【アウディ 新型S3 スポーツバック 新車試乗記】飛びっきり”S”picy(スパイシー)なコンパクトにシビレまくり![CORISM] [CORISM]
【アウディ】2009/02/15
ダウンサイジングしながらも、さらに豪快な走りを実現!
アウディはラインナップの大半にスポーティさを徹底追求した車種として、SまたはRSモデルを設定している。従来のSモデルは標準モデルに比べて大きな排気量のパワフルなエンジンを搭載し、豪快な走りのモデルに仕上げるのが普通だった。
最近になって“一滴のガソリンからより大きなパワーを”というアウディの基本方針に従って、単に排気量を大きくするのではなく、ターボ仕様をエンジンを搭載することでスポーティなSモデルに仕上げる例が出てきた。クーペボディのTTSがその典型だと評価していい。
そうした状況の中で現行モデルになってしばらくの間Sモデルの設定がなかったA3スポーツバックに、新たにS3スポーツバックが追加設定された。大排気量エンジンを搭載するのではなく、すでにA3にも搭載されている2.0Lの直噴ターボ仕様エンジンを搭載しての登場だ。もちろん標準のA3スポーツバック2.0TFSIクワトロに搭載されるエンジンとはチューニングが異なっている。S3用のエンジンが発生する256ps/330N・mのパワー&トルクは、標準のA3に対してパワーで28%、トルクで18%の向上を見ている。
S3スポーツバックには標準のA3とは異なる専用の内外装が用意されるが、外観などはやや控えめな印象だ。専用のフロントグリルが用意されたほか、アルミ調のドアミラー、18インチのアルミホイールなどがS3用だ。内装はアルカンターラ+本革の専用スポーツシート、パドルシフト付き本革巻き3本スポークステアリングホイールなどが専用の仕様である。
最近になって“一滴のガソリンからより大きなパワーを”というアウディの基本方針に従って、単に排気量を大きくするのではなく、ターボ仕様をエンジンを搭載することでスポーティなSモデルに仕上げる例が出てきた。クーペボディのTTSがその典型だと評価していい。
そうした状況の中で現行モデルになってしばらくの間Sモデルの設定がなかったA3スポーツバックに、新たにS3スポーツバックが追加設定された。大排気量エンジンを搭載するのではなく、すでにA3にも搭載されている2.0Lの直噴ターボ仕様エンジンを搭載しての登場だ。もちろん標準のA3スポーツバック2.0TFSIクワトロに搭載されるエンジンとはチューニングが異なっている。S3用のエンジンが発生する256ps/330N・mのパワー&トルクは、標準のA3に対してパワーで28%、トルクで18%の向上を見ている。
S3スポーツバックには標準のA3とは異なる専用の内外装が用意されるが、外観などはやや控えめな印象だ。専用のフロントグリルが用意されたほか、アルミ調のドアミラー、18インチのアルミホイールなどがS3用だ。内装はアルカンターラ+本革の専用スポーツシート、パドルシフト付き本革巻き3本スポークステアリングホイールなどが専用の仕様である。
走りも超S級なら、プライスも"S"級・・・
専用チューンを施されたS3用のエンジンは回転の上限が500回転高められて7000回転とされると同時に、吹き上がりが格段にスムーズなものになった。発進時にアクセルを踏み込んでいくと、6500回転くらいまで一気に吹き上がって2速に変速していくが、ここまでの吹き上がりがいかにも一直線という感じの気持ち良さなのだ。6速Sトロニックの変速フィールも上々のもので、パワーを途切れさせることなく2速、3速と変速していく。
Sトロニックはシフトレバーやパドルを使って積極的なマニュアル操作を楽しむことも可能だし、マニュアル操作をしなくても適切なギアが自動的に選ばれてキビキビした変速をしてくれるので、速く走りたいならクルマ任せにしたほうが良い。コーナーなどで減速していくときには、軽く空吹かしを入れてギアつなぐブリッピングも採用されているので、ますます楽しい走りが可能だと評価していい。
当然ながら、パワーアップに合わせて足回りにも専用のチューニングが施され、硬めの乗り味でしっかりした安定性を感じさせる。試乗車にはオプションのマグネティックライドが採用されていた。これは磁性体を使ってコンマ以下の秒数でダンパーの特性を変化させる電子制御サスペンションで、軽快な乗り心地のノーマルと高い安定性を発揮するスポーツとが、メリハリの効いた味付けで設定されている。
下側の部分がフラットな形状をしていて乗降性に優れた3本スポークのステアリングホイールは、大きな舵角を入れてステアリングを持ち替えるようなときには操作しにくさを感じることもあるが、操舵フィールそのものは悪くない。心持ち柔らかめながらSモデルらしい手応えを感じさせてシュアでダイレクト感のあるステアリングフィールを示す。なかなか好感が持てる味付けだ。
走りの楽しさをしっかり体感できるS3スポーツバックの価格は515万円で、A3 スポーツバック2.0TFSIクワトロに比べると70万円ほど高い。S3ではカーナビが標準なので、実質的な価格差は縮まるものの、オプションを装着して諸費用まで払うとざっと600万円級の予算が必要になる。Sモデルらしい価格設定である。
Sトロニックはシフトレバーやパドルを使って積極的なマニュアル操作を楽しむことも可能だし、マニュアル操作をしなくても適切なギアが自動的に選ばれてキビキビした変速をしてくれるので、速く走りたいならクルマ任せにしたほうが良い。コーナーなどで減速していくときには、軽く空吹かしを入れてギアつなぐブリッピングも採用されているので、ますます楽しい走りが可能だと評価していい。
当然ながら、パワーアップに合わせて足回りにも専用のチューニングが施され、硬めの乗り味でしっかりした安定性を感じさせる。試乗車にはオプションのマグネティックライドが採用されていた。これは磁性体を使ってコンマ以下の秒数でダンパーの特性を変化させる電子制御サスペンションで、軽快な乗り心地のノーマルと高い安定性を発揮するスポーツとが、メリハリの効いた味付けで設定されている。
下側の部分がフラットな形状をしていて乗降性に優れた3本スポークのステアリングホイールは、大きな舵角を入れてステアリングを持ち替えるようなときには操作しにくさを感じることもあるが、操舵フィールそのものは悪くない。心持ち柔らかめながらSモデルらしい手応えを感じさせてシュアでダイレクト感のあるステアリングフィールを示す。なかなか好感が持てる味付けだ。
走りの楽しさをしっかり体感できるS3スポーツバックの価格は515万円で、A3 スポーツバック2.0TFSIクワトロに比べると70万円ほど高い。S3ではカーナビが標準なので、実質的な価格差は縮まるものの、オプションを装着して諸費用まで払うとざっと600万円級の予算が必要になる。Sモデルらしい価格設定である。
代表グレード | アウディS3スポーツバック(4WD・5ドアハッチバック) |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4300x1765x1450mm |
車両重量[kg] | 1540kg |
総排気量[cc] | 1984cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 256ps(188kW)/6000rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 33.7kg-m(330N・m)/2400-5200rpm |
ミッション | 6速 Sトロニック |
10・15モード燃費[km/l] | − |
定員[人] | 5人 |
税込価格[万円] | 515.0万円 |
発売日 | 2009年2月2日 |
レポート | 松下 宏 |
写真 | 森山 良雄 |
(レポート:松下 宏)
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