北米市場を意識した大きなボディサイズで室内も広々し高評価
「スズキ キザシ」完全に和名。こういう名前の人が、実際にいそうである。スズキは和名がお好きなようで、有名なところではジムニーをサムライと呼び北米で発売していた。北米においては、神秘的でオリエンタルな和名は人気や注目を集めやすいといわれていることもある。どちらにしても、日本車でありながら英文字の名前で勝負するクルマが多い中、和名はメイドイン・ジャパンをアピールするにピッタリ。こんな粋なネーミングは大歓迎だ。
ということで、スズキ キザシは日本においては受注生産。あくまでメインマーケットは北米だ。そのため、日本市場を意識したボディサイズではなく、多くの立体駐車場のリミットとなる全幅1800ミリを大きく超える1820ミリとなる。スズキ キザシは結構、ギュッと詰まった塊感のあるデザインのため、遠目から見るとそれほど大きさは感じないが、側に寄ると全長4650ミリというサイズをダイレクトに感じ、スズキ車は小さいという先入観もあり多くの人が「うわぁ、デカイ!」と思うはずだ。当然のことならが、このボディサイズであるから、室内は余裕たっぷり。シートのサイズも大きめで、クッション材も厚く、どのシートでもリラックスできるスペースが取られていると評価しよう。
ということで、スズキ キザシは日本においては受注生産。あくまでメインマーケットは北米だ。そのため、日本市場を意識したボディサイズではなく、多くの立体駐車場のリミットとなる全幅1800ミリを大きく超える1820ミリとなる。スズキ キザシは結構、ギュッと詰まった塊感のあるデザインのため、遠目から見るとそれほど大きさは感じないが、側に寄ると全長4650ミリというサイズをダイレクトに感じ、スズキ車は小さいという先入観もあり多くの人が「うわぁ、デカイ!」と思うはずだ。当然のことならが、このボディサイズであるから、室内は余裕たっぷり。シートのサイズも大きめで、クッション材も厚く、どのシートでもリラックスできるスペースが取られていると評価しよう。
北米がメインマーケットなので、ボディサイズは大きめ。スズキ車らしいシンプルなデザインのためプレミアム感はあまり感じられない。
実用性を重視したセダンらしいフォルム。左右2本出しのマフラーはバンパーに埋め込まれ、スポーティさも演出されてはいる。
ステアリングに対して機敏に反応するが、姿勢変化も大きく走りを楽しめる味付けではない。低速域ではややゴツゴツした乗り味だ。
燃費も安全装備も平均レベルのファミリーセダン
エンジンは2.4リッター4気筒を搭載し188ps(138kw)のパワーと23.5kg-m(230Nm)のトルクをアウトプットする。マニュアルモード式のCVTと組み合わされFFと電子制御4WDが用意される。エンジンそのものは平凡なもので、とくに感動するものはなかった。10・15モード燃費もFF車で12.6km/l。スペック上からは、エコ意識は薄い。
安全装備は9つのエアバッグとESP(横滑り防止装置)などを装備し、グローバルカーとしては標準的だが先進性は感じない。正直なところ、今この時期に発売され、すでに発売されている「ライバル車達とナニが違って、セールスポイントはなんなのよ?」といったところだ。このクルマが280万円(FF)弱という高価なプライスタグが付けられている理由をアピールして欲しい。
安全装備は9つのエアバッグとESP(横滑り防止装置)などを装備し、グローバルカーとしては標準的だが先進性は感じない。正直なところ、今この時期に発売され、すでに発売されている「ライバル車達とナニが違って、セールスポイントはなんなのよ?」といったところだ。このクルマが280万円(FF)弱という高価なプライスタグが付けられている理由をアピールして欲しい。
インテリアは広々としており、視界もいい。だがインパネまわりの質感に関してライバルに対するアドバンテージは物足りない印象だ
フロントシートはクッションの厚みも十分で、快適なドライブが楽しめる。本革シートは標準装備でプレミアム感を演出している。
北米がメインなだけに、リヤシートの居住性に不満はない。リヤシートの表皮は本革と人工皮革を組み合わせたものとなっている。
written by 大岡 智彦
代表グレード | スズキ キザシ(FF) |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4650×1820×1480mm |
車両重量[kg] | 1490kg |
総排気量[cc] | 2393cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 188ps(138kw)/6500rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 23.5kg-m(230N・m)/4000rpm |
ミッション | CVT |
10・15モード燃費[km/l] | 12.6km/l |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 278.775万円 |
発売日 | 2009/10/21 |
レポート | 大岡智彦 |
写真 | 近藤暁史 |
(レポート:大岡 智彦)
【オススメ記事】
- フォルクスワーゲン ポロ新車情報・購入ガイド ついに全長4m越えに! 3ナンバー化した6代目新型ポロは、1.0L直3ターボを搭載【ニュース・トピックス】
- 三菱エクリプスクロス試乗記・評価 さすが4WDの三菱! 豪快にリヤタイヤを振りだすような走りも楽しめる絶妙なS-AWCに脱帽!【レビュー】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.6】 日差リーフの実電費チェック! (一般道編)コツコツ電費を稼ぐe-Pedal【評論家ブログ : 日産リーフ】
- メルセデス・ベンツSクラス新車情報・購入ガイド 約20年振りの直6エンジンに、ISGを組みあわせた次世代エンジンを搭載!【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.5】 日差リーフの実電費チェック! (高速道路編)実電費アップは、こだわりの空力性能にあり!【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 三菱エクリプスクロス新車情報・購入ガイド スタイルに走り、装備とスキ無しの完成度を誇るコンパクトSUV。ガソリン車だけしかないことが、唯一の弱点?【ニュース・トピックス】
- 【日産リーフ 長期評価レポートvol.4】 30歳代クルマ好き女性、初めての電気自動車! その評価は?【評論家ブログ : 日産リーフ】
- 日産セレナe-POWER新車情報・購入ガイド ついに、シリーズハイブリッドシステムを搭載したセレナ! 5ナンバーミニバン、ハイブリッド車戦争へ加速!!【ニュース・トピックス】
- マツダCX-8試乗記・評価 際立つ運転のしやすさ! こだわりの「躍度」を雪上でチェック!【レビュー】
- 日産テラ(TERRA)新車情報・購入ガイド ナバラベースのSUV中国でデビュー! 日本への導入は?【ニュース・トピックス】
【関連記事】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、栄えある10ベストカーが決定! 今年のナンバー1は、どのクルマに!?【イベント】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、ノミネート車31台が決定!【イベント】
- スズキ スペーシアギア新車情報・購入ガイド キープコンセプトだが魅力的!【スズキ】
- スズキ スペーシアギア新車情報・購入ガイド 待望の人気モデルが秋頃発売か?【スズキ】
- スズキ、10年先を見据えた技術戦略とは?【スズキ】
- スズキ フロンクス(FRONX)新車情報・購入ガイド インド発、期待のコンパクトSUV、2024年秋頃デビュー!【スズキ】
- スズキ ハスラー新車情報・購入ガイド 一番売れているハイト系が仕様変更。新グレード「タフワイルド」投入!【スズキ】
- マツダEZ-6(イージー シックス)新車情報・購入ガイド 長安汽車の電動技術を使った合作電動車、初公開!【マツダ】
- トヨタ カローラシリーズ新車情報・購入ガイド スポーティな特別仕様車「ACTIVE SPORT」新投入!【トヨタ】
- スズキ スイフト新車情報・購入ガイド 予防安全装備&燃費が飛躍的進化!【スズキ】
【オススメ記事】
- トヨタRAV4(50系)新車情報・購入ガイド 新型RAV4デビュー直前? 最後の改良か?【トヨタ】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー 10ベストカー取材会開催!【イベント】
- 【動画】トヨタ アルファード (40系)後悔・失敗しないための内外装レビュー【トヨタ】
- ホンダWR-V試乗記・評価 大満足か後悔か? 成功か失敗か? 見極め重要なコンパクトSUV【ホンダ】
- 日産エクストレイル(T33型)vs トヨタ ハリアーハイブリッド(80系)徹底比較!【対決】
- 日産フェアレディZ新車情報・購入ガイド 2025年モデルが登場! 納期は? 転売ヤー対策は?【日産】
- BMW M2クーペ(G87)試乗記・評価 「サーキットで乗ってみたい!」クルマ好き女子が試乗!【BMW】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、栄えある10ベストカーが決定! 今年のナンバー1は、どのクルマに!?【イベント】
- 2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー、ノミネート車31台が決定!【イベント】
- マツダCX-80試乗記・評価 すべてに大人の余裕を感じた国内フラッグシップ3列SUV【マツダ】
CORISM公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!