リトラクタブルハードトップの採用などで快適性がアップした!
BMW Z3や先代のZ4のソフトトップは採用されず、フルモデルチェンジした新型BMW Z4はリトラクタブルハードトップに変わった。セキュリティや快適性の点で有利なリトラクタブルハードトップは、恐らく北米市場からの要求だろう。視界が 40%も広くなっているというから、安全性にも寄与する。窓が広くなった証拠に、サイドウインドウは4枚になっている。
ソフトトップはクラッシカルなイメージで、ロードスターの屋根としては文句なくカッコいいが、新しいBMW Z4のリトラクタブルハードトップはオープンでもクローズでもカッコいいから許せてしまう。
まず乗り込んでドアを閉めたときに、その重厚な音に驚いた。振動がその場で止まるようなドスッという音なのだ。このことをボディワークを担当したエンジニアに聞いたら、その秘密はドアロックとドアパネルの内側に貼ったビトニウムという振動を抑えるヘビーレイヤーにあるという。
タイヤはもちろん先代Z4と同じランフラットタイヤを採用している。標準サイズは17インチだが、試乗車はオプションの19インチ(前225/35R19 88Y、後255/30R19 91Y)を履いていた。ちなみに銘柄はブリヂストン ポテンザRE050A☆だった。しかし乗り心地は格段に良くなっており、ランフラットとは思えない快適性の高さを評価したい。
ソフトトップはクラッシカルなイメージで、ロードスターの屋根としては文句なくカッコいいが、新しいBMW Z4のリトラクタブルハードトップはオープンでもクローズでもカッコいいから許せてしまう。
まず乗り込んでドアを閉めたときに、その重厚な音に驚いた。振動がその場で止まるようなドスッという音なのだ。このことをボディワークを担当したエンジニアに聞いたら、その秘密はドアロックとドアパネルの内側に貼ったビトニウムという振動を抑えるヘビーレイヤーにあるという。
タイヤはもちろん先代Z4と同じランフラットタイヤを採用している。標準サイズは17インチだが、試乗車はオプションの19インチ(前225/35R19 88Y、後255/30R19 91Y)を履いていた。ちなみに銘柄はブリヂストン ポテンザRE050A☆だった。しかし乗り心地は格段に良くなっており、ランフラットとは思えない快適性の高さを評価したい。
長いエンジンフードやボディサイドの立体的なキャラクターラインなど、いかにもスポーツカーらしいスタイリッシュなデザインが印象的だ。
新たに採用されたアルミ製の軽量電動リトラクタブルハードトップは、スイッチ操作ひとつで20秒以内に開閉することができる。
BMW伝統のキドニーグリルは、ワイドで存在感がある。また丸型2灯のヘッドライトなどもBMWらしい個性を主張している。
シンプルながら、立体的な造形のリヤコンビランプ。ウインカーはLED式を採用し、質感だけでなく視認性のよさも考慮されている。
開けたルーフが邪魔になり、あまり大きな荷物を出し入れすることはできない。だが容量自体は180リッターとまずまずの広さはある。
ルーフをクローズすればこのように広いスペース(310リッター)が現われる。ただ凹凸が大きめなのが気になる部分ではある。
Mモデルを思わせる走りのパフォーマンス
このように、新型BMW Z4は高品質で快適性も高くなったが、走りの性能も格段に引き上げられた。335iと同じ直列6気筒3リッターツインターボに7速DCTを組み合わせているのだから、Mモデルを髣髴とさせるパフォーマンスだ。ハンドリング性能は安定感が抜群に高いのに、ハンドルに忠実なシャープな動きでスペインの道幅の狭いワインディングロードを楽しく駆け抜けた。フロントはE90(現行3シリーズ)のサスペンションがベースになり、リヤはE46(先代3シリーズ)のサスペンションがベースになっているという。
ハンドルと一体で動くパドルシフトはBMWの通常モデルと同じで、左右とも押すのがダウン、引けばアップである。電子制御もかなり進んだ。電動パーキングブレーキもそのひとつだ。また電動パワーステアリングとダンパーの減衰力とATのプログラムの変更をまとめてスイッチひとつでできる。
2シーターのキャビンの中は収納スペースが少なくなりがちだが、シートの後ろ側のバルクヘッドの前に室内幅の棚があり、そこにネットがあるので重宝した。リモコンキーで外からリトラクタブルハードトップの開閉が可能だ。恐らく日本仕様も日本の電波法が改正になっているから、同じようにできるはずだ。
取締役会で開発が承認された順に付けられるE89というモデルコードはかなり古そうだが、開発期間はたった 3年だそうだ。これはトヨタの効率のよい開発の仕方をマネしてできたものだという。トヨタはBMWの性能をマネしようとし、BMWはトヨタの開発、生産方式をマネしているのだ。Z4の生産工場は北米のスパータンバーグからドイツのレーゲンズブルクに移っている。
ハンドルと一体で動くパドルシフトはBMWの通常モデルと同じで、左右とも押すのがダウン、引けばアップである。電子制御もかなり進んだ。電動パーキングブレーキもそのひとつだ。また電動パワーステアリングとダンパーの減衰力とATのプログラムの変更をまとめてスイッチひとつでできる。
2シーターのキャビンの中は収納スペースが少なくなりがちだが、シートの後ろ側のバルクヘッドの前に室内幅の棚があり、そこにネットがあるので重宝した。リモコンキーで外からリトラクタブルハードトップの開閉が可能だ。恐らく日本仕様も日本の電波法が改正になっているから、同じようにできるはずだ。
取締役会で開発が承認された順に付けられるE89というモデルコードはかなり古そうだが、開発期間はたった 3年だそうだ。これはトヨタの効率のよい開発の仕方をマネしてできたものだという。トヨタはBMWの性能をマネしようとし、BMWはトヨタの開発、生産方式をマネしているのだ。Z4の生産工場は北米のスパータンバーグからドイツのレーゲンズブルクに移っている。
インテリアのデザインは、スポーツカーらしいタイト感を意識したもの。素材も高級なものが使われ、上質さも文句なしのレベルだ。
シートはバケットタイプで、スポーティな走りでもしっかりと体を支えてくれる。クッションの硬さも絶妙で、疲れにくい造りだ。
BMWらしいシンプルなデザインのメーターは視認性も良好だ。中央のディスプレーには燃費などの情報を表示させることができる。
エンジンは2.5リッターNAと3リッター ツインターボ(写真)の2種類。パワーやレスポンスだけでなく、燃費などの環境性能も重視した。
最上級モデルのZ4 sDrive35iは、通常のATではなく、ダブルクラッチ付きの7速DCTを採用。MT車同様のダイレクト感ある走りが特徴だ。
タイヤは17インチが標準だが、オプションで19インチ仕様(写真)も選べる。これだけの大径タイヤとは思えない快適性を備えている。
代表グレード | BMW Z4 sDrive35i |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4250×1790×1290mm |
車両重量[kg] | 1600kg |
総排気量[cc] | 2979cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 306ps(225kw)/5800rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 40.8kg-m(400N・m)/1300〜5000rpm |
ミッション | 7速DCT |
10・15モード燃費[km/l] | 9.7km/l |
定員[人] | 2人 |
税込価格[万円] | 695.0万円 |
発売日 | 2009/5/16 |
レポート | 菰田 潔 |
写真 | BMWジャパン |
(レポート:こもだ きよし)
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