若い女性ユーザーをターゲットにしたキュートで個性的なデザインでライバルのアルト ラパンを迎え撃つ!
ダイハツはこれまで、ムーヴ ラテやミラ ジーノといったデザイン優先の車種をラインナップしていた。このうちムーヴ ラテはムーヴ コンテの登場によって姿を消し、ミラ ジーノも昨年末で生産終了していた。
実質的にミラ ジーノの後継モデルとして登場したミラココアは、デザイン的なイメージから言うと、ミラ ジーノの後継モデルというより、ムーヴ ラテの後継モデルに近いイメージである。全高などはムーヴではなくミラと同じなのだが、イメージ的にはハイトワゴンを思わせる外観デザインだ。
スズキがアルト ラパンによって若い女性ユーザーをとらえているのに対し、最近のダイハツは若い女性ユーザーにやや弱いとされているようで、それを意識して若い女性に受け入れられやすいクルマを目指して開発されたのがミラ ココアだ。ライバル車はずばりアルト ラパンである。
実質的にミラ ジーノの後継モデルとして登場したミラココアは、デザイン的なイメージから言うと、ミラ ジーノの後継モデルというより、ムーヴ ラテの後継モデルに近いイメージである。全高などはムーヴではなくミラと同じなのだが、イメージ的にはハイトワゴンを思わせる外観デザインだ。
スズキがアルト ラパンによって若い女性ユーザーをとらえているのに対し、最近のダイハツは若い女性ユーザーにやや弱いとされているようで、それを意識して若い女性に受け入れられやすいクルマを目指して開発されたのがミラ ココアだ。ライバル車はずばりアルト ラパンである。
丸みを帯びた可愛らしいデザインがミラ ココア最大の特徴だ。上級モデルのココア プラス(写真中央)はシルバー塗装のドアハンドルやルーフレールなどで上質感を演出している。全高はベースになったミラと同じだが、どことなくムーヴのようなハイトワゴン的雰囲気も感じさせる。エンブレムなどを始めミラ ココア専用のパーツが多数採用され、特別なモデルであることの演出も抜かりはない。
より上質な雰囲気を重視したココア プラスもラインアップが高評価
基本プラットホームやパワートレーンはミラと共通ながら、外観デザインは完全に専用のもの。ムーヴ ラテやミラ ジーノがベース車のイメージを残していたのに対し、ミラ ココアは完全に専用のボディを持つ。
角の取れた丸みのあるスタイルは愛着がわくようなデザインを目指したとのこと。フロント回りは丸型ヘッドランプのほか、中央にはミラ ココアの専用エンブレムが配置されている。ほかのダイハツ車は基本的にDマークのエンブレムが装着されているが、ミラ ココアは特別に専用エンブレムが設定された。
大きく分けると、ココアとココア プラスのふたつのシリーズがあり、上級シリーズとなるココア プラスにはシルバーに塗装されたのバンパーコーナーモールやドアハンドル、ルーフレールなどが装備されるほか、ドアミラーにターンシグナルランプが付くなどの外観上の違いが設けられている。
角の取れた丸みのあるスタイルは愛着がわくようなデザインを目指したとのこと。フロント回りは丸型ヘッドランプのほか、中央にはミラ ココアの専用エンブレムが配置されている。ほかのダイハツ車は基本的にDマークのエンブレムが装着されているが、ミラ ココアは特別に専用エンブレムが設定された。
大きく分けると、ココアとココア プラスのふたつのシリーズがあり、上級シリーズとなるココア プラスにはシルバーに塗装されたのバンパーコーナーモールやドアハンドル、ルーフレールなどが装備されるほか、ドアミラーにターンシグナルランプが付くなどの外観上の違いが設けられている。
丸みを帯びたヘッドライトやグリルの開口部がとても印象的。フロントのエンブレムは、あえてダイハツのDマークではなくミラ ココア専用のものを採用し、他のクルマとの差別化が図られている。
上級モデルのココア プラス(写真)は、シルバーのドアハンドルやバンパーコーナーモールなどでプレミアム感を演出している。またLグレード以外はキーレスエントリーが標準になるなど、比較的快適装備は充実している。
シンプルだが質感の高いリヤコンビランプが印象的なリヤビュー。ダイハツエンブレムの中にはミラー内蔵式バックモニターのカメラが埋め込まれている。
上質なシート地や国内初のバックモニター内蔵ミラーを採用した!
シンプルでレトロ感漂うインテリアは、ライバルのスズキ アルト ラパンにも通じる雰囲気。ダッシュボードやドアトリムなどもクラスを越えた上質さがあり、おしゃれなイメージでまとめられている。
インテリアもほとんどが専用の仕様とされている。運転席に座ると水平基調のインパネが広さ感を演出するほか、3本スボークのステアリングホイールにはミラ ココアのエンブレムが装着される。最上級グレードのミラ ココアGでは本革巻きとなる。3眼メーターは基本造形はミラ カスタムと共通ながら、色使いなどはミラ ココアに専用のものだ。
シートはココア プラスにスウェード調でデオドラント機能の付いたイエローベージュのシートが用意され、ココアはグレイッシュベージュの標準シートが設定されている。
ベースグレードを除くと、クリーンエアフィルター付きのオートエアコンやキーフリーシステムが標準で装備されるなど、快適装備のレベルは全体に高評価。
国内初採用となるバックモニター内蔵ミラーはココア プラスGに標準でココアXにオプション設定されている。画面が小さめなので特に見やすいとはいえないが、カーナビの装着率が低い軽自動車でバックモニターをどうするかを考えたとき、これがひとつの解決策であるのは確かだろう。
シートはココア プラスにスウェード調でデオドラント機能の付いたイエローベージュのシートが用意され、ココアはグレイッシュベージュの標準シートが設定されている。
ベースグレードを除くと、クリーンエアフィルター付きのオートエアコンやキーフリーシステムが標準で装備されるなど、快適装備のレベルは全体に高評価。
国内初採用となるバックモニター内蔵ミラーはココア プラスGに標準でココアXにオプション設定されている。画面が小さめなので特に見やすいとはいえないが、カーナビの装着率が低い軽自動車でバックモニターをどうするかを考えたとき、これがひとつの解決策であるのは確かだろう。
リヤシートは足元にも十分な余裕があり、大柄な男性でも無理なく座ることができる。またドアは約90°近くまで開くので乗り降りがしやすいのも特徴といえる。
上級仕様のココア プラス(写真)は、ココアのエンブレムが入れられた専用のシート地を採用する。小物の収納スペースなども充実しており、デザインだけでなく実用性の高さにも不満は感じられない。
大きなスピードメーターを中心に配し、視認性に優れたメーターを採用。Lグレード以外は瞬間燃費計を装備し、エコドライブをサポートしてくれる。
ABSが標準装備されないLグレードはおすすめできない
燃費の良い走りをしたときに点灯するエコインジケーターは全車に標準で、瞬間燃費計はココアLとココア プラスLを除いたグレードに標準装備されている。
残念なのは、今回のミラ ココアでもまたベースグレードのココアLとココア プラスLで電子制御ブレーキのABSがオプション設定になっていること。今どきABSなしではクルマとはいえないので、これは早く全車標準にして欲しいものだ。
L系のグレードはパワーステアリングも電動式ではなく油圧式で、トランスミッションもCVTではなく4速ATになるため、これらが影響して燃費性能も2割近く悪くなる。ミラ ココアではL系は選んではいけないグレードだ。
残念なのは、今回のミラ ココアでもまたベースグレードのココアLとココア プラスLで電子制御ブレーキのABSがオプション設定になっていること。今どきABSなしではクルマとはいえないので、これは早く全車標準にして欲しいものだ。
L系のグレードはパワーステアリングも電動式ではなく油圧式で、トランスミッションもCVTではなく4速ATになるため、これらが影響して燃費性能も2割近く悪くなる。ミラ ココアではL系は選んではいけないグレードだ。
上下2段式の大きなグローブボックスやドリンクホルダーなどを装備。日常ユースの使い勝手は非常に良く、実用性を重視する軽自動車らしい配慮もなされている。
ドアトリムもおしゃれな雰囲気で好感が持てるもの。リヤシート用のドリンクホルダーはドアの下部に設置されている。
ラゲッジスペースは軽自動車としては十分な広さが確保されている。上下方向のゆとりはハイト系のクルマには敵わないが、実用上大きな不満はないだろう。
自然吸気エンジンのみだが動力性能に不満はなし
基本メカニズムはミラと共通で、走りに関して際立って特徴的な部分はない。ミラと同じように普通に良く走るクルマである。
搭載エンジンはターボ仕様の設定はなく自然吸気仕様のみ。58ps(43kW)/6.6kg-m(65N・m)のパワー&トルクは軽自動車用の自然吸気エンジンとしては最高水準のもので、動力性能的には何の不満もない。タウンユースから高速クルージングまでを過不足なくこなすだけの実力を持つ。
搭載エンジンはターボ仕様の設定はなく自然吸気仕様のみ。58ps(43kW)/6.6kg-m(65N・m)のパワー&トルクは軽自動車用の自然吸気エンジンとしては最高水準のもので、動力性能的には何の不満もない。タウンユースから高速クルージングまでを過不足なくこなすだけの実力を持つ。
ターボ仕様は用意されず、自然吸気エンジンのみのラインアップ。だが動力性能に大きな不満は感じられず、実用的で扱いやすい特性が与えられている。ミッションはCVT(写真)が基本で、Lグレードのみ4速ATとなる。CVT仕様は高速走行でもエンジン回転数が低めで、低燃費かつ静粛性に優れた走りを実現している。
CVTのおかげで滑らかで静かな走りが味わえる
高速クルージング中の回転数は時速80kmで2500回転前後、時速100kmで3300回転前後だから、軽自動車としては割と低めに抑えられている。 CVTなので同じ車速でも状況によって回転数が変わるが、巡航中にはエコランプが点灯した状態で走れる。
わずかに違和感があるのは停車する寸前に多少のギクシャク感を感じるシーンがあったこと。次の発進に備えてCVTが変速比を変えるため、そのショックがかすかに感じられるのだ。これはミラ ココアだけに限ったことではなく、上級車を含めていろいろな車種で感じられるものだが、何とか解消して欲しい。
このほか、強いて言うなら、ミラと共通のメカニズムなのに燃費性能がやや劣るのは物足りない。ミラの2WDのXはCVTで25.5km/Lの低燃費を実現していたのに、今回のミラココアの2WDのCVT車は23.5km/Lにとどまっている。それでも平成22年燃費基準+25%を達成し、エコカー減税−75%や補助金の対象になるのだから大きな不満にはならないが、燃費で後退したのはやや物足りない。
わずかに違和感があるのは停車する寸前に多少のギクシャク感を感じるシーンがあったこと。次の発進に備えてCVTが変速比を変えるため、そのショックがかすかに感じられるのだ。これはミラ ココアだけに限ったことではなく、上級車を含めていろいろな車種で感じられるものだが、何とか解消して欲しい。
このほか、強いて言うなら、ミラと共通のメカニズムなのに燃費性能がやや劣るのは物足りない。ミラの2WDのXはCVTで25.5km/Lの低燃費を実現していたのに、今回のミラココアの2WDのCVT車は23.5km/Lにとどまっている。それでも平成22年燃費基準+25%を達成し、エコカー減税−75%や補助金の対象になるのだから大きな不満にはならないが、燃費で後退したのはやや物足りない。
標準のココア(写真左)は13インチ、上級仕様のココア プラスは14インチのタイヤ&ホイールを装備する。どちらもハンドリングや乗り心地は十分満足できるレベルで、ロードノイズも低めに抑えられている。
代表グレード | ダイハツ ミラ ココア X(FF) |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 3395×1475×1530mm |
車両重量[kg] | 800kg |
総排気量[cc] | 658cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 58ps(43kw)/7200rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 6.6kg-m(65N・m)/4000rpm |
ミッション | CVT |
10・15モード燃費[km/l] | 23.5km/l |
定員[人] | 4人 |
税込価格[万円] | 118.0万円 |
発売日 | 2009/8/17 |
レポート | 松下宏 |
写真 | ウィズフォト |
(レポート:松下 宏)
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