大きく立派に、しかし5ナンバーサイズ内に収めた!
日本でフォルクスワーゲン(VW)のベーシックラインを受け持つモデルがポロ。ドイツ本国では先に7年振りのフルモデルチェンジを受け、日本でも10月 31日より発売されたが、フランクフルトショーの取材時にポロのドイツ仕様車に試乗したので、取り急ぎレポートしておきたい。
新型ポロを見ると、一段と車格感を向上させた印象がある。これはボディサイズが大きくなったことも関係している。ホイールベースは従来のモデルと共通ながら、全長は 50mm以上、全幅は30mm以上も大きくなったから、車格感が向上するのも当然である。同時に全高はやや低くなっていて、ワイド&ロー化を進めて安定感が高めている。
ボディサイズが拡大するのは必ずしも良いことではないが、それでも新型ポロの全長は4m以下だし、全幅も日本の5ナンバーサイズに収まる範囲だから、大きさが問題になるほどではない。またボディを拡大して衝突安全性能を高めながらも、軽量化を進めたというからこれも大したものだ。
新型ポロを見ると、一段と車格感を向上させた印象がある。これはボディサイズが大きくなったことも関係している。ホイールベースは従来のモデルと共通ながら、全長は 50mm以上、全幅は30mm以上も大きくなったから、車格感が向上するのも当然である。同時に全高はやや低くなっていて、ワイド&ロー化を進めて安定感が高めている。
ボディサイズが拡大するのは必ずしも良いことではないが、それでも新型ポロの全長は4m以下だし、全幅も日本の5ナンバーサイズに収まる範囲だから、大きさが問題になるほどではない。またボディを拡大して衝突安全性能を高めながらも、軽量化を進めたというからこれも大したものだ。
最初に試乗したのは1.4Lエンジンの搭載車だ。これは最近のVWが主力としているTSI仕様のエンジンではなくごく普通のエンジンなのだが、新しい電子制御燃料噴射装置を採用したことなどによって63kWのパワーを発生する。絶対的なパワーでも普通のエンジンといえるが、自然な吹き上がりや低速域でのトルク感などから、扱いやすさを感じさせるエンジンだ。市街地からアウトバーンでの高速クルージングまで過不足なくこなすだけの実力を備えている。
日本導入時には7速DSGとの組み合わせで200万円を切り、改めてVWユーザーの幅を広げるモデルになるのではないかと期待したが、実際には先代モデルと同等の203万円のプライスで登場した。
日本導入時には7速DSGとの組み合わせで200万円を切り、改めてVWユーザーの幅を広げるモデルになるのではないかと期待したが、実際には先代モデルと同等の203万円のプライスで登場した。
1.2TSIは排気量を感じさせない高レベルな走りが高評価だ!
もう1台の試乗車は1.2LのTSIエンジンを搭載したモデルだ。この直列4気筒1.2Lは完全な新開発エンジンだそうで、最近のVWが推し進めているダウンサイジングを徹底追及したエンジンだ。動力性能は77kW/175N・mの実力で、パワーは1.5L並み、トルクは1.8L並みのの数値となる。特に最大トルクは1500回転から3500回転までで発揮されるので、日常ユースの領域で極めて扱いやすいエンジンである。
今回の試乗では郊外の一般道からアウトバーンまでを走ったが、どの領域でも極めて元気の良い走りを感じさせてくれた。動力性能の数値が示すように、とても1.2Lエンジンとは思えないレベルの走りが印象的だった。1.2LのTSIエンジンは少し遅れて導入される予定である。
2機種のエンジンはいずれも好印象を与えたが、それ以上にデキの良さを感じたのは足回りだ。サスペンション形式は基本的に従来のモデルと変わらないが、熟成が進められた足回りは操縦安定性、乗り心地ともとても良くできていた。このあたりの乗り味は日本のコンパクトカーではなかなか得られないもので、日本人としては悔しいような複雑な思いにさせられる足回りだった。この足回りが日本の道路でも同じように好印象を与えるかどうか、改めて試乗するのは大いに楽しみだ。
今回の試乗では郊外の一般道からアウトバーンまでを走ったが、どの領域でも極めて元気の良い走りを感じさせてくれた。動力性能の数値が示すように、とても1.2Lエンジンとは思えないレベルの走りが印象的だった。1.2LのTSIエンジンは少し遅れて導入される予定である。
2機種のエンジンはいずれも好印象を与えたが、それ以上にデキの良さを感じたのは足回りだ。サスペンション形式は基本的に従来のモデルと変わらないが、熟成が進められた足回りは操縦安定性、乗り心地ともとても良くできていた。このあたりの乗り味は日本のコンパクトカーではなかなか得られないもので、日本人としては悔しいような複雑な思いにさせられる足回りだった。この足回りが日本の道路でも同じように好印象を与えるかどうか、改めて試乗するのは大いに楽しみだ。
代表グレード | ポロ 1.4 Comfortline(コンフォートライン)[FF・日本仕様] |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 3995×1685×1475mm |
車両重量[kg] | 1080kg |
総排気量[cc] | 1389cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 85ps(63kW)/5000rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 13.5kg-m(132N・m)/3800rpm |
ミッション | 7速DSG |
10・15モード燃費[km/l] | 17.0km/L |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | v |
発売日 | 2009年10月31日[1.2TSIは2010年導入予定] |
レポート | 松下宏 |
写真 | フォルクスワーゲン グループ ジャパン |
(レポート:松下 宏)
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