存在感のある洗練されたフォルムに変身!
クラスを越えた細部の作り込みには驚かされる
リヤコンビランプはシンプルなデザイン。レンズの透明度も高く、質感にも優れている。
ボディサイズそのものはゴルフに比べるとずっと小さい。今回のモデルは全長が80mm長くなって全幅も20mm拡大されたが、それでもまだ日本の5ナンバー規格に収まるサイズだ。手頃なサイズながら、しっかりした面構成やパネルとパネルをきっちり合わせた作り込みなどによってクラスを超えたイメージを与えている。シンプルでクリーンなデザインながら、精緻さや内に秘めたパワーを感じさせる、そんなデザインが評価される。
ボディタイプは5ドアハッチバックだけになった。従来のモデルでは3ドア(2ドア)車も設定されていたが、今回のポロは5ドアだけに絞られた。3ドア車なら価格設定を安くすることができるが、日本で売れるのは5ドアが圧倒的に高い比率を占めるから、これも仕方ないことだろう。
ボディタイプは5ドアハッチバックだけになった。従来のモデルでは3ドア(2ドア)車も設定されていたが、今回のポロは5ドアだけに絞られた。3ドア車なら価格設定を安くすることができるが、日本で売れるのは5ドアが圧倒的に高い比率を占めるから、これも仕方ないことだろう。
フルモデルチェンジでデザインが一新され、存在感が増している。シンプルな面構成ながら、上質さも感じさせてくれる。
各部のパネルの合わせなどもしっかりとしており、細部の作り込みもエントリーモデルとは思えないほど。
新型ゴルフやゴルフ ヴァリアントにも共通する印象のフロントマスク。精悍な雰囲気で好感が持てる。
上質さが増したゆとりある室内空間が高評価
クラスを超えたクォリティという点では、外観デザインよりも内装のデザインや仕様などのほうが、より特徴的といえるだろう。今回のポロでは、品質の民主化(コンパクトクラスにも上級車並みの高品質を)が大きな開発テーマになっているそうで、それが端的に表現されたのがインテリアだ。
ボディサイズが拡大されたことで広くなった室内空間は、広さの余裕とともに落ち着いた感じの質感が表現されている。フォルクスワーゲンのインテリアといえば、機能性を重視した質実剛健を形にしたような印象を与えるものだったが、今回のポロでは機能性をしっかりと確保しながらも、デザインや素材によって高い質感が表現されている。
ボディサイズが拡大されたことで広くなった室内空間は、広さの余裕とともに落ち着いた感じの質感が表現されている。フォルクスワーゲンのインテリアといえば、機能性を重視した質実剛健を形にしたような印象を与えるものだったが、今回のポロでは機能性をしっかりと確保しながらも、デザインや素材によって高い質感が表現されている。
エクステリア以上にクラスを越えた上質さを備えるインテリア。実用性は高いレベルを維持しつつ、各部にクロームのアクセントを用いるなど、独特の質感を備えている。
フロントシートはホールド性に優れており、しっかりと体を包み込んでくれる。長時間乗っていても疲労感は少ない。
ボディサイズが拡大されたこともあり、後席のゆとりは増している。安全装備も抜かりはなく、3点式シートベルトとヘッドレストは人数分が標準装備される。
軽量化しつつも高い安全性を確保した
ホールド性に優れた新設計のシートや、スプラッシュ成形という手法を使って作られたインパネなどがこれまでのポロと異なるし、エアコンの吹き出し口や各種スイッチ類などにはクロームのアクセントが加えられ、独特の質感を表現している。
ボディサイズを拡大しながらも、高剛性鋼板の多用などによって軽量化を実現し、同時にユーロNCAPで5つ星を獲得するだけの高い安全性能を確保している。
装備もESPやSRSサイドエアバッグ、全席3 点式シートベルト&ヘッドレストなど、日本車ではひとクラス上のクルマに相当する安全装備が標準で用意されている。
ボディサイズを拡大しながらも、高剛性鋼板の多用などによって軽量化を実現し、同時にユーロNCAPで5つ星を獲得するだけの高い安全性能を確保している。
装備もESPやSRSサイドエアバッグ、全席3 点式シートベルト&ヘッドレストなど、日本車ではひとクラス上のクルマに相当する安全装備が標準で用意されている。
メーターのデザインはフォルクスワーゲンらしいシンプルなもの。インフォメーションディスプレーの表示も大きく、視認性にも優れている。
ラゲッジスペースは、ボディサイズから想像するよりも広い。後席を収納すれば、フラットで驚くほどのスペースが現われる。
ラゲッジのフロアは2段式になっており、あまり使わないものなどはこちらに入れておける。使い勝手はとてもいい。
エンジンはひとまず1.4リッターのみ7速DSGならではの気持ちのいい走りが味わえる
新型ポロは、とりあえず直列4気筒1.4リッターエンジンを搭載したコンフォートラインだけが導入された。来年には恐らくスポーツラインとして1.2リッターのTSIエンジンが導入されることになるはずだ。
1.4リッターエンジンは従来のポロにも搭載されていたが、今回のエンジンはさまざまな改良を受けた結果、動力性能が85ps(63kW)/13.5kg-m(132N・m)へと大きく向上し、同時に燃費も 30%もの向上を果たして17.0km/Lを実現している。燃費の向上には7速DSGと組み合わされたことも貢献しているはずだ。
従来のモデルからの向上幅はともかく、数値性能的には際立って優れたものではないのに、実際に走らせてみるとこれがなかなか良く走るのだ。アクセルを踏み込むのに合わせて気持ち良く回転が上昇してゆき、7速DSGによって滑らかに加速が伸びていく。このあたりの気持ち良さはコンパクトカーで随一のものといえるだろう。
1.4リッターエンジンは従来のポロにも搭載されていたが、今回のエンジンはさまざまな改良を受けた結果、動力性能が85ps(63kW)/13.5kg-m(132N・m)へと大きく向上し、同時に燃費も 30%もの向上を果たして17.0km/Lを実現している。燃費の向上には7速DSGと組み合わされたことも貢献しているはずだ。
従来のモデルからの向上幅はともかく、数値性能的には際立って優れたものではないのに、実際に走らせてみるとこれがなかなか良く走るのだ。アクセルを踏み込むのに合わせて気持ち良く回転が上昇してゆき、7速DSGによって滑らかに加速が伸びていく。このあたりの気持ち良さはコンパクトカーで随一のものといえるだろう。
ドイツ車らしいしっかりしたハンドリングとしなやかな乗り心地を両立
1.4リッターの排気量ながら、時速100kmでクルージングしたときの回転数は2300回転ほどに抑えられていて、穏やかなクルージングが可能だ。フォルクスワーゲンでは先に、ゴルフで静粛性を大きく向上させているので、ポロの室内はそれに比べると騒音レベルがやや高めになるが、大きく不満を感じるほどではない。
足回りの安定感と乗り心地の良さも特筆される部分だ。操縦安定性の高さはドイツ車らしいしっかりした感じのもので、同様にしっかりした手応えのあるステアリングフィールと合わせて安心感を与えてくれる。それでいて乗り心地にも優れていて、少々路面が荒れた部分を走っても、ゴツゴツ感や突き上げ感を感じることがなかった。
203万円という価格は、できれば200万円を切りたいところだったが、今回のポロではプロケアなどのサービスプログラムも価格に含まれている。それを考える実質的には200万円を切る価格帯にあるクルマと思っていい。
足回りの安定感と乗り心地の良さも特筆される部分だ。操縦安定性の高さはドイツ車らしいしっかりした感じのもので、同様にしっかりした手応えのあるステアリングフィールと合わせて安心感を与えてくれる。それでいて乗り心地にも優れていて、少々路面が荒れた部分を走っても、ゴツゴツ感や突き上げ感を感じることがなかった。
203万円という価格は、できれば200万円を切りたいところだったが、今回のポロではプロケアなどのサービスプログラムも価格に含まれている。それを考える実質的には200万円を切る価格帯にあるクルマと思っていい。
エンジンは今のところ1.4リッターのみ。来年には1.2リッターのTSIが追加される予定だ。従来モデルと比べ30%も燃費が向上しており、経済性にも優れる。
ミッションはフォルクスワーゲン自慢の7速DSGを採用。滑らかで気持ちのいい加速感は、コンパクトカー随一のもの。
15インチのタイヤが標準装備される。ゴツゴツした突き上げ感も皆無で、しなやかな乗り心地だ。ハンドリングはドイツ車らしく、しっかり感がある。
代表グレード | フォルクスワーゲン ポロ 1.4コンフォートライン |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 3995×1685×1475mm |
車両重量[kg] | 1080kg |
総排気量[cc] | 1389cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 85ps(63kw)/5000rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 13.5kg-m(132N・m)/3800rpm |
ミッション | 7速DSG |
10・15モード燃費[km/l] | 17.0km/L |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 203.0万円 |
発売日 | 2009/10/31 |
レポート | 松下宏 |
写真 | 近藤暁史 |
(レポート:松下 宏)
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