【ルノー トゥインゴ GT 試乗記】長く乗っていたくなるカワイイ相棒!バカンスの国の小さな「GT」現る[CORISM] [CORISM]
【ルノー】2009/01/24
「GT」は装備も充実した豪華仕様!
ルノー・トゥインゴは08年9月に14年振りのフルモデルチェンジが発表され、11月から発売された。トゥインゴとトゥインゴGTの2モデルがラインナップされているが、発表当時に試乗できたのはトゥインゴのみだったため、今回は改めてGTに試乗した。
スポーツモデルのトゥインゴGTは標準のトゥインゴとはけっこういろいろな違いが設けられている。最も大きなものは搭載エンジンの違いだが、外観や内装の仕様、装備などにもいろいろな違いがある。
外観は1サイズ大きい15インチの軽合金ホイールがサイドビューを引き締めるほか、シルバーノドアミラーとリヤスポイラー、クロームのマフラーカッター、プライバシーガラスなどがGT専用となる。
内装の仕様は基本的に共通だが、装備の中身にいろいろな違いがある。運転席のシートリフター、オートエアコン、雨滴感知オートワイパー、オートライト、クルーズコントロール&スピードリミッターなど、上級車並みの快適装備が用意される。横滑り防止装置のESPもトゥインゴGTにだけ標準装備だ。
スポーツモデルのトゥインゴGTは標準のトゥインゴとはけっこういろいろな違いが設けられている。最も大きなものは搭載エンジンの違いだが、外観や内装の仕様、装備などにもいろいろな違いがある。
外観は1サイズ大きい15インチの軽合金ホイールがサイドビューを引き締めるほか、シルバーノドアミラーとリヤスポイラー、クロームのマフラーカッター、プライバシーガラスなどがGT専用となる。
内装の仕様は基本的に共通だが、装備の中身にいろいろな違いがある。運転席のシートリフター、オートエアコン、雨滴感知オートワイパー、オートライト、クルーズコントロール&スピードリミッターなど、上級車並みの快適装備が用意される。横滑り防止装置のESPもトゥインゴGTにだけ標準装備だ。
小さいながらも独特の存在感を魅せつけるトゥインゴ GTのエクステリア
柔らかな曲線を描くリアエンドは初代トゥインゴをほうふつとさせる
トゥインゴGTには185/55R15タイヤ+15インチアロイホイールが標準装着される。
「GT」はバリバリのスポーツモデルにあらず
搭載エンジンはトゥインゴに搭載される直列4気筒1.2LのSOHCエンジンにターボを装着したもの。これに5速MTが組み合わされている。パワーは 56kWから74kWに、トルクは107N・mから145N・mへと向上しているから、走りのフィールに大きな違いが出るのは当然だ。
ただ、トゥインゴGTはバリバリのスポーツモデルとして作られたクルマではなく、スポーティかつ軽快な走りを楽しみたい人向けのクルマだ。ルノーにはメガーヌをベースにしたルノー・スポールのような過激なスポーツモデルもラインナップされているが、トゥインゴGTはそれとは違った方向を目指したクルマである。
とはいえ1000kgをわずかに超える程度の軽量ボディに74kW(100ps)のエンジンを搭載しているのだから、その走りはけっこう元気の良いものになる。それもアクセルを踏み込んでアクセル開度が4分の3以上になると、エンジンの制御マップが切り替わり、一段とスポーティな走りが可能になる。この切り替えはごく自然に行われるので、違和感なくより元気の良い走りが得られる仕組みだと評価したい。
トゥインゴGTは5速MTだけの設定。日本のコンパクトカーではMT車を設定しないモデルのほうが多いくらいなので、MTの持つ走りの楽しさを求める人にはトゥインゴGTなどフランスのコンパクトカーが主なターゲットになる。逆にAT車限定免許のユーザーだと乗ることができないわけで、やや微妙な設定でもある。シフトレバーのストロークは特に大きなものではないが、手首を動かすだけですむほどでもなく、まあ平均レベルだ。
ただ、トゥインゴGTはバリバリのスポーツモデルとして作られたクルマではなく、スポーティかつ軽快な走りを楽しみたい人向けのクルマだ。ルノーにはメガーヌをベースにしたルノー・スポールのような過激なスポーツモデルもラインナップされているが、トゥインゴGTはそれとは違った方向を目指したクルマである。
とはいえ1000kgをわずかに超える程度の軽量ボディに74kW(100ps)のエンジンを搭載しているのだから、その走りはけっこう元気の良いものになる。それもアクセルを踏み込んでアクセル開度が4分の3以上になると、エンジンの制御マップが切り替わり、一段とスポーティな走りが可能になる。この切り替えはごく自然に行われるので、違和感なくより元気の良い走りが得られる仕組みだと評価したい。
トゥインゴGTは5速MTだけの設定。日本のコンパクトカーではMT車を設定しないモデルのほうが多いくらいなので、MTの持つ走りの楽しさを求める人にはトゥインゴGTなどフランスのコンパクトカーが主なターゲットになる。逆にAT車限定免許のユーザーだと乗ることができないわけで、やや微妙な設定でもある。シフトレバーのストロークは特に大きなものではないが、手首を動かすだけですむほどでもなく、まあ平均レベルだ。
左右に独立したリアシート(後席の定員は2名)。それぞれ220mmもスライド可能だ。
見た目の派手さこそないが、包み込まれるようなフロントシートの掛け心地の良さはルノー車独特の世界。
クルーズコントロールやオートエアコンなどGT専用装備をおごられたインパネ周り。
定員乗車時でも後席スライド位置に応じて165〜285リッター(VDA)のトランク容量を持つ。
ダブルフォールディングで後席を倒せば959リッター(VDA)もの広大なスペースが広がる。
3ポジションスライドとチルトが可能な電動パノラミックルーフ。
フランス車らしい優しい乗り心地は健在!
乗り心地の良さはいかにもフランス車らしいもの。スポーティモデルとなると、とかく硬めの足回りになりすぎて、日常ユースで扱いにくいクルマになりがちだが、トゥインゴGTはフランス車らしい乗り心地の良さがスポイルされておらず、快適な走りが楽しめるのが魅力だと評価なのだ。
コーナーの多い首都高を走ると、柔らかめに味付けされた足回りのためにそれなりにロールが出るものの、ゆっくりとしたロールで不安感はなく、ロールしたところで安定する感じになる。なかなか好ましい足回りのフィールだ。
室内空間は決して広くはないが、前席の広さは特に問題ないし、後席も乗車定員が4名なのでそう窮屈なものではない。ただ、そもそもトゥインゴは基本的には一人か二人で乗るクルマである。
トゥインゴGTの価格は240万円。ベースのトゥインゴに対して42万円も高くなるが、走りの性能の違いに加えて装備や仕様の違いを加えていくと、こうした価格差になるのだろう。この価格帯にはミニやプジョー 207、フィアット500など、いろいろなモデルがあるので、それらと比べて選べばいい。
コーナーの多い首都高を走ると、柔らかめに味付けされた足回りのためにそれなりにロールが出るものの、ゆっくりとしたロールで不安感はなく、ロールしたところで安定する感じになる。なかなか好ましい足回りのフィールだ。
室内空間は決して広くはないが、前席の広さは特に問題ないし、後席も乗車定員が4名なのでそう窮屈なものではない。ただ、そもそもトゥインゴは基本的には一人か二人で乗るクルマである。
トゥインゴGTの価格は240万円。ベースのトゥインゴに対して42万円も高くなるが、走りの性能の違いに加えて装備や仕様の違いを加えていくと、こうした価格差になるのだろう。この価格帯にはミニやプジョー 207、フィアット500など、いろいろなモデルがあるので、それらと比べて選べばいい。
GTに搭載される1.2リッターターボ付き「TCE100エンジン」は低燃費とパワーを兼ね備えたルノーの新世代エンジン。
GTには5速MTのみが選択可能。ロングツーリングを思い起こさせる「GT」を名乗るなら、多段ATの搭載にも期待したいところだ。
複雑な動きで広い範囲を拭き取るトゥインゴのワイパー。しかし取り付け位置は左ハンドル用のままなのは改良を要する点だ。
代表グレード | ルノー トゥインゴ GT |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 3600x1655x1470mm |
車両重量[kg] | 1040kg |
総排気量[cc] | 1148cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 100ps(74kW)/5500rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 14.8kg-m(145N・m)/3000rpm |
ミッション | 6速MT |
定員[人] | 4人 |
税込価格[万円] | 240.0万円 |
発売日 | 2008年11月7日 |
レポート | 松下 宏 |
写真 | CORISM編集部 |
(レポート:松下 宏)
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