【レクサス LS 試乗記】ガソリン仕様のLS460にAWDとロング版を追加! さらなる安全性とおもてなしの心をプラスした!![CORISM] [CORISM]
【レクサス】2008/12/31
一部改良でAWDの追加と安全装備の充実化が図られた
レクサスブランドの中でも最上級モデルに位置するLSは、標準ボディのLS460をベースに、ハイブリッドのLS600hは全車をAWD車とした上で標準ボディとロングボディを設定するというバリエーション構成だった。それが2008年8月のマイナーチェンジで標準ボディのLS460にもAWD車を設定したほか、ロングボディのLS460Lを設定し、ロングボディのAWD車も設定する形でバリエーションを拡充させた。駆動用モーターの有無などの違いはあるが、AWDシステムそのものはハイブリッド車に採用されたものと同じフルタイムAWDシステムだ。
AWD車の追加設定は北海道などの積雪地のユーザーに対応するもので、幅広い車種に4WD車を設定しているトヨタのラインナップからすれば、むしろ遅すぎたくらいの印象。ロングボディ車のニーズは AWD車ほどではないが、より幅広いユーザーに対応するためのものだ。ロングボディ車には後席セパレートシートパッケージも用意されている。
今回の試乗では新たに追加されたLS460 AWDとLS460L AWDの2モデルに試乗した。これらの追加モデル以外の継続生産車についても安全装備の充実化などの改良が加えられている。
AWD車の追加設定は北海道などの積雪地のユーザーに対応するもので、幅広い車種に4WD車を設定しているトヨタのラインナップからすれば、むしろ遅すぎたくらいの印象。ロングボディ車のニーズは AWD車ほどではないが、より幅広いユーザーに対応するためのものだ。ロングボディ車には後席セパレートシートパッケージも用意されている。
今回の試乗では新たに追加されたLS460 AWDとLS460L AWDの2モデルに試乗した。これらの追加モデル以外の継続生産車についても安全装備の充実化などの改良が加えられている。
ホイールベースが120mm延ばされ、その分は後席のスペース拡大に当てられている。右の標準ボディと比べ、リヤドアが長いのが最大の違いだ。
存在感のあるフロントグリルを始め、レクサスのフラッグシップモデルにふさわしい存在感は相変わらず。質感の高さは文句なしといえる。
リヤビューの眺めも堂々とした風格を感じさせてくれる。写真のLS460L AWDは全長が延長されていることもあり、より伸びやかなフォルムだ。
大きなヘッドライトやグリルによる存在感がとても印象的だ。塗装の質感も非常に高く、どのボディカラーでも深みのある艶を味わえる。
LED式のブレーキランプを採用する。レンズカットも複雑で、高級感を感じさせてくれる。ウインカーとバックランプは通常のバルブ式だ。
バージョンSは19インチ、その他のグレードは18インチ(写真)のタイヤ&アルミホイールが標準。ロードノイズも少なく快適な乗り味だ。
インテリアの質感の高さには驚かされる。ゆったり広々しているのはもちろん、さまざまな快適&安全装備が満載されている。
フロントシートまわりのスペースは広く、シートの座り心地も上々だ。本革の手触りもソフトで高級感を感じさせてくれる部分だ。
ロング版には4人乗りの後席セパレートパッケージという仕様も用意される。まるで飛行機のファーストクラスに乗っているかのよう。
AWD化による重量増の悪影響はほとんどない
LS460 AWDに乗って走り出すと、静かで滑らかな走りは相変わらず。インテリア回りのクォリティの高さからくる高級感にあふれた雰囲気などと合わせ、いかにも高級車に乗っているという気分が味わえる。乗り心地の良さも相変わらずで少々の段差では不快感を伝えない電子制御エアサスペンションの心地良さも相変わらず高い評価なのだ。
ドライのオンロードを走っただけなので、AWD化による滑りやすい路面での安定性の高さなどは感じるべくもなかったが、今では積雪地のユーザーにとってAWDはなくてはならないものになっているので、AWD車の設定は必然ともいえるものだった。
AWD化することで車両重量は 140kgも重くなり、標準ボディ車でも車両重量は2080kgに達した。ロングボディ車ではさらに140kgも重くなるので車両重量は2220kgになる。大型のSUVと間違えるくらいの車両重量だ。2tを超える重量になると入れられないタワーパーキングも出てくるので使い勝手にも影響が出るが、LSを買うようなユーザーは駐車場事情などを苦にすることはないのだろう。
LS460L AWDを走らせても、郊外の一般道やちょっとしたワインディングを走る程度のシチュエーションでは、重量増による悪影響はほとんど感じられない。発進からの滑り出しでわずかに重さを感じさせるような部分もあるが、走り出してしまえば重量ボディを忘れてしまう。
ロングボディ車の後席にしっかりと腰をかけて座ると、足を投げ出しても届かないくらい遠くに前席があり、ゆったりした広さは極上の空間という感じ。自ら運転したいという気持ちのなくなったユーザーには、これほど快適な空間はないだろうと思う。
FR車とAWD車の価格差はグレードによって46万〜52万円の設定。一般的なクルマの FFとAWD車の価格差に比べると2倍くらいの開きがあるが、そもそもLSの価格帯は一般的なクルマの2倍くらいの水準にあるので、この価格差も当然といったところか。
ドライのオンロードを走っただけなので、AWD化による滑りやすい路面での安定性の高さなどは感じるべくもなかったが、今では積雪地のユーザーにとってAWDはなくてはならないものになっているので、AWD車の設定は必然ともいえるものだった。
AWD化することで車両重量は 140kgも重くなり、標準ボディ車でも車両重量は2080kgに達した。ロングボディ車ではさらに140kgも重くなるので車両重量は2220kgになる。大型のSUVと間違えるくらいの車両重量だ。2tを超える重量になると入れられないタワーパーキングも出てくるので使い勝手にも影響が出るが、LSを買うようなユーザーは駐車場事情などを苦にすることはないのだろう。
LS460L AWDを走らせても、郊外の一般道やちょっとしたワインディングを走る程度のシチュエーションでは、重量増による悪影響はほとんど感じられない。発進からの滑り出しでわずかに重さを感じさせるような部分もあるが、走り出してしまえば重量ボディを忘れてしまう。
ロングボディ車の後席にしっかりと腰をかけて座ると、足を投げ出しても届かないくらい遠くに前席があり、ゆったりした広さは極上の空間という感じ。自ら運転したいという気持ちのなくなったユーザーには、これほど快適な空間はないだろうと思う。
FR車とAWD車の価格差はグレードによって46万〜52万円の設定。一般的なクルマの FFとAWD車の価格差に比べると2倍くらいの開きがあるが、そもそもLSの価格帯は一般的なクルマの2倍くらいの水準にあるので、この価格差も当然といったところか。
4.6リッターのV8エンジンはFRと AWDでパワーなどのセッティングが異なる。静かで滑らかな回転フィールは好感が持てるもの。
ミッションは世界初の8速ATを搭載。非常に滑らかな走りが味わえるのはもちろん、排気量や車重を考えれば燃費もまずまずだ。
自発光式のメーターはとても見やすい。平均燃費や外気温などが表示できる中央のディスプレーはグラフィカルな表示が印象的だ。
後席セパレートパッケージ仕様の後席(左右)にはオットマンが標準で装備される。これほど快適な空間を持つクルマはそう多くはない。
一部のグレードに標準、またはオプションのリヤシートエンターテインメントシステム。9インチのワイドディスプレーでDVDなどを楽しめる。
エアコンは前後左右4席独立で温度調節が可能。リクライニングなども電動で夏には冷風、冬には温風が吹き出す機能も搭載している。
代表グレード | レクサス LS460L AWD |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 5150×1875×1475mm |
車両重量[kg] | 2220kg |
総排気量[cc] | 4608cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 367ps(270kw)/6400rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 48.2kg-m(473N・ m)/4100rpm |
ミッション | 8速AT |
10・15モード燃焼[km/l] | 8.2km/l |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 1100.0万円 |
発売日 | 2008/9/1 |
レポート | 松下宏 |
写真 | 和田清志 |
(レポート:松下 宏)
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