フルモデルチェンジで存在感の増したフォルムが高評価
セドリック/グロリアのあとを継ぎ、新生日産の象徴ともなったフーガ。そのフーガが2代目へと進化した。2代目ではフェンダーの張り出しを大きくするなど複雑な面構成もあって、デザイン性は確実に評価アップしている。初めて街中でのご対面となったのだが、確かに存在感は増していて、"新型感"もキッチリとあり。ただ、街中で見るとますますスカイラインとイメージが被るのもまた正直な感想だ。
まず試乗したのは、250GT。その名の通り、2.5リッターエンジンを搭載し、ラインナップとしては370GT系の3.7リッターもあり、大きく2ライン体制となっている。高級車ではとくにそうだが、そのクルマの出来は排気量が少ないグレードのほうがわかりやすいことが多い。その点では、2.5リッターだとパンチはないものの、その分、全体のバランスはいい。足回りはしなやかだし、ボディの動きもじつに素直。7速ATは小気味よくシフトを繰り返して、エンジンのうま味を上手に引き出している感じだ。小排気量グレードというと、パワーが足りないとか、このサイズに対して2.5リッターだと役不足なのでは、と思ってしまいがちだが、ことフーガに関してはそんなことはない。
まず試乗したのは、250GT。その名の通り、2.5リッターエンジンを搭載し、ラインナップとしては370GT系の3.7リッターもあり、大きく2ライン体制となっている。高級車ではとくにそうだが、そのクルマの出来は排気量が少ないグレードのほうがわかりやすいことが多い。その点では、2.5リッターだとパンチはないものの、その分、全体のバランスはいい。足回りはしなやかだし、ボディの動きもじつに素直。7速ATは小気味よくシフトを繰り返して、エンジンのうま味を上手に引き出している感じだ。小排気量グレードというと、パワーが足りないとか、このサイズに対して2.5リッターだと役不足なのでは、と思ってしまいがちだが、ことフーガに関してはそんなことはない。
ボンネットやフェンダーまわりの造形が、より立体的になった。日産の高級車らしい独特の存在感を感じさせてくれる。
初代フーガの雰囲気を残しつつ、新型らしさを主張するデザイン。どことなくスカイラインとイメージが被る印象もある。
一部のグレードには20インチタイヤ装着車を引き続きラインアップ。大径タイヤにありがちなゴツゴツ感は感じられない。
世界初のエコペダルで環境にも配慮した!
とはいえ、日産車らしい骨のある走りを楽しむなら、3.7リッターのほう。すでに高い定評を得ているVVEL装備のVQだけに、毎度の気持ちのいい吹けを楽しむことができるし、もちろんパンチという点では文句ない。
ミッションはこちらも7速ATだが、2.5リッターとは少々異なって、パンパンシフトしていって底なしの加速をアシストしてくれる感じだ。さらにパワーモードにすれば、引っ張り気味となり、その走りは豪快ですらある。フーガではお馴染みの純正20インチホイールが装着されていたが、しっかりと足下から支えてくれる感じは当然ながら、じつにしなやかなで、そこには20インチのゴツゴツするなどの既成イメージはない。正直言われなくてはわからないほどだ。
ただ、エコモードにすると、世界初の装備であるエコペダルが作動。別に選ばなければいいし、そもそもエコモードなので文句を言うのはお門違いというものだが、不意に踏み込んだときなどの反発はかなりのもの。違和感はけっこうあるので、最初からこういうものだと思っていたほうがいいだろう。
残念ながら、今回は試乗できなかったが、サルーンテイストをさらにアップさせた 370VIPもラインナップに加わえられている。こちらは単純に高級装備が自慢というだけでなく、リヤのショックアブソーバーにダブルピストンショックアブソーバーを使用することで、よりしなやかな乗り心地を実現している。法人向けのグレードかもしれないが、ショックアブソーバーにこだわるのはここのところの日産の特徴でもある。その面目躍如といったところで、ハイブリッドも追加設定される予定だけに、今後の展開にも注目だ。
ミッションはこちらも7速ATだが、2.5リッターとは少々異なって、パンパンシフトしていって底なしの加速をアシストしてくれる感じだ。さらにパワーモードにすれば、引っ張り気味となり、その走りは豪快ですらある。フーガではお馴染みの純正20インチホイールが装着されていたが、しっかりと足下から支えてくれる感じは当然ながら、じつにしなやかなで、そこには20インチのゴツゴツするなどの既成イメージはない。正直言われなくてはわからないほどだ。
ただ、エコモードにすると、世界初の装備であるエコペダルが作動。別に選ばなければいいし、そもそもエコモードなので文句を言うのはお門違いというものだが、不意に踏み込んだときなどの反発はかなりのもの。違和感はけっこうあるので、最初からこういうものだと思っていたほうがいいだろう。
残念ながら、今回は試乗できなかったが、サルーンテイストをさらにアップさせた 370VIPもラインナップに加わえられている。こちらは単純に高級装備が自慢というだけでなく、リヤのショックアブソーバーにダブルピストンショックアブソーバーを使用することで、よりしなやかな乗り心地を実現している。法人向けのグレードかもしれないが、ショックアブソーバーにこだわるのはここのところの日産の特徴でもある。その面目躍如といったところで、ハイブリッドも追加設定される予定だけに、今後の展開にも注目だ。
新型フーガのインテリアは、とても広々している。本革シートやインパネまわりの質感は、高級サルーンにふさわしいもの。
フロントシートはサポート性も高く、快適性もかなりのものがある。一部のグレードには助手席オットマンを装備している。
パッケージングを見直したことで、リヤシートの居住性もアップ。足元や頭上の空間にも十分な余裕が感じられる。
3.7リッターエンジンはとてもパワフルで、回転フィールも素晴らしい。2.5リッターでも動力性能に不満は感じられない。
ミッションは全車7速ATを採用。エンジンの特性を上手く引き出し、滑らかで燃費のいい走りを味わうことができる。
リヤサスの張り出しが少し気にはなるが、十分な容量が確保されている。トランクスルー機構もあるので非常に実用的だ。
written by マッシュ近藤
代表グレード | 日産 フーガ 250GT |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4945×1845×1500mm |
車両重量[kg] | 1700kg |
総排気量[cc] | 2495cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 225ps(165kw)/6400rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 26.3kg-m(258N・ m)/4800rpm |
ミッション | 7速AT |
10・15モード燃費[km/l] | 12.2km/l |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 427.35万円 |
発売日 | 2009/11/19 |
レポート | 近藤暁史 |
写真 | 佐藤靖彦 |
(レポート:近藤暁史)
【オススメ記事】
- フォルクスワーゲン ポロ新車情報・購入ガイド ついに全長4m越えに! 3ナンバー化した6代目新型ポロは、1.0L直3ターボを搭載【ニュース・トピックス】
- 三菱エクリプスクロス試乗記・評価 さすが4WDの三菱! 豪快にリヤタイヤを振りだすような走りも楽しめる絶妙なS-AWCに脱帽!【レビュー】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.6】 日差リーフの実電費チェック! (一般道編)コツコツ電費を稼ぐe-Pedal【評論家ブログ : 日産リーフ】
- メルセデス・ベンツSクラス新車情報・購入ガイド 約20年振りの直6エンジンに、ISGを組みあわせた次世代エンジンを搭載!【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.5】 日差リーフの実電費チェック! (高速道路編)実電費アップは、こだわりの空力性能にあり!【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 三菱エクリプスクロス新車情報・購入ガイド スタイルに走り、装備とスキ無しの完成度を誇るコンパクトSUV。ガソリン車だけしかないことが、唯一の弱点?【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.4】 30歳代クルマ好き女性、初めての電気自動車! その評価は?【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 日産セレナe-POWER新車情報・購入ガイド ついに、シリーズハイブリッドシステムを搭載したセレナ! 5ナンバーミニバン、ハイブリッド車戦争へ加速!!【ニュース・トピックス】
- マツダCX-8試乗記・評価 際立つ運転のしやすさ! こだわりの「躍度」を雪上でチェック!【レビュー】
- 日産テラ(TERRA)新車情報・購入ガイド ナバラベースのSUV中国でデビュー! 日本への導入は?【ニュース・トピックス】
【関連記事】
- BYDシール(SEAL)試乗記・評価 日本勢脅威のスポーツセダン【その他】
- マツダEZ-6(イージー シックス)新車情報・購入ガイド 長安汽車の電動技術を使った合作電動車、初公開!【マツダ】
- トヨタ カローラシリーズ新車情報・購入ガイド スポーティな特別仕様車「ACTIVE SPORT」新投入!【トヨタ】
- 日産車雪上、試乗記・評価 雪道でe-4ORCEの実力は?【日産】
- BMW i7試乗記・評価 2つの顔を持つ電気自動車のフラッグシップセダン【BMW】
- AFEELA Prototype JAPAN MOBILITY SHOW 2023レポート【ホンダ】
- 日産スカイラインNISMO/NISMOリミテッド新車情報・購入ガイド ニスモ流GTの極め方とは?【日産】
- BMW5シリーズ(G60)新車情報・購入ガイド BEVメイン!? 戦略的価格で勝負!【BMW】
- ニュルブルクリンク24時間レース スバル応援ツアーレポート【BLOG】
- BMW 5シリーズ(G60)新車情報・購入ガイド 意外とコンサバだが、デカい!【BMW】
【オススメ記事】
- トヨタRAV4(50系)新車情報・購入ガイド 新型RAV4デビュー直前? 最後の改良か?【トヨタ】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー 10ベストカー取材会開催!【イベント】
- 【動画】トヨタ アルファード (40系)後悔・失敗しないための内外装レビュー【トヨタ】
- ホンダWR-V試乗記・評価 大満足か後悔か? 成功か失敗か? 見極め重要なコンパクトSUV【ホンダ】
- 日産エクストレイル(T33型)vs トヨタ ハリアーハイブリッド(80系)徹底比較!【対決】
- 日産フェアレディZ新車情報・購入ガイド 2025年モデルが登場! 納期は? 転売ヤー対策は?【日産】
- BMW M2クーペ(G87)試乗記・評価 「サーキットで乗ってみたい!」クルマ好き女子が試乗!【BMW】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、栄えある10ベストカーが決定! 今年のナンバー1は、どのクルマに!?【イベント】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、ノミネート車31台が決定!【イベント】
- マツダCX-80試乗記・評価 すべてに大人の余裕を感じた国内フラッグシップ3列SUV【マツダ】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!