるシートで快適そのものだった。前席シート背後に供えられた大きなモニター画面は、新開発のiDriveのリモートコントローラによってナビやオーディオ、オンボードコンピュータなどを操作できる。
5シリーズ・グランツーリスモの開発者はこのリヤシートをファーストクラスと呼ぶ。その秘密は7シリーズと同じシャシーを使ったことによる。7シリーズとホイールベース、トレッドは同じだ(ホイールオフセットの違いにより表示が4㎜変わるだけ)。これにより後席のレッグスペースは7シリーズ並み、クーペスタイルに見えるがヘッドクリアランスは先代のX5と同じだという。
電子制御サスペンションの走りに陶酔する
乗り心地が良いのに驚いた。田舎町の石畳の道を走ったときに「ダダダッ」という振動と音を覚悟したが、「ロロロッ」と通過してしまったのだ。うねった道でもスムーズにいなし、段差も軽くこなす。これは7シリーズと同じ3室構造の電子制御ダンパーがその威力を発揮したからだろう。もちろんその前に、フリクションが小さく自在に動くサスペンションがあるからだ。
ハンドリング性能も素晴らしい。エフィシェントダイナミクスと謳いながらも、BMWは「駆け抜ける歓び」を忘れていない。5シリーズらしい軽快なハンドリング性能だった。
サスペンションの硬さ、アクティブステアリング、パワートレイン(エンジンとAT)のセッティングを手元で変えられる。ノーマルがほとんどの場面をカバーできるが、ワインディングロードではスポーツにするとアンダーステアが弱まってより軽快になる。後席重視のときにはコンフォートが好まれるかもしれない。
ハンドリング性能も素晴らしい。エフィシェントダイナミクスと謳いながらも、BMWは「駆け抜ける歓び」を忘れていない。5シリーズらしい軽快なハンドリング性能だった。
サスペンションの硬さ、アクティブステアリング、パワートレイン(エンジンとAT)のセッティングを手元で変えられる。ノーマルがほとんどの場面をカバーできるが、ワインディングロードではスポーツにするとアンダーステアが弱まってより軽快になる。後席重視のときにはコンフォートが好まれるかもしれない。
“GT”の名前は伊達じゃない!
リヤはハッチゲートながら、小さなトランクリッドも持っている二重構造だ。必要に応じて使い分けられる。
ラゲッジルームは電動シートなら後部スイッチで前に倒したり、起こしたりすることができる。
実際にハンドルを握ったのは535iグランドツーリスモだったが、直列6気筒3リッターエンジンは、ターボ(ツインパワーターボと呼ぶが実はシングルターボ)、直噴、バルブトロニックの3つを備えた新エンジンだ。1200-5000rpmまで400N・mを発揮するから、低回転域からトルクフルでレスポンスが良く軽快に走る。
結論として5シリーズ・グランツーリスモは驚くほど快適なクルマだった。これなら長距離ドライブも楽にこなすことができそうだ。”グランツーリスモ”という名前に負けないクルマだと評価する。
ラゲッジルームは電動シートなら後部スイッチで前に倒したり、起こしたりすることができる。
実際にハンドルを握ったのは535iグランドツーリスモだったが、直列6気筒3リッターエンジンは、ターボ(ツインパワーターボと呼ぶが実はシングルターボ)、直噴、バルブトロニックの3つを備えた新エンジンだ。1200-5000rpmまで400N・mを発揮するから、低回転域からトルクフルでレスポンスが良く軽快に走る。
結論として5シリーズ・グランツーリスモは驚くほど快適なクルマだった。これなら長距離ドライブも楽にこなすことができそうだ。”グランツーリスモ”という名前に負けないクルマだと評価する。
代表グレード | BMW 5シリーズ グランツーリスモ 535i[欧州仕様車] |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4998x1901x1559mm |
車両重量[kg] | 1940kg[DIN] |
総排気量[cc] | 2979cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 306ps(225kW)/5800rpm |
最大トルク[N・m/rpm] | 400N・m/1200-5000rpm |
ミッション | ステップトロニック6速AT |
10・15モード燃費[km/l] | - |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | - |
日本発売時期 | 未定 |
レポート | こもだ きよし |
写真 | BMW AG |
(レポート:こもだ きよし)
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