ビッグマイナーチェンジで洗練されたデザインが、高評価! 車名もディスカバリー4に変更された
レンジローバーを頂点とするランドローバーのラインナップの中で、中間モデルに位置するランドローバー ディスカバリーがディスカバリー3からディスカバリー4へと進化を遂げた。
これまで1から3までのディスカバリーの進化の歴史は、いずれもフルモデルチェンジによる進化だったが、今回の3から4への進化はフルモデルチェンジではなくマイナーチェンジ。でも、搭載されるV型8気筒エンジンを4.2 リッターから5リッターに排気量アップするなど、大幅な変更を実施したことから、堂々とディスカバリー4を名乗っての登場となった。
ディスカバリー4の外観デザインは少しだけ変更を受けている。従来のディスカバリー3でもレンジローバーをイメージさせるようなフロントデザインになっていたが、今回の4ではそれがより洗練された形である。横桟基調だったフロントグリルがメッシュ感覚のものに変わり、ヘッドライトやバンパーなどのデザインも変更されている。
これまで1から3までのディスカバリーの進化の歴史は、いずれもフルモデルチェンジによる進化だったが、今回の3から4への進化はフルモデルチェンジではなくマイナーチェンジ。でも、搭載されるV型8気筒エンジンを4.2 リッターから5リッターに排気量アップするなど、大幅な変更を実施したことから、堂々とディスカバリー4を名乗っての登場となった。
ディスカバリー4の外観デザインは少しだけ変更を受けている。従来のディスカバリー3でもレンジローバーをイメージさせるようなフロントデザインになっていたが、今回の4ではそれがより洗練された形である。横桟基調だったフロントグリルがメッシュ感覚のものに変わり、ヘッドライトやバンパーなどのデザインも変更されている。
ディスカバリー4になって、より兄貴分のレンジローバーらしい、洗練されたフォルムとなった。SUVらしい存在感の高さが印象的。
大きく張り出したフェンダーや、ブラックアウトされたバンパー下部の処理などがSUVらしい。シンプルながら上質感も漂うデザインだ。
ヘッドライトやフロントグリルのデザインを変更。サラウンド・カメラシステムの採用で、サイドアンダーミラーは廃止されている。
新開発エンジンや最新電子デバイスを搭載
もうひとつ大きいのは左フェンダーに装着されていたサイドアンダーミラーが廃止されたことだ。日本のアホな国会議員の開き直りが原因で装着が義務付けられたサイドアンダーミラーは、日本のメーカーにとっても面倒な代物だが、外国のメーカーにとってはそれ以上に大きな非関税障壁に近いものだ。
当然ながらデザイン的にも違和感いっぱいのものとなるが、今回のディスカバリー4では360度ビューが可能なサラウンド・カメラシステムを採用したことで、サイドアンダーミラーを装着しなくてもすむようになった。外観デザインの違いではこれが大きい。
ディスカバリー4に新たに搭載されたV型8気筒 5リッターエンジンは、ジャガーとの共同開発によるもので、すでにXFやXJ、XKなどさまざまなモデルに搭載されており、そして今回はレンジローバーにも同時に搭載されるようになったもの。ジャガー&ランドローバーグループにとっては、幅広い車種をカバーする主力エンジンということになる。
レンジローバーにはヴォーグにもスポーツにもスーパーチャージャー仕様のエンジンが搭載されているが、ディスカバリー4では自然吸気仕様のみが搭載される。自然吸気でも375ps(276kW)/52.0kg-m(525N・m)のパワー&トルクを発生するから、数値的には十分過ぎる実力である。
当然ながらデザイン的にも違和感いっぱいのものとなるが、今回のディスカバリー4では360度ビューが可能なサラウンド・カメラシステムを採用したことで、サイドアンダーミラーを装着しなくてもすむようになった。外観デザインの違いではこれが大きい。
ディスカバリー4に新たに搭載されたV型8気筒 5リッターエンジンは、ジャガーとの共同開発によるもので、すでにXFやXJ、XKなどさまざまなモデルに搭載されており、そして今回はレンジローバーにも同時に搭載されるようになったもの。ジャガー&ランドローバーグループにとっては、幅広い車種をカバーする主力エンジンということになる。
レンジローバーにはヴォーグにもスポーツにもスーパーチャージャー仕様のエンジンが搭載されているが、ディスカバリー4では自然吸気仕様のみが搭載される。自然吸気でも375ps(276kW)/52.0kg-m(525N・m)のパワー&トルクを発生するから、数値的には十分過ぎる実力である。
ディスカバリー4のインテリアは実用性を意識しつつ、プレミアムSUVらしい上質な雰囲気。ブラック系の内装色も用意されている。
メーターはとてもシンプルなデザインで、視認性もいい。インフォメーションディスプレーは日本語での表示に対応している。
ミッションはマニュアルモード付きの6速ATを採用。4WDシステムのモード切替スイッチがシフトレバーの脇に設置されている。
本革シートの手触りは非常によく、質の高さを感じさせるもの。収納類も豊富に用意されており、実用性の高さも文句なしのレベルだ。
セカンドシートは足元や頭上のスペースもゆったりとしている。中央席にもしっかりした造りのヘッドレストを標準装備する。
サードシートはクッションの厚みも薄く、非常用シートといった雰囲気。だがスペースはそれなりにあるので、大人でも座れる。
力強く自然な走行フィールが味わえる!
従来のV型6気筒4リッターエンジンは215ps(160kW)、V型8気筒4.4リッターエンジンは299ps(220kW)の性能だったから、今回の新エンジンは飛躍的な性能アップが図られている。これは排気量アップによって得られただけでなく、直噴仕様にしたこと、カムのプロファイルを低速トルク重視型にしたこと、ピークトルクの向上を図ったことなどによって得られたものだ。
結果としてディスカバリー4の走りは格段に良くなった。ディスカバリー4の車両重量はけっこう重く、自然吸気エンジン同士で比較するとレンジローバーよりも重いくらいなのだが、その重さを感じさせない走りを実現する。重量級のSUVを無理して早く走らせようとは思わないが、電子制御6速ATとの組み合わせはごく自然に力強い走りを感じさせる。発進から加速に乗っていく感じがとても滑らかな印象が、高評価だ。
ディスカバリーというと、オフロードを走るためのちょっとクセのあるクルマという印象を持っている人が多いかも知れないが、今回のディスカバリー4の走りは、そんなイメージを払拭するものといっていい。
今回の試乗コースはオンロードだけで、オフロードに持ち出す機会はなかったが、テレインレスポンスの改良によってオフロードでの走破性も向上しているという。またエンハンスト・アンダーステア・コントロールなど、新しい電子制御デバイスも加わって、さらに高い操縦安定性を実現している。
レンジローバーに比べたら、格段に手の届きやすいプレミアムSUVとして、ディスカバリー4には独特の存在意義がある。
なお、ディスカバリー4もレンジローバーと同じく車両価格にカーボンオフセットが含まれており、7万2000km走行する間に発生するCO2が相殺されることになっている。
結果としてディスカバリー4の走りは格段に良くなった。ディスカバリー4の車両重量はけっこう重く、自然吸気エンジン同士で比較するとレンジローバーよりも重いくらいなのだが、その重さを感じさせない走りを実現する。重量級のSUVを無理して早く走らせようとは思わないが、電子制御6速ATとの組み合わせはごく自然に力強い走りを感じさせる。発進から加速に乗っていく感じがとても滑らかな印象が、高評価だ。
ディスカバリーというと、オフロードを走るためのちょっとクセのあるクルマという印象を持っている人が多いかも知れないが、今回のディスカバリー4の走りは、そんなイメージを払拭するものといっていい。
今回の試乗コースはオンロードだけで、オフロードに持ち出す機会はなかったが、テレインレスポンスの改良によってオフロードでの走破性も向上しているという。またエンハンスト・アンダーステア・コントロールなど、新しい電子制御デバイスも加わって、さらに高い操縦安定性を実現している。
レンジローバーに比べたら、格段に手の届きやすいプレミアムSUVとして、ディスカバリー4には独特の存在意義がある。
なお、ディスカバリー4もレンジローバーと同じく車両価格にカーボンオフセットが含まれており、7万2000km走行する間に発生するCO2が相殺されることになっている。
ナビ画面は見やすい位置で、こちらに360度ビューが可能なサラウンド・カメラシステムの画像も表示される。
オーディオは音質はもちろん機能性も重視したもの。iPodなどの外部オーディオが接続可能な端子を装備している。
シートアレンジやスペースの広さを含め、ラゲッジの使い勝手は優れている。アウトドア用の大きな荷物も余裕で積める。
代表グレード | ランドローバー ディスカバリー4 SE |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4850×1920×1890mm |
車両重量[kg] | 2580kg |
総排気量[cc] | 4999cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 375ps(276kw)/6500rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 52.0kg-m(510N・m)/3500rpm |
ミッション | 6速AT |
10・15モード燃費[km/l] | 6.0km/l |
定員[人] | 7人 |
税込価格[万円] | 674.0万円 |
発売日 | 2009/12/5 |
レポート | 松下宏 |
写真 | 高木博史 |
(レポート:松下 宏)
【オススメ記事】
- フォルクスワーゲン ポロ新車情報・購入ガイド ついに全長4m越えに! 3ナンバー化した6代目新型ポロは、1.0L直3ターボを搭載【ニュース・トピックス】
- 三菱エクリプスクロス試乗記・評価 さすが4WDの三菱! 豪快にリヤタイヤを振りだすような走りも楽しめる絶妙なS-AWCに脱帽!【レビュー】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.6】 日差リーフの実電費チェック! (一般道編)コツコツ電費を稼ぐe-Pedal【評論家ブログ : 日産リーフ】
- メルセデス・ベンツSクラス新車情報・購入ガイド 約20年振りの直6エンジンに、ISGを組みあわせた次世代エンジンを搭載!【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.5】 日差リーフの実電費チェック! (高速道路編)実電費アップは、こだわりの空力性能にあり!【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 三菱エクリプスクロス新車情報・購入ガイド スタイルに走り、装備とスキ無しの完成度を誇るコンパクトSUV。ガソリン車だけしかないことが、唯一の弱点?【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.4】 30歳代クルマ好き女性、初めての電気自動車! その評価は?【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 日産セレナe-POWER新車情報・購入ガイド ついに、シリーズハイブリッドシステムを搭載したセレナ! 5ナンバーミニバン、ハイブリッド車戦争へ加速!!【ニュース・トピックス】
- マツダCX-8試乗記・評価 際立つ運転のしやすさ! こだわりの「躍度」を雪上でチェック!【レビュー】
- 日産テラ(TERRA)新車情報・購入ガイド ナバラベースのSUV中国でデビュー! 日本への導入は?【ニュース・トピックス】
【関連記事】
- マツダCX-60新車情報・購入ガイド 乗り心地・静粛性を向上し、特別仕様車「XDハイブリッド トレッカー」を新設定【マツダ】
- トヨタRAV4(50系)新車情報・購入ガイド 新型RAV4デビュー直前? 最後の改良か?【トヨタ】
- ホンダWR-V試乗記・評価 大満足か後悔か? 成功か失敗か? 見極め重要なコンパクトSUV【ホンダ】
- 日産エクストレイル(T33型)vs トヨタ ハリアーハイブリッド(80系)徹底比較!【対決】
- マツダCX-80試乗記・評価 すべてに大人の余裕を感じた国内フラッグシップ3列SUV【マツダ】
- 三菱 アウトランダーPHEV新車情報・購入ガイド 大幅改良&値上げ。それでも、コスパ高し!!【三菱】
- スズキ フロンクス試乗記・評価 価格、燃費値を追加。欧州プレミアムコンパクトに近い上質感【スズキ】
- 【動画】三菱トライトン 後悔・失敗しないための試乗レビュー ピックアップなのに、乗り心地が・・・【三菱】
- スバル レガシィ アウトバック(BT系)新車車情報・購入ガイド 早くもお買い得な特別仕様車「Black Selection」登場!【スバル】
- マツダCX-80新車情報・購入ガイド ラグジュアリーSUVの極みへ!【マツダ】
【オススメ記事】
- コンパニオン&キャンギャル画像集 PART3 東京オートサロン2025レポート【イベント・モーターショー】
- コンパニオン&キャンギャル画像集 PART1 東京オートサロン2025レポート【イベント・モーターショー】
- コンパニオン&キャンギャル画像集 PART2 東京オートサロン2025レポート【イベント・モーターショー】
- 日産ノートオーラ 「AUTECH SPORTS SPEC」新車情報・購入ガイド 「プレミアムスポーティ」なカスタマイズ車を新投入!【日産】
- マツダ ロードスター新車情報・購入ガイド 今も愛され続けるオープンスポーツカー「35周年記念車」の予約開始!【マツダ】
- スバル レヴォーグ/レイバック新車情報・購入ガイド 内外装の小変更と特別仕様車を新投入!【スバル】
- スバル WRX S4 新車情報・購入ガイド 一部改良と特別仕様車「STI Sport R-Black Limited」を投入【スバル】
- トヨタ アルファード/ヴェルファイアPHEV(40系)新車情報・購入ガイド ミニバンと相性抜群のプラグインハイブリッドシステムを搭載!【トヨタ】
- スズキ ワゴンRスマイル新車情報・購入ガイド 最新予防安全装備にアップデートされ、クラストップレベルの実力へ!【スズキ】
- マツダCX-60新車情報・購入ガイド 乗り心地・静粛性を向上し、特別仕様車「XDハイブリッド トレッカー」を新設定【マツダ】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!