【レクサス IS250C 試乗記】レクサスらしい上質さを持つプレミアムオープンモデルIS250Cがついに登場!
【レクサス】2009/05/26
上質な内外装はそのままに電動開閉式メタルトップを採用
レクサスのエントリーセダンであるISをベースにオープンボディを持つIS250Cが追加設定された。今どきのオープンカーとしては、電動開閉式のメタルトップを採用するのは当然で、このレクサス IS250Cもメタルトップによってクーペの快適性とコンバーチブルの爽快感を両立するクルマに仕上げられた。
メタルトップ部分はアルミ合金製の軽量ルーフに仕上げられていて開閉に要する時間はわずか20秒。短時間でなおかつ静かに開閉させることが可能だ。
外観デザインは2モードスタイルをテーマに、流麗なオープンモードとスポーティなクローズドモードを実現したというが、オープンにしたときはともかく、クローズドのときにはそれほどカッコ良いというイメージではない。斜め後ろから見る過ぎ去っていくときの姿がもっと美しくあって欲しい。
インテリアはバージョンLに用意された5色のセミアリニン本革シートが、2トーンのカラーリングでとても美しい。4座のシートがすべて2トーンカラーとされ、木目パネルと合わせて高いクォリティを表現している。オープンにした状態で乗り降りするときにはAピラーの先端がやや気になる感じ。電動開閉式のルーフだとどうしてもこうなりがちだ。
メタルトップ部分はアルミ合金製の軽量ルーフに仕上げられていて開閉に要する時間はわずか20秒。短時間でなおかつ静かに開閉させることが可能だ。
外観デザインは2モードスタイルをテーマに、流麗なオープンモードとスポーティなクローズドモードを実現したというが、オープンにしたときはともかく、クローズドのときにはそれほどカッコ良いというイメージではない。斜め後ろから見る過ぎ去っていくときの姿がもっと美しくあって欲しい。
インテリアはバージョンLに用意された5色のセミアリニン本革シートが、2トーンのカラーリングでとても美しい。4座のシートがすべて2トーンカラーとされ、木目パネルと合わせて高いクォリティを表現している。オープンにした状態で乗り降りするときにはAピラーの先端がやや気になる感じ。電動開閉式のルーフだとどうしてもこうなりがちだ。
最近の主流になっている電動開閉式メタルトップを採用。クーペのようなフォルムだ。全長はセダンより50mm延長されている。
メタルトップを採用しているので、クローズ時の室内は通常のクーペのように静かで快適。またセキュリティ面での安心感も高い。
ルーフの開閉時間は、わずか20秒。このわずかな時間でクーペフォルムから流麗なオープンスタイルに変身させることができる。
セダンと基本的には共通のイメージが与えられている。だが、トランクリッドやハイマウントストップランプの形状は異なる。
レクサス IS250Cには17インチのタイヤ&アルミホイールが標準装備となる。ランフラットタイヤもオプションで用意されている。
5本スポークのスポーティなデザインが印象的な18インチアルミホイールは、全タイプにオプションで選択可能となっている。
車重が重くなりやや軽快感が薄れた
IS250Cという名前が示すように搭載エンジンはV型6気筒の2.5リッター。215ps(158kW)/26.5kg-m(260N・m)のパワー&トルクはセダンのIS250に搭載されるのと同じで、動力性能はまずまずのレベル。ただ、IS250Cは電動開閉式のメタルトップを持つオープンボディということもあって、車両重量がセダンに比べて160kgも重い1730kgに達している。IS250CはISが本来的に持つ軽快さを感じさせる部分はあるものの、セダンと同じ軽快さは得られない。
また日本仕様はIS250Cだが、4月にオート上海を取材したときにはIS300Cが展示されていて中国では3リッターエンジンを搭載して販売される。さらにいえばアメリカでは3.5リッターエンジンの搭載車がラインナップされることを考えると、日本仕様車がやや物足りない感じになるのは否めない。特に箱根のワインディングを走るようなときには、もう少し力強さが欲しいと感じることもあった。
ただ、IS250Cのようなオープンカーは元気良く走らせることより、爽快なクルージングを楽しむためのクルマだと評価していい。むやみにパワフルであれば良いということでもない。またオープンボディの割にはそこそこ剛性感のあるボディに仕上げている点もまずまずだ。
また日本仕様はIS250Cだが、4月にオート上海を取材したときにはIS300Cが展示されていて中国では3リッターエンジンを搭載して販売される。さらにいえばアメリカでは3.5リッターエンジンの搭載車がラインナップされることを考えると、日本仕様車がやや物足りない感じになるのは否めない。特に箱根のワインディングを走るようなときには、もう少し力強さが欲しいと感じることもあった。
ただ、IS250Cのようなオープンカーは元気良く走らせることより、爽快なクルージングを楽しむためのクルマだと評価していい。むやみにパワフルであれば良いということでもない。またオープンボディの割にはそこそこ剛性感のあるボディに仕上げている点もまずまずだ。
セダンには3.5リッターも用意されるが、IS250Cは2.5リッターのV6のみ。やや車重が重くなっているが、大きな不満は感じられない。
ミッションはセダンと同じく、6速ATのみの設定。パドルシフトも備えているので、スポーティな走りを楽しむこともできる。
セダンよりも、やや走りの軽快感が薄れた印象も。ボディ剛性はきちんと確保されているので、しっかり感のある走りが味わえる。
オープンカー専用のエアコン&オーディオを装備する
オープンカーであることを前提に、空力分析を行なうことで風の巻き込みを抑えた設計になっているほか、オートエアコンがルーフの開閉に合わせてオープン制御とクローズド制御を切り換える仕組みになっていたり、オーディオもオープン時とクローズド時で音質や音量を自動調整する仕組みだ。このあたりの配慮はレクサスならでは。またクーペ状態のときには十分な静粛性が確保される。
日本車ではオープンカーが数えるほどしかない状態なので、IS250C も競合車は輸入車のオープンモデルになるはず。4座ではフォルクスワーゲン イオスやプジョー 308CCが、2座ではBMW Z4やメルセデス・ベンツ SLKなどがあり、さまざまなモデルが比較の対象になる。それらの中でどのような地位を確保できるかが注目される。
日本車ではオープンカーが数えるほどしかない状態なので、IS250C も競合車は輸入車のオープンモデルになるはず。4座ではフォルクスワーゲン イオスやプジョー 308CCが、2座ではBMW Z4やメルセデス・ベンツ SLKなどがあり、さまざまなモデルが比較の対象になる。それらの中でどのような地位を確保できるかが注目される。
インテリアのデザインは、セダンと共通のもの。本木目や本革の質感も高く、上質な雰囲気はそのまま受け継がれている。
セダンとは異なり、4人乗りとなる。足元スペースなどは最低限の広さしかなく、大人が長時間乗るのは厳しいかもしれない。
フロントシートはサイドのサポート性も高く、スポーティな走りでも不満はない。長距離移動でも疲れにくく、非常に快適だ。
オプティトロンメーターを採用し、視認性はとてもいい。中央のインフォメーションディスプレーも文字が大きく見やすい。
エアコンやオーディオはオープン仕様専用タイプを装備。ルーフの開閉にあわせて音質や音量、エアコンの制御を自動的に変更する。
他の電動開閉式メタルトップを採用するクルマと同じく、ルーフを収納すると、トランクのスペースはほとんどなくなってしまう。
代表グレード | レクサス IS250C |
---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) | 4635×1795×1415mm |
車両重量[kg] | 1730kg |
総排気量[cc] | 2499cc |
最高出力[ps(kw)/rpm] | 215ps(158kw)/6400rpm |
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm] | 26.5kg-m(260N・m)/3800rpm |
ミッション | 6速AT |
10・15モード燃費[km/l] | 11.2km/l |
定員[人] | 4人 |
税込価格[万円] | 495.0万円 |
発売日 | 2009/5/7 |
レポート | 松下宏 |
写真 | 森山良雄 |
(レポート:松下 宏)
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