スズキ ハスラー(HUSTLER)新車試乗評価 行動半径が広がるワクワク感あふれるスタイルと機能の融合

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【スズキ】2014/03/23

 

 

一時は絶滅したように見えた軽自動車SUV。個性派ハスラーの登場で、今後ブームに?

スズキ ハスラー

スズキ から、新型軽自動車ハスラー が登場した。ワゴンR の基本プラットホームやコンポーネンツを使って作られたSUV 感覚の新しいクルマである。

スズキは昔から、こうした派生車種的な感覚で新しいクルマを作るのを得意としている。そもそも今回の新型ハスラーのベースになったワゴンRも、当時のセルボモードをベースにして背の高いボディを与えられたモデルだった。

新型スズキ ハスラーは、発売を前に2013年の東京モーターショー に出品され、多数の出品車の中でも一番といえるような大注目を浴び、発売後は順調に受注を伸ばしている。

軽自動車 でSUVというと、最近では本格的なSUVであるジムニーがあるだけだ。以前は本格派としてバジェロミニ やテリオスキッドがあったが、今ではなくなっている。また、スズキのKeiやダイハツ のネイキッドなどもあったが、一代限りで姿を消している。

軽自動車市場でSUVというジャンルは、一種の鬼門のようになっていたのだが、ここにきて市場全体の空気が変わり、登録車でもSUVが人気を集めるようになっているし、軽自動車でもSUVと考えるユーザーが増えているようだ。

スズキ ハスラー
スズキ ハスラー
スズキ ハスラー

 

スズキ ハスラー

SUVとしての基本機能も備えた正統派

スズキ ハスラー

 新型スズキ ハスラーの外観デザインは、四角いワゴンRをさらに四角くしたような印象で、グレードによってルーフレールやルーフ部分の色を変えてツートーンにした仕様などが設定され、独特のSUV感覚のモデルに仕上げている。

スズキの伝統ともいえる涙目風のヘッドランプなど、ファニーな感覚のフロントフェイスも人気を集めた理由のひとつだ。

フロントのピラーを前方に押し出したことで、室内空間はワゴンRよりもさらに広がっていて、そのインテリアはボディ同色のパネルを使うなど、独特の雰囲気が演出されている。遊び心がそそられる感じである。

新型ハスラーのパッケージングは、最低地上高をやや高めの185mmにすると同時に、前後のアプローチアングルやデパーチャーアングルも大きくとって、悪路やちょっとしたオフロードにも対応できるようにした。タイヤも軽自動車としては、やや大きめの15インチで、正にSUV感覚のモデルである。

新型ハスラーは、SUV風のクルマであるのにとどまらず、本格SUVのような装備も備えている。急な斜面を下るときに、速度を制御して安定した走りを確保するヒルデセントコントロールや、左右輪の路面のμが異なる路面での発進時に挙動の乱れを防ぐグリップコントロールが4WD に標準装備されている。

週末に河原でバーベキューを楽しむ人や、四季を通じてアウトドアレジャーに出かける人が、そうしたときの足として使うのに適した仕様が用意されているので、買った人の行動半径を広げてくれそうだ。

また、東京モーターショーでは、ハスラーのスタイルをより個性的にしていたハスラー クーペも展示してあった。ハスラー クーペの発売や価格に関しては、今のところ予定はないとのことだったが、要望があればすぐにでも作れるくらいだという。レンジローバー イヴォーグ クーペのように、より個性的な車種を望む顧客にとっては、ハスラー クーペの存在も気になるところだろう。

スズキ ハスラー
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スズキ ハスラー

 

 

 

 

 

 

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(レポート:松下 宏

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