【フォルクスワーゲン パサート ヴァリアント「インディビジュアル」試乗記】”Individual”の買い得度に迫る!
【VW】2009/03/01
台数限定車ではなく継続販売される差別化モデル
VWの上級モデルパサート ヴァリアント に、個性を追求した最上級グレードとしてV6 4MOTINインディビジュアルが追加された。フォルクスワーゲン インディビジュアル社はVWが多様化するユーザーニーズに対応するために設立した子会社で、これまでにゴルフ R32やパサートR36など、スポーツチューニング仕様のRシリーズのクルマも手がけている。そのインディビジュアル社が企画開発したのが今回のパサートヴァリアントV6 4MOTIONインディビジュアルだ。
このモデルは2009年1月に発売されたが、同時にイオスにもイオス V6 インディビジュアルが発売された。イオスは発売当初に設定されていたV型6気筒エンジンの搭載車が後にラインナップから外れていたため、販売台数30台の限定ながらV6エンジンを搭載したモデルがインディビジュアルとして発売された。これに対してパサートのインディビジュアルはヴァリアントのV6 4MOTIOだけに設定されたモデルながら、台数限定ではなく継続して販売されるモデルだ。
標準のパサートとは異なる差別化されたモデルが欲しい、でもR36のようなスポーティ志向のモデルでなくても良いと考えるユーザーがインディビジュアルのターゲットで、基本メカニズムの部分には特に変更が加えられていないが、外観や内装に専用の仕様が設定されている。
このモデルは2009年1月に発売されたが、同時にイオスにもイオス V6 インディビジュアルが発売された。イオスは発売当初に設定されていたV型6気筒エンジンの搭載車が後にラインナップから外れていたため、販売台数30台の限定ながらV6エンジンを搭載したモデルがインディビジュアルとして発売された。これに対してパサートのインディビジュアルはヴァリアントのV6 4MOTIOだけに設定されたモデルながら、台数限定ではなく継続して販売されるモデルだ。
標準のパサートとは異なる差別化されたモデルが欲しい、でもR36のようなスポーティ志向のモデルでなくても良いと考えるユーザーがインディビジュアルのターゲットで、基本メカニズムの部分には特に変更が加えられていないが、外観や内装に専用の仕様が設定されている。
ボディカラーは写真の「ディープブラックパールエフェクト」1色のみの設定となる。
1インチアップし大径化した235/40R18タイヤと8Jx18インチアルミホイールを装着し迫力を増した。
最高出力250ps(184kW)/6250rpm、最大トルク33.1kg-m(325N・m)/2750rpm を発揮する3.2リッター V型 6気筒DOHCエンジン。
専用装備、専用内装で買い得感高い"Individual"
外観の変更はちょっと控えめで、フロントフェンダーに設けられた専用のエンブレムのほか、235/40R18タイヤと専用のアルミホイールが異なる程度。ディープブラックパールエフェクトのボディカラーが印象的だが、このカラー自体は標準車にも設定されている。
内装はかなり手が加えられていて、チークとブラックの2色でコンビネーションされた専用のナパレザースポーツシート、ヘアライン仕上げのアルミニウムデコラティブパネルのほか、パサートCCで初採用されたディナウディオのプレミアムサウンドシステムが装備されている。
これだけの装備を追加しながらインディビジュアルの価格はベースとなったパサートヴァリアントV6 4MOTIONに対して24万円高の576万円に抑えられている。オーディオのオプション代だけでもこれくらいになるわけで、パサートヴァリアントV6 4MOTIONを買うならさ絶対にインディビジュアルにしたほうが良いいう感じの設定だ。
標準なら値引きが大きく、インディビジュアルでは値引きが抑制されるから、実質的な価格差はもう少し大きいのだろうが、いずれにしてもインディビジュアルの買い得感が大きいと評価したい。
内装はかなり手が加えられていて、チークとブラックの2色でコンビネーションされた専用のナパレザースポーツシート、ヘアライン仕上げのアルミニウムデコラティブパネルのほか、パサートCCで初採用されたディナウディオのプレミアムサウンドシステムが装備されている。
これだけの装備を追加しながらインディビジュアルの価格はベースとなったパサートヴァリアントV6 4MOTIONに対して24万円高の576万円に抑えられている。オーディオのオプション代だけでもこれくらいになるわけで、パサートヴァリアントV6 4MOTIONを買うならさ絶対にインディビジュアルにしたほうが良いいう感じの設定だ。
標準なら値引きが大きく、インディビジュアルでは値引きが抑制されるから、実質的な価格差はもう少し大きいのだろうが、いずれにしてもインディビジュアルの買い得感が大きいと評価したい。
オシャレな「Individual」専用2トーン・ナパレザーシートがおごられる室内。
ベース車同様にスポーツタイプの運転席・助手席8ウェイパワーシートが採用される。
専用アルミパネル"Dark Brushed Aluminum"がインパネ・シフト周りを飾る。
豪快! V6 3.2リッター+6速DSGの鋭い吹け上がりに興奮しまくり!
実際に走らせた印象は標準のパサートヴァリアントV6 4MOTIONと変わらないが、タイヤが18インチに変わったことで、乗り心地はちょっと硬めの印象。ベースのV6 4MOTIONと同様、アダプティブシャシーコントロールのDCCが装備されているので、好みの乗り心地を選ぶことができるが、DCCのスポーツを選ぶと相当に硬めの印象になる。
エンジンの吹き上がりのスムーズさは特筆もので、気持ち良く吹き上がるのに合わせて豪快にパワーが盛り上がっていく。同じ日に4台のアメリカ車に試乗したこともあって、パサートのエンジンの吹き上がりが余計にスムーズに感じられたのかも知れない。
クルージングはとても静かなもので、ロードノイズも良く抑えられている。ワゴン ボディであることの不利を感じさせない静かさだ。時速100kmでの走行中のエンジン回転数はわずか2000回転ほど。静かなのも当然である。本革製のスポーツシートはコーナーでも体をしっかりとホールドしてくれて、安定した姿勢でのドライブが可能だと評価していい。
エンジンの吹き上がりのスムーズさは特筆もので、気持ち良く吹き上がるのに合わせて豪快にパワーが盛り上がっていく。同じ日に4台のアメリカ車に試乗したこともあって、パサートのエンジンの吹き上がりが余計にスムーズに感じられたのかも知れない。
クルージングはとても静かなもので、ロードノイズも良く抑えられている。ワゴン ボディであることの不利を感じさせない静かさだ。時速100kmでの走行中のエンジン回転数はわずか2000回転ほど。静かなのも当然である。本革製のスポーツシートはコーナーでも体をしっかりとホールドしてくれて、安定した姿勢でのドライブが可能だと評価していい。
ライバルを圧倒する広大なラゲッジルームはパサートならではだ。
フロントフェンダー左右には「Individual」専用エンブレムを装着。
ドアを開けると足元には「Individual」専用のドアシルプレートが光る。
代表グレード | パサート ヴァリアントV6 4MOTION Individual |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4785x1820x1530mm |
車両重量[kg] | 1740kg |
総排気量[cc] | 3168cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 250ps(184kW)/6250rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 33.1kg-m(325Nm)/2750rpm |
ミッション | 6速DSG |
10・15モード燃費[km/l] | 10.2km/L |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 546.0万円 |
発売日 | 2009年2月16日 |
レポート | 松下 宏 |
写真 | 森山 良雄 |
(レポート:松下 宏)
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